ちいさなおしゃべり

Shantia家のメインランド生活日記

アレックス誕生話 ~病院食~

2006年09月26日 | Family
私が今回利用したCastle Medial Center、運営側がキリスト教の一派だそうで、カフェテリアの食事はベジタリアン 入院患者には肉も出るが、カフェテリアでは肉なし食事。持ち込みはOKらしい。このことを看護婦さんに聞いたとき、ジョセフ君は
「ベジタリアンが作る野菜料理って普通の人が作るのよりおいしいよね。ただ切っただけじゃなくてもっと手が込んでるし」
と言っていた。そして最初にカフェテリアに行ったとき(私の陣痛がまだまだ余裕だった時)、おいしいサラダがあったと喜んでいた。
ここまではよかった。

翌日の朝、おなかを空かせてカフェテリアに行ったジョセフ君(夜がなかったため)。帰ってきたときの顔はすっごく不満そうだった
「おいしかった?」
と聞くと、
「...卵料理ばっかりだった、しかも味付けなし。あとは偽ベーコン、偽ソーセージ、偽ハム。どれもいまいち。偽ベーコンなんて見た目はベーコンだけど舌触りはクラッカー。コーンブレッドもあったけど、パサついてた
だって。なので、ジョセフ君、昼ごはんには外からタコベルを買ってきて、更にパン、ターキー、チーズ、りんごを部屋の冷蔵庫に入れていた。

そして私のランチ、白身魚のフライはおいしかったけど、付け合わせのグリーンピース&カリフラワー、ただ茹でただけ。最も目を疑ったのが、スープ。
メニューには
『本日のスープ クラッカー付き』
と書いてあった。よくトマトスープやクラムチャウダーにクラッカーを入れて食べるのが習慣だからね。で、そのランチのスープのふたをとると、

ん?!

黄色っぽい色の液体の中に具が見えない。なんだろう、と思いにおいをかいでみると...

もしやこれは...

すっごく知っているにおい。スプーンを取って確認のためにかき混ぜてみる。

やっぱり!豆腐だ!!味噌汁だ!!!

一人大爆笑のShantia。私が突然笑い出した理由を知ったジョセフ君、即日記に書いていた。

どこの誰が、味噌汁にクラッカー割って入れるわけ?まして日本人だよ、私?!しかも具が豆腐とひじき?!戻りきってないひじき。味もすっごく薄い。だし入ってないでしょ、これ?BYU-Hのカフェテリアの方がよっぽどおいしい味噌汁作れるよ?!

そしてその日の夜は
『ロコ風チキンロングヌードル』
だった。ほとんどのルアウフードが好きな私にはうれしいメニュー。さっそく一口、パクッ!
...なんでこうパサついた感じがあるわけ?! BYU-Hが作るロングヌードルはとってもおいしいのに。
Shantiaは思った、

ここのシェフ、味覚ないんだろう。BYU-Hはなんせポリネシア人たっぷりだから、『食』を重視しないとやっていけないもんね。

結局、入院中にでてきた食事で一番好きだったのはパンについてきた『プロミスマーガリン』と『オートミールクッキー』
やばいでしょう、これ。市販品だし、全部。
部屋はとってもきれいで"さすが!!"と思ったけど、食事はあの田舎のカフクの方がまだいいわ。今まで、5つの病院食を味わってきたけど、ここが一番最悪だね

アレックス誕生話 ~生後0日~

2006年09月26日 | Family
後産も終わって部屋の慌しさがなくなり、夜の担当の看護婦さんがアレックスのお世話にやってきた。最初のお手洗いは看護婦さん同行ということで、午後8時前に看護婦さん立会いの下、お手洗いへ。その間に血だらけになったベッドがきれいに取り替えられ、産後生活が出来る状態に変身した部屋。

ベッドに戻って、アレックスに初授乳をしていると...
後陣痛が恐ろしいほどに痛い
回を重ねる毎に痛くなるとは聞いていたが、本当に痛い!すぐに痛み止めの薬をもらったけど、効かない もちろん、アレックスが出てくる直前の痛みに比べたら軽いんだけど、それでもすんごく痛い。おなかがキューっと痛くなってその痛みに耐えようとすると、今度は両ほっぺが痛くなる。すごくおなかが空いて唾液の分泌がひどくなったときの痛みにそっくり そのおなかとほっぺの痛みと戦っていたら、再び吐き気 たまたま義母と電話中だったジョセフ君は
「ちょっとごめん!!」
と言って電話をきり、ナースコールを押して即私に容器をくれた。結局は吐かずに済んだんだけど、一歩手前状態だった。その後、別の更に強い痛み止めでようやく痛みから解放された。

夜中、アレックスは外の世界初めての夜に戸惑っていた。抱っこをすれば落ち付くが、ベッドに入れるとパニックに おなかも空いたようでまだ出ないおっぱいを吸ってはヒィ~と泣いていた。運良く、この夜はバースセンターの患者が私一人だったので、12時ごろに看護婦さんがやってきて、
「少し赤ちゃん、見ておいてあげるわ。そうねぇ、2時半くらいに連れてくるわね。しっかり休むのよ」
とアレックスをしばらく面倒見てくれた 疲れきっていた私達にはとってもうれしい助け手だった。しかもこの看護婦さん、結局5時ごろまでアレックスを見ていてくれたのだ。なんてうれしい 体力が回復しないと今後の育児に影響するからねぇ。