結婚して13年目で初めて我が家にギブスを必要とする出来事が起こった。
しかもその対象者が最年少ケコア。
子供が6人いて、今まで誰もギブスを必要としなかったのに6人目にして1歳という幼さでギブスをつけることになるとは…。
何をどうしたら1歳児がギブスをつけることになるのか。
それはケコアが公園のブランコから落ちたから。
アメリカには小さい子でも乗れるようなブランコが大抵どこの公園にもある。
我が家の近くにある大きな公園にも小さい子専用のブランコがあるんだけど、ここの公園のは半分だけ足を入れることが出来るようになっている。
前後共に足を入れられるブランコはそれこそお座りができる月齢の赤ちゃんも乗ることが出来る。
後ろだけ背もたれ&足をいれる穴があるということは、前方は鎖でシートベルトをする、ということ。
事故当時、ティアとJ家のAちゃんがケコアと一緒に遊んでいた。
二人とも小さい子の世話が結構上手だからあんまり心配せずに任せていたのよね。
二人でブランコにケコアを乗せて、ちゃんと鎖のベルトもして、Aちゃんが前に立ち、ティアが後ろに立ち、軽くブランコを押しながら遊んでいたらしい。
するとケコアがストレッチをするように体をピンと伸ばし始めた。
そして真っ直ぐになったケコアの体は鎖の下を滑り、地面に落下。
急にケコアのすごい泣き声が聞こえたから慌ててケコアの元に飛んでいった母。
ティアとAちゃんが頑張って泣き止ませようとしてるんだけど、全然泣き止まない。
母が抱っこをしても泣き止まない。
普段だったら母が抱っこさえすればぴたっと泣き止むんだけど。
大泣きするケコアを抱っこしながら公園内を歩き回るも泣き止む気配なし。
キリがすごく心配そうに様子を見に来て、しばらく母と一緒に歩くことにしたらしい。
3人で水飲み場に行って、水をケコアに飲ませるとちょっと泣き止み、また思い出したように泣く。
キリが水で遊ぶとそれは楽しかったらしく、笑ってくれたけど、キリが水で遊び終わるとまた泣く。
あまりにも泣き止まないのでジョセフ君が抱っこしてさらに公園を散歩。
やっと泣き止んで落ち着いたようなので、
「歩く?」
と聞くと
「Yeah」
って。
でも地面に下ろしたらまた泣き出して歩くのを拒否。
ここでまずどこかを打ったのかと疑った。
その後、家に帰るまでずっと抱っこ。
家に帰ってからも立とうとするたびに泣いていたケコア。
足が痛いのかなぁ、と話していた父と母。
そしてジョセフ君がおむつを替えていたとき、いつも通り足を持って下半身をあげようとしたところ突然大泣き。
絶対に足が痛いんだね、と確信。
でも何がどうだから痛いのか、そんなこと素人にはわかりません。
こういう時、友達にスポーツ外科医がいるというのは非常に助かる。
スポーツ外科医ジェイソンは
「2日経っても歩こうとしないならレントゲン検査したほうがいいね」
と電話越しに助言してくれた。
が、翌日。
相変わらず歩こうとしないし、とにかく右足に体重を乗せるのを嫌がっているケコア。
痛みのせいからか、夜中にいっぱい泣いてくれて母の体力も急降下。
この状態で週末を過ごすのは無理がある、と判断し朝からジェイソンに連絡。
仕事に行く前に我が家に立ち寄ってもらうことに。
ジェイソンはケコアの右足を少しずつ触りながら触診。
大人しくしていたケコアはジェイソンがすねを触った途端、母にしがみついて泣き始めた。
「ここ、ちょっとクリックするねぇ。骨折したかもね」
って。
母思わず、
「えっ?!クリック?!」
と聞き返しましたよ。
親切なジェイソンは仕事に行くと、自らレントゲン技師に事情を説明して予約を取ってくれた。
ちなみにジェイソンの職場は『Slocum』と言って、ユージーンでは「ギブスをするならSlocum」という方程式が出来上がっているほど有名な場所。
言い換えれば、ユージーンでギブスをしてくれるところはここしかない、ということである。
初めて足を踏み入れたSlocumの内部はかなりモダンな感じ。
おしゃれで且つ、リラックスできそうなインテリア。
受付を済ませ3階へ。
しばらく待っていると看護婦さんが呼びに来てくれて、レントゲン室へ直行。
レントゲン室のドアが閉まるとケコアは突然泣き始めた。
