Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

LPを持って

2018-02-10 14:43:48 | ラジオ亭便り
ジャズレコードや旧めのオーディオのことで気が合う友人がいて、千葉の松戸に住む青木さんも数少ないその内の一人。彼とはランプやコーヒー機器、インテリア家具のような趣味上の雑貨まで売り買いをお互いが楽しんでよろこばれている。たまにラジオ亭まで訪ねてくれるが、つい数日前も冬枯れの店まで遠路をはるばる寄ってくれた。去年からセットした79年前の米国ゼニス製ラジオフィールドスピーカーが好調に再生されている事を熟知しているのか、店に来る前に嬉しくも気の利いた気配りも一緒に運んでくれた。途中に寄った中古レコード店でご自分用に購入したLPを広げて店内で試し再生をする事を思いついたらしい。

12月の半ばに寄った時にゼニス製モノラルラジオスピーカーから元気でしかも繊細に飛び出す中域再生の黄金的飛沫をたっぷり浴びているので、どんなLPが適不適は青木さん自身がいちばん分かっている。1950年代半ば頃収録されたディック・ヘイムズのデッカ盤「リトル・ホワイト・ライズ」、デイブ・ペル・オクテットにボーカリスト、ルーシー・アン・ポークがゲスト出演して数曲歌っているバーク&バン・ヒューゼン特集のKAPP盤、

フランス人ボーカリストlianeが歌うフランス、ドイツ、イギリス諸国の歌を纏めたシャンソンテイストな「A Conntinental Cocktail 」などがゼニス向き青木セレクションである。どれもピッタリなソースで文句のつけようがない。ショーティ・ロジャースやジャック・モントローズのようなブリリアントでソロもアンサンブルも自在にこなす立派なサイドメンを従えて歌うルーシー・アン・ポークの「イッツ・クッド・ハプン・ツー・ユー」、

美男・美女が差し向かうカラフルコーティングジャケトのデッカ盤ディック・ヘイムズ。自分所有盤はその昔、小田急線梅ヶ丘にあった「ノスタルジアレコード」で入手したものである。いまの気候にはピッタリなディック・ヘイムズが深みのあるバリトンボイスでしみじみと歌う「この春はちょっぴり遅いよ」等、ゼニスフィールドスピーカーが面目を発揮するソース共々、青木さんと讃えあう冬枯れの店内もちょっぴり温もりを増した気がする。
営業のご案内 平常営業 2月10・11・17・18 12時〜19時

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