へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

父の食道がん

2023年04月23日 | 父のこと
大腸がんの術後3年目の定期検査で、

食道がんが疑われました。

内視鏡による手術のため入院。

病院の都合で個室になったため、母と私は病室で待機。

のんびりとテレビで『渡る世間は鬼ばかり』の再放送を

見たりしていました。

そこへ医師が急いだ様子で現れたので、

何かあったのかと身構えると、

直前の検査、準備の段階で

むせて誤嚥してしまい、手術は中止になりました、とのこと。

父は元々とてもむせやすく、咳き込むことが多かったです。

その後、発熱しましたがなんとか回復し、再挑戦。

しかし2度目の手術でも、内視鏡を入れる途中でむせて、中止に。

一旦、退院しました。

再入院は1ヶ月後で、今度は全身麻酔での内視鏡手術に。

がんは取り切れているだろうとの説明でしたが、

首に近い、とても難しい所で、父の食道が元々細いため、

今後の手術、加療は負担が大きいとのこと。

ただ、術後に潰瘍があり、食道の狭窄のため

通院でバルーンによる治療をすることになりました。

胃カメラの先に風船のようなものをつけて、食道を膨らませるようです。

バルーンの後は、飲食は数時間置いてからと言われていたので、

午前中に終わり、私の車で帰宅して落ち着いてから昼食と思いましたが、

朝から飲まず食わずで検査、治療をした父は空腹に耐えられず、

また、時間通りに物事を進めたい性格。

会計が終わってちょうど昼近くになるので、院内のレストランに駆け込みます。

まだだめだよ、と言っても聞かず、熱いラーメンを。

治療は何度か続けましたが、

カメラも通りにくくなるほどの稀な狭さで、治療の限界だと。

その後は半年に1度、CTと胃カメラの検査。

食道は狭いけれど日常生活に支障がないようなのでと、

5年後から年1に。

年1の検査も問題なく経過し、

食道がんの手術から8年後、父は外出中の信号待ちで倒れ、

救急搬送されました。

そこから父の最後の闘病、在宅介護が始まりました。