父と母が同じ部屋にいて、父と母がケコアをレントゲンテーブルに抑えているのに。
レントゲンが終わると処置室に。
処置室のサインが『ギブス室3』っていうのに思わず笑った。
3があるということは1と2もあるんだよね。
ケコアはギブス室3の中のさらに小分けされた部屋に案内された。
ここでドクターを待っている間、ケコアは父を拒否。
ママじゃないとダメなんだそうだ。
数分後にやってきたドクター、
「骨は折れてないわよ。でも軽くひびが入ってるわね。ギブスして3週間くらいかしら?」
とギブス装着令を出してきた。
ドクターが退室すると同時にやってきたギブス師。
10色ほどのギブスサンプルを見せてくれて1色選ぶように指示。
女の子なら絶対ピンクにするんだけど、ケコアは男の子だしねぇ。
フットボールシーズンが始まったことだし、ここはオレゴン大学色のグリーンで。
ギブス師がケコアの足に白い靴下をはかせ、下層のギブスを巻き、その上にグリーンのギブスを巻いている間ケコアは大泣き。
もちろん母が抱っこしてましたけどね。
ギブスの装着が終ると次は靴。
ケコアの初めての靴がギブス用だなんて、なんか複雑…。
ケコアが大泣きしてギブスをつけてもらっている間にギブス室3には更に3人の大人がそれぞれ処置ベッドに座っていてギブスをはめてもらっていた。
…ケコアが個室だったのはやっぱり泣くから??
ギブスをしてもらって、ようやく事故後初めて立ってみたケコア。
泣かなかったので痛くはないんだろうけど、歩くことは拒否。
事故以来一歩も歩いておりません。
今はゆっくりはいはいで移動中。
そりゃあ右足にあんな重いものがついていたら減速するよね。
ギブスで足は守られているものの、ギブスの上に衝撃が当たるとやっぱり痛いらしい。
テーブルの下をはいはいしてテーブルの足にギブスがひっかかると泣く。
座った姿勢からハイハイの姿勢になる際にちょっと失敗して姿勢を間違えると痛くて泣く。
シャワーの時はタオルとビニールで巻いてダックテープで固定してから。
ビニールにシャワーが当たる音に驚いているのがかわいいさ。
そんな訳で、我が家で初めてギブスを体験することになったケコア。
これから3週間はみんな大変ですぞ。
しかもその対象者が最年少ケコア。
子供が6人いて、今まで誰もギブスを必要としなかったのに6人目にして1歳という幼さでギブスをつけることになるとは…。
何をどうしたら1歳児がギブスをつけることになるのか。
それはケコアが公園のブランコから落ちたから。
アメリカには小さい子でも乗れるようなブランコが大抵どこの公園にもある。
我が家の近くにある大きな公園にも小さい子専用のブランコがあるんだけど、ここの公園のは半分だけ足を入れることが出来るようになっている。
前後共に足を入れられるブランコはそれこそお座りができる月齢の赤ちゃんも乗ることが出来る。
後ろだけ背もたれ&足をいれる穴があるということは、前方は鎖でシートベルトをする、ということ。
事故当時、ティアとJ家のAちゃんがケコアと一緒に遊んでいた。
二人とも小さい子の世話が結構上手だからあんまり心配せずに任せていたのよね。
二人でブランコにケコアを乗せて、ちゃんと鎖のベルトもして、Aちゃんが前に立ち、ティアが後ろに立ち、軽くブランコを押しながら遊んでいたらしい。
するとケコアがストレッチをするように体をピンと伸ばし始めた。
そして真っ直ぐになったケコアの体は鎖の下を滑り、地面に落下。
急にケコアのすごい泣き声が聞こえたから慌ててケコアの元に飛んでいった母。
ティアとAちゃんが頑張って泣き止ませようとしてるんだけど、全然泣き止まない。
母が抱っこをしても泣き止まない。
普段だったら母が抱っこさえすればぴたっと泣き止むんだけど。
大泣きするケコアを抱っこしながら公園内を歩き回るも泣き止む気配なし。
キリがすごく心配そうに様子を見に来て、しばらく母と一緒に歩くことにしたらしい。
3人で水飲み場に行って、水をケコアに飲ませるとちょっと泣き止み、また思い出したように泣く。
キリが水で遊ぶとそれは楽しかったらしく、笑ってくれたけど、キリが水で遊び終わるとまた泣く。
あまりにも泣き止まないのでジョセフ君が抱っこしてさらに公園を散歩。
やっと泣き止んで落ち着いたようなので、
「歩く?」
と聞くと
「Yeah」
