平成24酒造年度の酒造りも終わりに近づきました。
最後の作業は火入れとなります。
通常釜はお米を蒸す為に使われますが、最後だけは火入れに使われます。
写真の右側のホースから冷たい酒が入っていきます。
釜の中には、蛇管と呼ばれる、らせん状の管があり、釜の内部の湯に浸かっています。
(湯が管を温め、管が通過する酒を温めるので酒とお湯が混じる事はありません)
左側のホースは出口につながっているいます。
その手前に温度計がありますが、ここでの温度は摂氏60度第後半です。
出口のホースから密閉タンクに熱酒が送られます。
密閉タンクが満了すると、タンクの外側に水をかけて急冷していきます。
火入れの作業中は、少しカラメルっぽいお酒の香りがします。
子供のころは、冬はまったく酒蔵の中には入りませんでしたが
志太泉は蔵の外(入口)に釜があるので火入れの作業だけは香りとともに記憶があります。
現状でも、この工程は、かなりの部分が違う方法に置き換えられております。
将来的には、この作業は、いつかなくなる作業かなと思います。
少しさみしい気持ちもします。