視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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 映画「アメリカの影」 

2007-07-05 10:22:23 | 映画・テレビ他
7月1日、学生時代から視たくてもなかなか視れなかった映画「アメリカの影(1959年製作 監督:ジョン・カサヴェテス)」を「東京国立近代美術館フィルムセンター」で視てきた。
ストーリーは上記リンクを読んでいただくとしてテーマ、C.ミンガスが即興で演奏してシーンに付けた曲等、今視て聴いても素晴らしい。その製作手法がアメリカンニューシネマに与えた影響も充分理解できる。
でも小生が一番惹かれてしまったのは撮影された当時のニューヨークの映像。今から約50年くらい前だろうか、セントラルパーク、近代美術館、タイムズスクエア、ファッション、クラブ、バー、走っている車、タバコ、ウイスキーetc.etc....の背景だった。

製作者の意図を超えて「撮られてしまった過去」そのものが今、勝手にスクリーン上で語り始めている。

同日、7月1日までだった府中市郷土の森博物館で開催されたいた「宮本常一の足跡~旅する民俗学者の遺産~」展を午前中視ていた。
宮本常一が生涯撮影した日本の風景は昭和30年代を中心に10万カットを超えるが、それは周防大島文化交流センターでデータベース化作業が進められている。今回の展覧会ではその一部、東京近郊の写真を中心に公開されていた。
やはり宮本常一にとっては「記録資料としての写真」であったろうものが、時を経て同じように「撮られてしまった過去」として語り主張し始めていた。

宮本常一は今生きていたなら”写メ”を使用しただろうか?
勿論愛用しただろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・
今、ネット上には50年先に掘りおこされる写された過去が充満している。

P.S.
メモ:宮本常一の足跡「父の十か条



コメント (3)
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