こまんたれぶ~下福田小学校

当時の同級生との交流場所
(ここ数年は模型三昧)

お薦めキットの紹介

2008-05-31 22:51:05 | Weblog
原油価格高騰の影響も有るのでしょうが・・・
模型の価格、ちょっと高過ぎじゃないでしょうか。

既に最近の戦車キットは、平均すると4000円前後だと思います。
(我々が子供の頃は、MAXでも1500円ぐらいだった筈です)

艦船模型は戦艦と駆逐艦では大きさが異なるので一概には言えませんが、
中型の巡洋艦の場合、2000~3600円程度です。
(子供の頃は500円でした)

物価の上昇から考えれば、ある程度の値上がりは許容出来ますが、
小学生の小遣いで買える額なのか疑問です。

出来に関しては、当時よりも進歩しています。
金型技術の向上により素晴らしいディテールを持つ物も少なく有りません。
ですが精密になる程、価格は上昇してしまう為、
子供にとっては、買えない・作れない産物になりつつある世界だと思います。

と、言う訳で今回は製作じゃなくて、キットの紹介をしてみます。

今、子供に対して紹介出来そうな模型・・・
私が考える、ベストアンサーが写真のキットです。

メーカーは静岡にある、SWEETと言うメーカーが出しています。
スケールは1/144、写真の隅に置いたタバコと見比べると、
キットの大きさが判ると思います。

価格は税込1050円。
しかも同梱されているのは同一キットながら2機分が入っています。
(写真は1機分で撮影していますが、同じランナーが2枚同梱)
ちょっと失敗しても、もう一回チャレンジ出来ます。
また、2機目は少し手を加えてみよう!なんて事も可能。
親子で同じ物を作る事だって出来ちゃいますよ。

次に、模型としての作り易さである部品の合いは文句無しに良いです。
(接合部に隙間が殆ど出来ません)

ディティール面も、このスケールでは最高レベルだと思います。
(相当、気合が入った模型です)
同梱されるデカールの選択肢も非常に多く、質も良いです。

この模型の弱点は・・・小さい事位でしょうか。
また、航空機で私が一番苦手な風防枠(キャノピー枠)の塗装は、
少々しんどいです。

近日中にブログの中で製作模様を書きながら作ってみます。

米戦艦 ワシントン 2

2008-05-31 21:23:25 | Weblog
最近、土曜日は毎週の様に天気が悪い気が・・・

湿度が高いと塗装が上手く出来ません。
いわゆる”かぶり”と言う現象と、エアブラシ塗装の際に
コンプレッサーから供給される空気が結露し水が混じってしまう為です。

と、言う訳で本日は普段とは製作の順番を変えました。
上部構造物を先に組み立ててしまいます。

こうやって見ると、アメリカ戦艦の艦橋が塔構造なのが良く判ります。
組み立ても積み上げる方式と違う為、ちょっと面白くないです。

それから、2本ある煙突周辺の構造物を作製しました。
まだ完全に出来上がっていませんが、ここまでで約90の部品を使ってます。

大戦末期のアメリカ艦船も対空機銃を増設しているのですが、
このワシントンは1942年の状態なので、製作部品は少な目だと思います。



米戦艦 ワシントン 1

2008-05-29 22:55:45 | Weblog
久々に戦艦を作ります。
現在、手元には未組立の戦艦が10隻前後有ります・・・
これらが完成すると、かなり面白い事になりそうです。
(少なくとも同時期に活躍した5カ国の戦艦が揃います)

今回、選んだのはアメリカ海軍で56番目に建造された戦艦ワシントン(BB-56)
ノースカロライナ級の2番艦として1941年5月に就役。
(ちなみにノースカロライナの模型もストックしてあります・・・あははは)

日本が密かに建造している大和に対抗して作られました。
当初は35.6cm砲を12門搭載する計画だったのが、前述の理由から計画変更。
40.6cm砲9門に変更されています。
(アメリカは大和の主砲を40cmだと思い込んでおりました)

この戦艦、太平洋と大西洋の両方で活躍してます。
(先日のパナマ運河を移動しているって事ですね)

そして太平洋での日本との戦闘では一人の戦死者も出していないそうです。
(戦後、解体処分されています)

ソロモン諸島を巡る戦いで、日本海軍の戦艦と砲撃戦を行い、
戦艦霧島を的確なレーダー射撃にて撃沈に多大な寄与をしました。

キットの発売元はピットロード(生産は中国のトランペッターと言うメーカー)
これは、つい先頃まで作成していたアストリアと同じです。
部品数は書いてありませんが、戦艦なので多いことは間違いないですね。

本日は上甲板の吹きつけ塗装&甲板に数多く有る突起物を筆塗りしました。
(中性洗剤で洗う工程は、かなり以前に済ませています)

最初に濃い青をスプレーで塗ったので、細かい部分の塗装が大変でした・・・
(濃い色の上に薄い色を塗ると下地が透けて面倒です)
今度やる時は、マスキングを上手く使って処理しよっと♪


なんだこれ?

