PSV 負けてはいけない 〔PSV－ミラン ＣＬ セミファイナル〕

信じがたい敗北、いや、ミランの勝利。しかしPSVはあそこまでやって、負けてはいけない。ヒディングはアンチェロッティを抱き合って、お互いを称えあっていた。これには少し失望した。PSVの何人かの選手達はピッチにへたりこんで立ち上がれなかった。これが自然な姿で、ここまでよくやったという思いがヒディングにあったから、最後の最後に得点されてしまったのだ。そんな気になってしまう。
後半44分を過ぎてもミランには得点できそうなムードはなかった。しかし44分30秒の土壇場でカカーにやられた。左をえぐり、入れたボールをアンブロジーニがヘッドで決めたのだ。ゴメスは左腕にあてたが、はじけなかった。
その３０秒後にカウンターでコクーがすごいシュートを決めるのだから、ほんとうにPSVがまさっていたのだ。しかし残り２分で４点目を入れるという奇跡はおこせなかった。
残念だ。
京都のパクは先制点を決めただけでなくミランを混乱に陥れ、イは左サイドで何度なくチャンスをつくり２点目を演出した。カフーはイのためにほとんど攻撃できんかったのだ。
延長戦に入っていたらPSVは勝ったろう。
ほんとうに残念だ。
昨年のファイナルはポルトとモナコだった。ユーロを制したのはギリシャだった。スターをそろえたビッグクラブが勝つという時代は終わったのだろう。名前だけでは勝てないタフな時代に入ったのだ。
〔ＣＬ　セミファイナル　PSVーミラン　３－１〕