外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

日本語能力試験不合格の報告

2011年02月24日 | 日記
2月24日(木) 晴れ

午後に2年生の周が部屋に来ました。
まず、日本語能力試験不合格の報告でした。
たけしから聞いて知ってはいたのですが、昨年12月に受験した2年生は全員不合格。
とても残念です。
とはいえ、この学校に入って初めて日本語の勉強を始めた学生がほとんどで周ともう一人
クラスでもトップを争っている女子学生が合格点まであと10点だったので、7月の試験には
望みがあります。
なにせ、大学生、冬と夏の休みが合計して3ヶ月超ありますからね、実質学校での
勉強は漸く1年くらい。それで2級に合格すれば快挙だと思っておりました。
それに、会話だけならほぼ問題ないたけしでも初回の試験では不合格でした。

ただ、受験者全員の成績を見た包先生はかなりの落胆の様子だそうで、これから
授業がますます厳しくなりそうです。。。
12月の授業では受験者があまりにも少なかったため「7月の試験には受験しなさい」と
全員に通達があったのだとか。
周の話によると既に卒業(という名の強制退去)した3年生が2年生時に2級に合格
した学生が複数人いたのだとか。それと比較してきつく言われたようです。
しかしながら、私から見れば今の2年生はこの学校の方針の犠牲者とも言えます。
3年生とその上の学年は50人超の学生数で2班の編成だったのが現状の2年生は
47人もいて1班。本気で外国語を勉強するならこの人数は多すぎます。

受験料もネック。私から見ても、合格圏内にいそうな学生が数人いるのですが、とても
高いので無理には勧められないのですよね。彼らの1ヶ月の仕送りの3分の1程度に
なりますからね。
受験会場では替え玉やカンニングが横行するくらい管理が酷いのに受験料は日本と
さほど変わらない状況。試験監督なんて日本人の人件費に比べれば10分の1レベルで
雇えるのですから、この料金はなんとかして欲しいものです。

たけしによると、受験者の一人でトップクラスに入る女子学生が、夏の受験を見送って
冬に受験することを相談していたそうなのですが、昨日の朝食堂でバッタリと出会いまして
『10点なら合格圏内だから頑張れ。夏も受験するでしょ?』と尋ねたら「頑張ります」と
元気な声で返してくれました。
初回の受験で合格すれば快挙、なんてことは学生には言えませんが、あっさりと合格して
しまって緊張の糸が切れるのも困りもの。真面目な学生もいつどんな機会で豹変するか
分かりませんからね、今はただ目標に向かって仕切りなおししてもらいたいものです。
コメント
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