2008-05-28 19:13:40 | Weblog
写真の物体、なんでしょう?
(大きさ比較用に、爪楊枝を一緒に撮影しました)

これ、普段作ってる模型の戦車の部品、キャタピラです。
(小型の戦車に使う物なので、かなり小さいです)

昔は、ゴムみたいな1枚のブヨブヨした素材でしたね。
(熱したドライバーの先で輪のように固定してました=焼き止め)

今でも、そういう一枚の板の様なキャタピラを使う模型は有ります。
(略して、ゴムキャタなんて呼ばれてます)

ところが・・・最近は写真の様な実物みたいに1部品づつ分割された部品で
組み立てる方式が多くなっています。
これ、確かにリアルです。

でも、戦車1台に使用するキャタピラって片側だけで100枚位なんです・・・
両側用にキャタピラだけで部品数は200です。(涙が出ちゃう)

接着剤を使い1枚づつ繋げて行くのですが、
完全に接着剤が固まっていない状態で、戦車の車輪へ巻きつけるんです。
(そうしないと奇麗に巻きつける事が出来ない)

下手すると、この作業中にキャタピラが途中からポロッと取れたりします。
後日、戦車を持ち上げたり、他の作業時にも脱落する時が有ります。
(この構造のキャタピラを使用した模型は、完成後に子供は遊べませんね)

一番最初に、この分割(連結)キャタピラを組み立てた時
ポロポロ脱落が相次ぎ、あまりにも頭に来たので・・・
戦車ごとゴミ箱に捨てました(爆)

戦車の在庫が増えた要因は、この忌まわしい記憶が原因の一端です。
途中まで順調に進むのですが、この作業に入る直前で萎えちゃうのです。
(最近、少し慣れてきました)
それでもたまにポロッ!が発生します・・・

あ、キャタピラって漢字では履帯と書きます。
知っていても、まったく役に立たない知識ですね。(あははは~)


軍艦大和に捧ぐ

2008-05-27 16:24:03 | Weblog
大和が正式に就役したのは、太平洋戦争が始まった8日後。
(昭和16年12月16日)約4年をかけて建造されてます。

あまり知られていないけど、大和と命名されたのは
実は戦艦大和が最初じゃありません。
(もう少し前の時代に、大和と命名された巡洋艦が存在します!)

戦艦大和は、極秘のうちに作られました。
主砲も40センチと言う事で列強国を欺いて作られており、
建造予算の計上も、他に小型の駆逐艦を作ると言う欺瞞が行われています。

従って戦時中に大和の存在は国民の殆どが知らず、
アメリカ軍の上陸前に資料の殆どを焼却してしまったので謎だらけの軍艦です。

大和は戦局が悪化する昭和19年頃まで、殆ど何もせずに過ごしています。
(作戦に参加しても前線の遥か後方に居た事は有りますが)

連合艦隊のシンボルで有る大和が万が一、撃沈されたら・・・・
敵の戦艦と正面対決するまで温存すべきだ・・・
そんな理由も有ったのでしょうね。
日本海軍は最後まで戦艦による砲撃戦こそ決着を付けるに相応しいと言う考え方を
捨てる事が出来なかったようです。

これは非常に大きな皮肉だと思います。
何故なら、開戦当初に真珠湾を6隻からなる航空母艦の航空機により空襲し、
時代は戦艦にあらずと証明したのは日本海軍なのですから・・・
(世界の歴史の中で、空母を集中運用したのは日本が最初です)

一方、時代が航空機主流になり、主役は航空母艦へ変わって行く中で、
空母を主体とする高速機動部隊に随伴するには大和は不適格だったのも事実です。

当時の空母や、それを護衛する巡洋艦、駆逐艦の最大速度は30ノット以上でした。
大和・武蔵の最大船速は27ノットです。
(1ノットは時速1.8キロ程度なので、5ノット=時速10キロ近く遅い)

つまり・・・機動部隊に随伴すると足手まといになると言う考え方です。

アメリカ最大の戦艦、アイオワ級の最大船速は33ノット。
大和とアイオワが洋上で対決し、遠距離から砲撃戦を開始した場合、
相手が全速で逃げると大和は追いつく事が出来ないのです・・・
(逆に1時間で10000メートルも離されてしまいます)

