Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

偶然、駅前で。。

2011-08-16 16:04:41 | その他
田舎に住んでいるのに田舎がないせいもあるのだろう。旧盆の頃は近くの集落が動いている気配を感じる。ひきかえて自分は無聊な気分に囲われてまわりの夏雲の移ろいを眺めていたりする。親しい友人とどこかで落ち合う約束をしていたが、この猛暑に腰が引けて午前中に取りやめた。午後になって急に散歩がしたくなって小田原の町をあるくことにした。スクーターを走らせていると、近在の農家では玄関と道路の境目付近に旧盆用のお飾りグッズが軒並み連なっている。晩になればそれぞれの軒先で小滞在した祖霊を送り火で送り出し、夜道を照らす楽しげな習俗の光景が浮かんでくる。

急行電車が新松田を過ぎると小田原は間もない。駅前の路地へ入って遅い昼飯を思案していたら背後で呼び止められる。
なんと半年ほど顔を合わしていない横浜のギタリストOさんだ。
Oさんは70歳を優に超えている。そのOさんが自転車装束できめている。はるばる横浜の栄区から40数キロの距離を踏破してきたらしい。昨年の今頃、大船にある鎌倉藝術館の前にある路面カフェで雑談したときの印象では血色のいい顔色が残っていた。秘訣は休日ごとに湘南地方の自転車散策にあったのだ。小田原といえば小田原城のお堀に面した、小田原で一番小さなカフェの「ケルト」のことを自分のブログで紹介したことがあった。Oさんはすでに「ケルト」も自転車散策の寄り場にしていたらしく、すぐに反応をいただいたことがあった。

ちょうど昼飯も兼用できるカフェを捜していたと応えたらすぐに一昔前のコーヒー専門店風な店が良いと案内され、雑談をすることになった。自分はハヤシライスのコーヒーランチにする。すでに昼を終え、「ケルト」にて美味いコーヒーも嗜んできたOさんの注文は氷あずきだ。氷あずきをつつきながら、Oさんがお得意なスマートフォンの使いこなしについてしばし耳を傾ける。流行のフェースブックとも一味異なる「Qボトル」なんていうものを進歩的なOさんは、上手に使いこなしてコメントのサンプルまで見せてくれる。Oさんの話を聞いてようやくipodとipadの違いが分かるようになった。

70?才恐るべし!という実感を深めた即興的小田原散歩の午後になったようである。