視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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ソンブレロ銀河(M104)

2006-02-12 18:53:25 | 天文関係


2月11日深夜、ぐんま天文台に観望にいってきました。撮影対象はM104,ソンブレロ銀河です。
ぐんま天文台につくと天文学校で一緒に受講していたK氏が来ていらっいました。今回も中学生のお子さんとご一緒です。お子さんは先日開催された65cm望遠鏡の占有観望資格研修会を受講、資格取得されたとのこと、スゴイイ!!、小生も今年中には取得したいです。

天候は22時頃は雲はでていたものの充分観望が出来る状態でしした。風花も今夜は飛んできそうもないし今夜はちゃんと撮影できるかも?

本格観望をする前に望遠鏡のテレスコープ・トレーサーの調整します。
たまたま仮導入の星として土星を選んだのですが、15cm屈折望遠鏡で視野中心への導入をしてみると、シーイングがとてもよく安定して見えました。
こんな機会はめったにないと思い、調整作業を一時やめて土星をジッと眼視していました。土星の縞も、輪の間のカシニの空隙をあんなによく見たのは多分初めてです。
その後雲が出てきてちょっと心配しましたが、日付が変わるころには雲も切れ、M104銀河も観望しやすい位置に上がってきたので本格導入、冷却CCDカメラでのテスト撮影を繰り返しました。

4号機を使うのは2回目なのでフォーカス調整もだいぶなれてきました。

画像は露光時間、5分、冷却CCDの温度、-40.1℃で、FITSデータを自宅のパソコンで画像処理ソフト「マカリ」を使って修正したものです。
中心部分の輝度が非常に高いため、周辺部のデティールを出すための露出の設定が難しくトライ&エラーの連続でした。
ソンブレロ銀河は結構本などで見慣れた銀河ですが、おとめ座にあり等級は8等、6500万光年(?)のかなたにあります。普通、小さな望遠鏡で眼視してもなかなかあういう形で見ることはできません。
プロの世界でしか撮影できない映像と思っていましたが、デジタル技術の発達でアマチュアでも撮影できるようになったことは凄いと思います。
そしてその経験を中学生が出来る時代ということも凄いことだと思います。

コメント
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