温存した挙句、大和と武蔵は制空権を奪われた洋上で、味方戦闘機の護衛も無く、
一方的に航空機による攻撃を受ける事になりました。

2番艦の武蔵は、航空機による攻撃で魚雷20本を受け沈没。
(これほど多くの魚雷を受けた船は他に無いと思います)
敵の艦船への発砲は1度も無く生涯を閉じました。

武蔵撃沈に手こずった理由は、攻撃を左右に実施した事とアメリカは解析しています。
船と言うのは、少し傾くだけで戦闘能力を失う物です。
船体を真っ二つに折るような強烈な爆発をしなくても、転覆させれば良い訳です。

この教訓を取り入れたアメリカは大和に対しては左舷に攻撃を集中しています。
その為、大和が撃沈されるまでに受けた魚雷は武蔵の半分、10本と言われています。
(命中数に関しては日本側、アメリカ側に相違が有り正確には不明らしい)
魚雷による浸水で、どんどん左への傾斜が酷くなり、最後は火薬庫の大爆発により沈没。

もう何年も前の事ですが、大和の海底探索が実施されています。
船体は2つに折れ、後半分は裏返しで海底にメリ込んでいました。
3基の46センチ主砲は沈没時に傾いた為、
船体から抜け落ちてしまい行方不明だったと記憶してます。

爆発を起こした弾薬庫の付近はメチャメチャに破壊され、
艦橋は全く原型を留めていません。

大和だと断定する決定的な理由は、艦首に付いた巨大な菊の紋章と、
その周囲の特徴的な形状でした。
尚、この調査で不明だった多くの部分に関する謎が解けています。

最も期待された最強の戦艦は、軍事上の機密性から進水式への参列者も限られ、
(進水式では神主を呼ぶのですが、大和は神主の資格を持つ軍人さんが代理したと記憶)
国民へは存在すら知らされず、ひっそり生涯を終えたのでした。
まさに神話の世界の様な話です。






大艦巨砲主義

2008-05-26 22:17:30 | Weblog
今日は、ちと休憩。。。

写真は以前に製作した日米最大の巨艦です。

画面、下は言わずと知れた帝国海軍最強の戦艦 大和
上はアメリカ最大最強の戦艦、アイオワ型のミズーリです。

大和の平面に合わせて撮影したので、両者は同じ長さに見えますが、
実はミズーリの方が全長は長いです。
(幅は大和が勝っています)

両者共に、太平洋戦争における最終状態です。

大和は沖縄へ出撃する直前の状態。到る所に対空機銃が付いてます。
近接信管を持たず、レーダーと連動した有効な対空射撃が出来ない為、
護衛の9隻を含めた、最後の戦いでは10機程度の敵機しか撃墜していません。
(大和に搭載された機銃だけでも150挺を超えているのですが・・・)

そして、敵戦艦へ向けて自慢の46センチ砲を一度も発射する事なく沈没。
まさに生まれる時代を間違えた悲劇的な戦艦だと言えるでしょう。

これを作った後、幾つか新しい写真や資料が出て少し間違った部分がありますが、
それは艦船模型には珍しくない事なので、いつか修正しましょう。。。
(大和には不明な部分が多過ぎるのです)

対するミズーリは、日本の無条件降伏の調印式が行われた船として有名です。
(東京湾に浮かぶ、ミズーリの船上で調印式は行われたのです)

また、戦時中の有名な写真として
ミズーリに突入寸前の特攻機の写真が有ります。
爆装した零戦が突入する瞬間を捉えた大変ショッキングな写真です。

ミズーリは真珠湾で記念艦として今でも現存しています。

そして、爆装零戦が突っ込んで出来た跡は、今でも残っています。
戦後の調査により、現在では搭乗していた日本人パイロットの指名まで判明してます。

記憶が正しければ、現役の戦艦は世界に1隻もありません。
兵器の世界には、他にも一世を風靡して消えた物が幾つか有ります。
また、暇な時にでも紹介しますね。

米重巡アストリア 5

2008-05-25 21:12:56 | Weblog
出来ました。完成です。

とは言っても、紛失した部品は見つからず・・・
製造メーカーは日曜日は休みなので、紛失部品の調達が可能かは不明です。

写真では艦橋は取り付けてあるように見えますが、
紛失した部品は船体と艦橋の基部に当たる、比較的大きな部品。

見えないようにテッシュを丸めて隙間に充填して撮影しました。
(従って、前や横から撮影する事は出来ません。しかも少し傾いてます)

