外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

ビデオ探し

2011年02月27日 | 日記
2月27日(日) 雨のち曇り

ここ維坊では稀に見る強い雨の朝でした。
小雨なら運動場に来る学生もいるのですが、さすがに今日は誰もいなかったですね。
先週最高10度を越えた気温も今日はかなり冷え込み、夕方外に出ましたら、朝の雨が
そのまま凍結していました。

今日は朝からビデオ三昧、こちらの動画サイトを見て新しいドラマを探していました。
昨夜2年生の学生が遊びに来て私がPCに保存してある映画やドラマを探していた為です。
こちらのタイトル表示は、当然のことながら全て中国語の為、私自身もどんな名前なのか
分かりません。各ドラマに10点満点の評価が掲載してある為、9点以上のものを見て
います。
最近見てはまったのが、人の怨みを代行して晴らすと言うもの。内容からして授業で
見せられるものではありませんが、登場人物や執行の手口はとても面白い。
私の紹介するドラマにあまり興味を示さないたけしもすっかりとはまったようです。

学生に見せるドラマとなると、綺麗な日本語が使われているかとかストーリーを大切に
したいのですが、やはり若い子達ですから俳優がイケメンかどうかで良し悪しの判断が
分かれてしまうのですね。
昨年放送された、ある名外科医が江戸時代にタイムスリップするというドラマは
たけしから紹介され私も楽しんだのですが、女子学生はあまり興味を示さなかったものです。
主演の男性には申し訳ないのですけどね。。。

今日新たに発見したのは、大学の法医学のゼミを舞台にしたドラマ。
スタッフの容姿は申し分なし。ストーリーも死んだ人が残す感動の秘話がありますので
心温まる。難点といえば、以前音大を舞台にしたドラマを見せた時に感じたのと同様
会話の速さ。学生同士の話なので、あまりにも速過ぎておそらくたけし以外は誰も
聞き取れない。しかも日本語字幕が無い。
日本語の勉強にはいささか不適切ですが、それでも学生達が少しでも日本語に
触れるならそれもありだと思っています。
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二人の成長株

2011年02月27日 | 日記
2月26日(土) 晴れ

朝の気温は零下、久々に少々強い風が吹いていた為、かなり寒く感じる朝でした。

午後に1年生の学生が二人で部屋に遊びに来ました。
一人は先学期に一人で遊びに来たことのある学生で、本当は韓国語クラスに入る予定が
韓国語クラスの1年生が閉鎖されたため、日本語を選んだといういきさつをもつ学生。
もう一人はやはり先学期に彼氏を連れて私の部屋に来た事がある学生。
二人は教室で前後に座っており、仲が良くなったようです。

韓国語クラスに入る予定だった子は、語学の才を持つというのか、外国語を勉強する方法を
知っていると表現していいのか、日本語を勉強し始めてまだ半年と思えないほど私の話す
日本語を理解します。チャットの時などは携帯で日本語入力が出来ない為、全てローマ字
で書いてくるのですね。驚くばかりです。
もう一人の子もこの子には及びませんが、かなり進歩しています。
1年生二人で部屋に来れば、会話の半分いやそれ以上が中国語になるのですが、7~8


日本語でも問題ないくらい会話が出来るのですね。

昨年の2学期に担当した現卒業生に『毎日1時間はCDを聴きなさい』と口を酸っぱくして
話していたのですが、それを実行していた学生は40人以上の中で片手もいたかどうか。
今日来た二人はちゃんと聴いているのだそうです。しかも片方は昼と夜に1時間ずつ
聴いているのだとか。もちろん、話す方はまだまだですが、私の話を理解してくれるので
ストレスは格段に減りますね。

1年生の中には高校時代に日本語を勉強していた女子学生が2人おり、週2回の授業の
中でそれぞれに翻訳をさせているのですが、今日の二人は1学期の終盤あたりから徐々に
彼女達二人の顔を見なくともウンウンと頷いていたものです。

今日は韓国語クラスに入る予定だった子に夏の日本語能力試験2級に挑戦してはどうか
と話してみました。合格はしないと思いますが、聴解の力がどれくらいになるか見てみたく
なったのですね。答えはもちろんNOでした。ネックは受験料ですけどね。

この女子学生は維坊の東隣にある煙台市の出身なのですが、2年生のトップ3も煙台市の
出身なのですね。何かの偶然かと思ったのですが、以前たけしから聞いた話でなんとなく
理由が掴めました。
中国の高考(大学入試)の差別は以前にも書きましたが、同じ山東省内でもまた差別が
あり、これは山東省というよりは各市の取り決めが引き起こした差別なのです。
市によって4年制大学(本科)に進学可能な高考の点数というものが決められており
煙台は他に比べて特に高いのだとか。煙台と青島で20点ほどの違いがあるそうです。
煙台の本科進学基準点が480点だったか。
仮に煙台と青島にいる友達同士がおなじ470点を取得したとしたら、青島にいる高校生は
本科へ、煙台にいる高校生は専科(3年制大学)への進学となるわけです。
韓国語クラスを希望していたこの学生はそのスコアまで10点以内だったそうです。

運命のいたずら、とでも言うのでしょうか。
もう少し点数があれば、本科に進んでそのまま韓国語を勉強していたのでしょうね。

彼女にとっては不運が2度も重なって私の学生になったわけですが、優秀な学生を得られた
私は幸運ではありますね。
今この二人が自由な時間を持てるのは週末だけ。
出来る限り、伸び盛りの二人に会話の時間をあげなければいけないと考えている次第です。

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