って。
でも地面に下ろしたらまた泣き出して歩くのを拒否。
ここでまずどこかを打ったのかと疑った。
その後、家に帰るまでずっと抱っこ。
家に帰ってからも立とうとするたびに泣いていたケコア。
足が痛いのかなぁ、と話していた父と母。
そしてジョセフ君がおむつを替えていたとき、いつも通り足を持って下半身をあげようとしたところ突然大泣き。
絶対に足が痛いんだね、と確信。
でも何がどうだから痛いのか、そんなこと素人にはわかりません。
こういう時、友達にスポーツ外科医がいるというのは非常に助かる。
スポーツ外科医ジェイソンは
「2日経っても歩こうとしないならレントゲン検査したほうがいいね」
と電話越しに助言してくれた。
が、翌日。
相変わらず歩こうとしないし、とにかく右足に体重を乗せるのを嫌がっているケコア。
痛みのせいからか、夜中にいっぱい泣いてくれて母の体力も急降下。
この状態で週末を過ごすのは無理がある、と判断し朝からジェイソンに連絡。
仕事に行く前に我が家に立ち寄ってもらうことに。
ジェイソンはケコアの右足を少しずつ触りながら触診。
大人しくしていたケコアはジェイソンがすねを触った途端、母にしがみついて泣き始めた。
「ここ、ちょっとクリックするねぇ。骨折したかもね」
って。
母思わず、
「えっ?!クリック?!」
と聞き返しましたよ。
親切なジェイソンは仕事に行くと、自らレントゲン技師に事情を説明して予約を取ってくれた。
ちなみにジェイソンの職場は『Slocum』と言って、ユージーンでは「ギブスをするならSlocum」という方程式が出来上がっているほど有名な場所。
言い換えれば、ユージーンでギブスをしてくれるところはここしかない、ということである。
初めて足を踏み入れたSlocumの内部はかなりモダンな感じ。
おしゃれで且つ、リラックスできそうなインテリア。
受付を済ませ3階へ。
しばらく待っていると看護婦さんが呼びに来てくれて、レントゲン室へ直行。
レントゲン室のドアが閉まるとケコアは突然泣き始めた。
父と母が同じ部屋にいて、父と母がケコアをレントゲンテーブルに抑えているのに。
レントゲンが終わると処置室に。
処置室のサインが『ギブス室3』っていうのに思わず笑った。
3があるということは1と2もあるんだよね。
ケコアはギブス室3の中のさらに小分けされた部屋に案内された。
ここでドクターを待っている間、ケコアは父を拒否。
ママじゃないとダメなんだそうだ。
数分後にやってきたドクター、
「骨は折れてないわよ。でも軽くひびが入ってるわね。ギブスして3週間くらいかしら?」
とギブス装着令を出してきた。
ドクターが退室すると同時にやってきたギブス師。
10色ほどのギブスサンプルを見せてくれて1色選ぶように指示。
女の子なら絶対ピンクにするんだけど、ケコアは男の子だしねぇ。
フットボールシーズンが始まったことだし、ここはオレゴン大学色のグリーンで。
ギブス師がケコアの足に白い靴下をはかせ、下層のギブスを巻き、その上にグリーンのギブスを巻いている間ケコアは大泣き。
もちろん母が抱っこしてましたけどね。
ギブスの装着が終ると次は靴。
ケコアの初めての靴がギブス用だなんて、なんか複雑…。
ケコアが大泣きしてギブスをつけてもらっている間にギブス室3には更に3人の大人がそれぞれ処置ベッドに座っていてギブスをはめてもらっていた。
…ケコアが個室だったのはやっぱり泣くから??
ギブスをしてもらって、ようやく事故後初めて立ってみたケコア。
泣かなかったので痛くはないんだろうけど、歩くことは拒否。
事故以来一歩も歩いておりません。
今はゆっくりはいはいで移動中。
そりゃあ右足にあんな重いものがついていたら減速するよね。
ギブスで足は守られているものの、ギブスの上に衝撃が当たるとやっぱり痛いらしい。
テーブルの下をはいはいしてテーブルの足にギブスがひっかかると泣く。
座った姿勢からハイハイの姿勢になる際にちょっと失敗して姿勢を間違えると痛くて泣く。
シャワーの時はタオルとビニールで巻いてダックテープで固定してから。
ビニールにシャワーが当たる音に驚いているのがかわいいさ。
そんな訳で、我が家で初めてギブスを体験することになったケコア。
これから3週間はみんな大変ですぞ。