外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

ある自治体からの依頼

2012年06月16日 | 日記
6月16日(土) 晴れ

今朝は珍しく携帯のメールで目が覚めました。時計を見たら6時15分。
久々にやりました、朝寝坊。
昨夜少々夜更かしした上になかなか寝付けず、さらには携帯電話にセットしてあるアラームを
オフにしておいたのがその原因。
いつもはアラームがなくとも5時半前には目覚めるのですが、稀にこういう事情が重なるの
ですね。
メールの発信者は芳、今日は太極拳をしないのですか・・という内容。
たしか、昨年のこの時期も一度学生に起こされた記憶があります。

一昨日外事主任からある仕事を依頼されました。この濰坊市の直轄市の一つの市が企業誘致を
するために宣伝文を作りその翻訳と録音をお願いしたいと。
原文の翻訳は中国人の先生が行うのでその修正をして欲しいという内容でした。
かなり難しい内容になることは容易に想像できたのですが、断るのも悪いと思い承諾し
今朝翻訳を担当した杜先生と一緒に先生の翻訳文を修正しておりました。

杜先生の翻訳文を修正しながら、承諾してしまったことへの後悔と自責の念にかられました。
原文は2千字程度なのですが、日本語に翻訳すればさらに長くなるのは当然のことで、
杜先生は仕事の後一昨日昨日と夜中まで翻訳をしていたそうです。
その上私に修正されること30項目近く。
中国語と日本語の表現の違いというのは数多く、その上日本語の助詞の使い方を含めると
一般の会話文ではない企画書レベルの日本語を杜先生に求めるのは酷というもの。

一応の修正をしたあと更に困ったことに気づきました。
録音をするのはおそらくこの文章。。。
活字にすれば中国語的表現は多いものの漢字が分かれば意味が掴めるもの多いのですが、
これを音声に変換すると日本語のようで日本語ではないようなものになりかねない。
杜先生をお見送りした後で、ある程度日本人が聞いて分かりやすい文章になるように再修正
しました。
それでも2、3度読んでみてこの企画書は何を言っているのか把握できないでいるのですが。
要点はその地域にあるダムの周辺に大きな観光施設と居住施設を建設するというものですが
思いつく言葉をダラダラと並べているようにしか思えない文章なのですね。

杜先生によれば明日の午後録音があるそうですが、杜先生は同行はしないようです。
この仕事への報酬があることを杜先生も聞かされているようですが、具体的な数字までは
知らないようで、その額によっては今後の承諾は止めておくことを伝えました。
私は好奇心から引き受けましたが、杜先生には面倒をかけてしまいました。
最低でも二人で500~700元はないと割に合わないですね。
その金額を下回る場合は9割近くを杜先生に差し上げるつもりでいます。
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どちらが先輩?

2012年06月16日 | 日記
6月15日(金) 晴れ

4月に実施された本科(4年制大学)への編入試験で合格した周の話を学生に聞かせたい
という方先生の意向があったのですが、肝心の方先生がこれも中国人気質というのかなかなか
本人に連絡せず、先週ある試験の為に周が学校に来たもののその機会がなかったのですね。

今週、また別の試験の為に学校に来たので私の授業で話をしてもらうことに。

授業が終わって部屋で話していると何もすることがない現状で勉強への気持ちが湧かない、
とかなりネガティブな気持ちを吐露しておりました。編入試験まではまだ会話ができていた
ものの、あれから約2ヶ月がたった今、かなり会話のレベルが下がっておりました。
9月からあと2年間学生でいられるのだからその間に日本語能力試験1級を取らなければ
いけないよ、などと鼓舞したものの踊る気配なし。

夕食時になってせっかくだから、と雪と芳を呼んで4人で食事に出かけました。
他の学生も呼んであげたい気持ちはあるのですが、私が日本語で話して理解できるメンバー
は現状これだけなのですね。

雪は1級に向けて、芳は2級再受験に向けて必死に勉強している状況、昨年の周も同じような
状況だったのに今ではあのオーラが見えない。
今では私と雪の会話に周がついて来れないのですね。

そんな雪のオーラに周は飲み込まれたようでした。
「7月1日の試験は諦めています」という周に、頑張っている人間がいる目の前で発言する
言葉ではない、と嗜めましたら、そんな言葉どこ吹く風、雪は自らの進む方向を話し出し
ました。
『1級に合格したら次は翻訳の試験を目指します』
これには周が驚いておりました。
敵前逃亡しようとしている周に対し雪はその先までも見据えているのですね。大したものです。

雪はこの夏休みに友人の紹介で青島にある日本料理店でアルバイトをすることをほぼ決めて
おり、それを聞いた周が目を輝かせておりました。「私もやりたい」と。
それからは完全に雪のペース。周に勉強のアドバイスなどもしておりましたね。
どちらが先輩なんだか後輩なんだか・・・。

あれほどマイナス思考のガチガチな頭だった周が帰ることには久々に目が輝いておりまいした。
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