この艦は、横やら見ると非常に特徴的なので残念です。

砲塔の上に乗っている楕円の部品は、ゴムボートです。
記憶が正しければ、この中には食糧などの緊急用品が内蔵されていたと思います。
この時代、日本の艦船にはゴムボートなど積載されていません。
ゴムを南方の天然資源に頼っていた日本では、それはとても貴重品だったのです。

無論、小さな船を乗せてはいるのですが、
角材などを大量に積み込み、沈没して海に投げ出された時はそれを掴んで待て。
それほど両国の人命に対する考え方は違っていたのでしょうね。


米重巡アストリア 4

2008-05-24 23:05:54 | Weblog
本日は、かなり進みました。
新たに組み立てた部品数は56個(これで総計81個使用)

基本部分の組み立ては、ほぼ終了に近い状態です。

写真の手前に、ぽつねんと居るのは艦橋です。

うん?なんで船体と接着していなのかって???

実は・・・部品を一つ紛失しました~~~!あははは~~~泣きそうだ~!
その部品が艦橋と船体を繋ぐ比較的大きな部品の為、
艦橋を取り付ける事が出来ません。

必死に捜索したのですが、行方不明です。

アストリアの同型艦のキットから一時的に拝借する事を考えました。
ところが!部品を見ると、同型艦用として差別化を狙った為でしょうか
形の違う別の部品が入っておりました。
(ランナー1枚が完全に新規で置き換えられているのです)

かなりショックです・・・
このまま部品が見つかる事を信じて作り続けるべきか迷ってます。

国内メーカーの多くは、こういうケースに備え部品を有料で請求出来るのですが、
このキットは発売元は日本でも、中身は中国製のキットなので、
そのような部品請求が望めそうにもありません。
とは言いつつ、明日はメーカーに訪ねてみましょう。


米重巡アストリア 3

2008-05-23 22:50:54 | Weblog
引き続きアストリアの製作してます。

本日は船体後部の航空機格納庫周りと、探照灯の架台を作りました。
格納庫の中に正確に何機が収納出来るのかは知りません(爆)

これらはまだ完全には出来上がっていません。
(私は細かい武装等は一番最後に取り付ける癖が昔から有る為)

使った部品は21個なので、昨日と合わせると25個の組み立てが終了。
(残り171個・・・まだまだです)

今日は疲れたので、マニアックな説明は省略(爆)

アストリア 2

2008-05-22 22:53:04 | Weblog
本日は船体を塗装します。

これにより、船体と甲板、艦底の組み立てに入れます。
この時期のアストリアは全面がネイビーブルーの様な塗装が正しいらしい。。。

ですが、全面を同一色で塗るとメリハリが無くなるので無視!(爆)
甲板と船体は異なる塗装にしました。

次に、細かい部分を塗り分けて行きます。
全面同一色の場合、これも不要になるので楽なのですが・・・
(塗装は帝国海軍の艦船よりアメリカの艦船の方が面倒です)

塗り分け方法を簡単に書くなら、水平面と垂直面となります。
(写真を見ると何となく判ると思います)

船の迷彩塗装は、レーダーが発達するに従い意味が薄れて行くのですが、
この頃は効果も期待出来た為、各国で色んな迷彩が試されています。
ただし、迷彩有・無の船を一緒に並べた場合、非常に違和感が生じます。
(不適切かも知れないけど、白黒TVとカラーTVを並べた様な感じ)

ですので、私は艦船に関しては出来るだけ迷彩は避ける時代設定で作ります。
マスキングが面倒な事も理由なのですが・・・(涙)

アストリアの甲板にある構造物は少ないですね。
(おかげで面相筆を使った塗り分けが短時間で終了しました)
戦艦などでは、この面相筆作業が3時間以上にも及ぶ時が有ります。

船の甲板には、出入り口となるハッチや
ロープ等を巻き取ってある、ホースリール、弾薬箱・・・
それから艦内の換気用に通風塔と呼ばれる空気取り入れ用の突起物が有ります。

高角砲や機銃が設置されている部分の周囲には囲い(防弾板)が有ります。
(写真にも甲板の艦尾に C の様な形をした凸部が確認出来ると思います)
こういう部分、専門用語でブルワークと呼びます。

主砲の取り付け基部にあるリング部分(装甲を施されたリング)
この場所は、バーベットと呼びます。
これらは塗り分けると、良いアクセントになるので頑張る価値がありますね。

しかし・・・怪しいですね~~~、艦船の用語って。
次回からは上部構造物の組み立てを開始しますね。
(ここは略して上構と言います)

本日、組み立てた部品は4つだけです。
ちょっとバリが出てる部品が多いのと、擦り合わせが悪い所が有ったので、
このキット、手ごわいかも知れません。。。