こまんたれぶ~下福田小学校

当時の同級生との交流場所
(ここ数年は模型三昧)

日本海軍軽巡洋艦 長良 1

2009-08-14 22:57:15 | Weblog
では組み立て開始です。
まず船体から手を付けていきます。

船体は艦底まで一体成形された左右分割式で、
強度確保の為に桁を挟み込む、最近のスタンダード方式。
部品の合いは良好でした。

先に発売され高雄型とは異なり、舷外電路は最初からモールドされています。
舷窓は少し浅めな感じでしたので、1mmのピンバイスで軽くさらいました。

船底に位置する舵やスクリューシャフト、ブランケットも
この段階で取り付けてしまいます。

ここまで出来たら、船体を塗装します。
まず、艦底色を吹きつけ、マスキングした後に軍艦色で塗装。
エアブラシによる大面積への塗装はムラになり易いのですが、
明度に差が付いて単調にならず、自然な感じになる様な気がします。

尚、キットにはボルトで固定出来る展示台が付属しているので、
塗装が終了したら船体を展示台に固定させてしまいます。
これにより作業時の横転等が防げます。
今宵はこれまで。

日本海軍軽巡洋艦 長良

2009-08-14 11:02:00 | Weblog
久しぶりに大物を製作しようと思います。

発売から日も浅い、アオシマの軽巡洋艦・長良です。
スケールは1/350、部品数は609、完成時の全長は46cm。
個人が保管するには、これ位の大きさが限度かも知れません。

これだけ大きなサイズでマイナーな艦船をキット化したアオシマには
本当に頭が下がります。(売れてるらしいです)

一般に艦船模型で売れ筋なのは、戦艦大和が筆頭でして
知名度が低く、決してスマートとは言えない長良の大スケールでの模型化。
これは大きな賭けだったと思います。

発売数が低調に終われば、莫大な金型への投資を回収出来ず、
メーカーは次の開発が出来なくなってしまいます。

また、マイナー艦船は売れないと言う現実に
他メーカーも開発に二の足を踏んでしまいます。
再び艦船模型にとって冬の時代が来ぬように、今回は購入後に間髪入れず
作製しようと思った次第です。
模型は作られる為に生まれてきた物ですから。。。

さて、長良は1922年(大正時代)に就役した5500t型と呼ばれる軽巡洋艦で、
1944年に沈没するまで22年間の生涯でした。

潜水艦の雷撃で撃沈されていますが、攻撃した潜水艦側から
艦首を突き上げ沈みゆく姿を捉えた写真は戦争の悲惨さを伝える貴重な一枚です。

直立した3本の煙突、砲塔形式では無い後部開放型の単装主砲やレイアウトは
昭和に入って建造された軍艦に比べ、非常に古めかしいスタイルです。

太平洋戦争突入時は既に艦齢20年に近い老齢でありながら、
5500t型の軽巡洋艦は戦場の至る所で活躍しています。
主に3タイプに分類される5500t型は全11隻が建造されましたが、
僅か1隻を残し、全てが戦没しました。

キットは昭和17年度に設定されていますが、
これはミッドウェー海戦時を想定していると思われます。
航空母艦4隻を失い大敗北を喫した本海戦において、
被爆した空母・赤城に代わって旗艦を務めたのが長良でした。
いうなれば、長良が最も輝いた瞬間をキット化したと言えます。