志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

火入れ

2013-03-18 14:03:01 | 酒造り



平成24酒造年度の酒造りも終わりに近づきました。
最後の作業は火入れとなります。

通常釜はお米を蒸す為に使われますが、最後だけは火入れに使われます。
写真の右側のホースから冷たい酒が入っていきます。
釜の中には、蛇管と呼ばれる、らせん状の管があり、釜の内部の湯に浸かっています。
(湯が管を温め、管が通過する酒を温めるので酒とお湯が混じる事はありません)

左側のホースは出口につながっているいます。
その手前に温度計がありますが、ここでの温度は摂氏60度第後半です。

出口のホースから密閉タンクに熱酒が送られます。
密閉タンクが満了すると、タンクの外側に水をかけて急冷していきます。

火入れの作業中は、少しカラメルっぽいお酒の香りがします。

子供のころは、冬はまったく酒蔵の中には入りませんでしたが
志太泉は蔵の外(入口)に釜があるので火入れの作業だけは香りとともに記憶があります。

現状でも、この工程は、かなりの部分が違う方法に置き換えられております。
将来的には、この作業は、いつかなくなる作業かなと思います。
少しさみしい気持ちもします。

コメント
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