日曜日、いつものように教会へ行った。私達のワードは今年朝8時からで、建物を使う最初のワード。教会に向かって歩いていると、神殿前に来たときにかすかなアラーム音が聞こえた。その音は教会に近づくにつれて大きくなり、教会の敷地に着くと明らかに教会からアラーム音が出ていることに気付いた。アラーム音と言っても、非常ベルのようにうるさい音ではなく、ただ規則正しい電子音だった。
アラーム音が鳴っているにも関わらず、聖餐会は普通に行われた。我が家にはじっとしない忍者マイキーがいるので、この日はチャペルの横のロビーのソファに座ってスピーカーから話を聞くことにした。
中間の賛美歌が終わって次の人が話をしているとき、ふと見ると奥の廊下に大きな水溜りが
たまたま通った人達も思わず立ち止まり、立ち往生
とりあえずイスや黒板でその廊下をふさいで人が通らないようにという処置がされたが、水溜りはどんどん大きくなる
ここでシャーちゃんが
「トイレ行きたい」
と言った。近いお手洗いは水溜りの反対側。なので、母は外を回って反対側のドアから入り、お手洗いへ行くように指示。
しばらくして戻ってきた娘はこういった。
「女の子のトイレも水いっぱいだった」
…
あの水はお手洗いからですか?!
よく見ると、お手洗いがある方の壁から水が流れ出てきていて、それが廊下を渡って聖餐会が行われているカルチャーホールへ流れていっていた
聖餐会中にも関わらず、5名くらいの若いパパ衆がモップを持ってきて、カルチャーホールの水を拭きはじめ(運良く、水が流れていったのは会場の一番後ろ。きっとチャペル側の人には気付かれていないはず)、お手洗い側の部屋から濡れたら困るものが救出され始めた。それでも水はどんどん出てきている
そのうち、誰かが水をどうにかして止めたようで、水の流れは止まった。そして水用の掃除機が持ち出され、聖餐会中にも関わらずスイッチON
廊下でゴォゴォ鳴り響く掃除機。きっとこの辺からチャペル内の人も
「…何が起こってるんだ?!」
と疑問に思い出したはず。
聖餐会が無事終わり、閉会のお祈りの後にアナウンスがあった。
「神殿側のお手洗いの水漏れにより、神殿側の教室で行われるクラスはキャンセル、もしくは教室移動になります」
マイキーの託児クラスはお手洗いの横。キャンセルだろうか??となると、私はあの坊ちゃんをクラスに連れて行くのか
この日で最後だったカップルに
Aloha Oe
を歌った後、再びアナウンスが。
「今、ステーク会長会から連絡が入り、今日の残りのミーティングはすべてキャンセルになりました。みなさん、よい日曜日を
」
プライマリーに行く気満々だった娘たちは
「えぇ~
」
と不満を言った後、
「やったぁ
」
との喜びの声。どっち?!
「じゃ、行こうか」
とマイキーに言うと、忍者は水溜りの方に向かってダッシュ
「まてっ!」
と捕まえ、
「マイキー、帰るんだよ。ナーサリー今日ないの」
と伝えると、ソファに伏して大泣き
そ、そんな…。マイキーを帰る気にさせるために母が使った作戦は…
「マイキー、Uncle Benにハ~イって言いに行こうか?」
(ベンは独身者ワードに集っているので集会時間が違う)
その言葉で一瞬にして泣き止み、ドアに向かって歩き出したマイキー。なんて単純
とにかく長くなったけど、前置きはここまで(前置きだったのか?!)
教会がキャンセルになったので、ベンに会うため子供たちを連れてジョセフ実家へ。すぐに帰るつもりだったので、ストローラーを裏庭ではなく階段の横の日陰に止めた。暑くなったらいやだもんね。
階段の下ではマイキーが
「ままぁ、こわぁい
」
と怖くないくせに助けを求め、階段の上の方ではティアが
「ままぁ、ままぁ
」
と一人でそこまで上ったくせにそこから動けなくなって助けを呼んでいた。
なので、下の方ではマイキーの手をとり、上に行ったらティアの手をとって子供たちを無事階段の上まで連れて行った。
家の中に入るとキッチンカウンターに土曜日に行われた大学の卒業式のプログラムが置いてあった。
「あ、誰が卒業したのか見てみよう~っと」
と思い、プログラムを手に取り、リビングのイスに座って卒業者リストを眺めていた。
隣ではメインランドから来ていた叔父さん&叔母さんがこの日からジョセフ実家を出て、他の場所に泊まることになっていたので、荷物を下まで運んでいた。子供たちは結構静かにリビングで遊んだり、ベンの部屋にお邪魔したりしていた。
宿泊場所移動準備中の叔父さんが3度目に下から戻ってきたときに、誰に言うでもなくこう言った。
「おや、外の前庭に
無料の赤ちゃんが置いてあるぞ」
.
.
.
え?赤ちゃん??
.
.
.
アレックス~!!!
大慌てでイスから飛び上がり、階段を駆け下りた。階段の前で移動準備中の叔母さんと教会から戻ってきたばっかりの義母がお話中。そして階段の横には
ストローラーに座っておとなしくおもちゃで遊んでいるアレックス
平気そうでよかった。
日陰でよかった。
大誤りですぐにアレックスを解放、そして抱っこ。義母は
「あら、忘れてたの。私もやったことがあるわぁ」
と言い、叔父さんは笑いながら
「中で本読んでたんだよなー」
と皆様に報告
すみません。マイキーとティアを助けてたらすっかりアレックスのこと忘れてました。母を許して~
約10分ほど外に放置されてしまったアレックス、母は罪悪感に刈られましたよ。
こんな失敗、もう絶対しないぞー。