前回までのまとめ、と補足。
いわば、この試験(講習)は、「味見の虎の穴」「利き酒のビリー・ザ・ブートキャンプ」のようなものである。
しかし、ひとつだけ補足すると、「ビリー・ザ・ブートキャンプ」は、頑張れば、頑張るほど結果はよくなるものだが、この試験は頑張れば、頑張るほど結果が悪くなる。
というのは、舌(味見)も鼻(香り)も麻痺したらなんもわからなくなるため、わからなくなったら、即座に止めてリセットしないといけない。
リセットするには、香りに関しては、自分のにおいを嗅ぐ事。→人間の構造からして簡単に自分のにおいが嗅げる部位は腕のひじより先。そのうち指はにおいがついてかもしれないので、長袖の袖のあたりのにおいを嗅げばよい。
このような実技試験に合格するとレポート提出をすればようやく資格が頂けます。
レポートに書くことは
1.官能評価に従事した経歴
2.清酒官能評価セミナー以外の清酒製造等に関するセミナーの受講状況
3.従事している官能評価業務の説明、その問題点及び改善方法
(例)・出荷判定業務について
・市販吟醸酒の官能評価及び化学成分による比較
・食と清酒の相性を目的とした利き酒会の開催
(1200~2400字)
はっきり言ってこれは、形式的なものだと思っていました。
そのため、一文で要約すると、『今の当社の出荷時の利き酒はいいかげんなのでがんばって改善したいです。♡』ということを2000字くらいで膨らませて書きました。
(次回に続く)