ユーロな日々

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モウリーニョの語ったディフェンス論とバルサ戦

2005年05月11日 | 欧州2010-2003
昨日立ち読みしたワールドサッカーキングにモウリーニョのコーナーがあって、ディフェンスについて語っていたところが非常に面白かった。彼曰く・・・・

①チェルシーは4バックで戦っているが、場合によっては3バック、5バックで戦うことがある。

②3バックは非常に高度な戦術で、左右にできてしまうスペースの問題を、二つの方法で消さなければならない。
二つの方法とは、極めて個人的能力の高い選手を揃えて対応するか、オフサイドトラップを駆使して前に押し上げていくか、とのこと。
綿密な準備が必要であり、それでも非常にリスクが高い戦術なのでチェルシーはあまり採用しない。

③5バックは、ディフェンダーを3人並べ、その左右に1人づつ選手を配置してスペースを消すもので、しごく簡単なもの。
ただこのシステムでは中盤が支配できないので、引き分け狙いか、一時的にデイフェンスを強化する場合にしか使わない。

バルサとの第二戦、立ち上がりからバルサが猛攻をしかけてくることを想定したモウリーニョは、7人で守って失点しない戦術をとったのだという。
その戦術とは、テリーを中心に3人でエトーとマキシロペスをマークし、左右は両サイドバックがつぶし、マケレレとランパードが連携して「やっかいなロナウジーニョ」に対応する。その一方でFWの二人はできるだけ長くボールをキープする、というものだった。
こうやって最初の7分間を戦い、チェルシーはバルサの攻撃を完全にシャットアウトしたのだという。
このゲームはダイジョストしか見ていないが非常に興味深い話だ。
対イラン戦を久々に4バックで戦ったとき、わが代表監督は宮本たちにその理由や狙いすら説明しなかったわけだが。