ちいさなおしゃべり

Shantia家のメインランド生活日記

ソロ部門

2013年08月28日 | Hula/Tahitian
サクラメントでのフラ大会、この私がソロ部門で踊ったんです。

今年の大会の申し込み書類を送った、とクムが教えてくれたのが1月。
その時に

「あ、そうそう。ソロ部門にShantiaの名前書いたから」

って。

「ソロ、する?」

じゃなくて、既に決定事項を伝えられただけの人。
ソロをすることは1月に聞かされたものの、実際に何を踊るかを知らされたのは5月上旬。
知らされたというよりは、クムがようやく私のソロの曲を決めてくれたのが5月上旬。
ちなみに曲は♪Kipahulu♪
レフアクラスで数年前に踊ったけど、今回はソロ仕様に変更。
アシュランドのルアウでも踊ったんだけどね、ルアウ前の練習って言ったら1回しかしなかったから。
大会前でやっと5回一緒の練習したか、しないかくらい。
後は全て自主練ですよ。
クムは団体の練習&ケイキのソロ練習でもうバテバテ気味だったし。
Shantiaはアラカイだから変更箇所さえ伝えれば後はお任せ、って感じでしょうか。


大会ではまず金曜日にソロ出場者が審査員からのインタビューを受ける。
去年は、審査員がいろいろ質問を聞いてきて、それに出来る限り答える、という方式だったらしいんだが、今年は出場者が自分のソロ曲について出来るだけ詳しく語る、という形式だった。
もちろん事前に調べましたけどね、あんまりキパフルの情報ってないのよね。
知らない事は語れないので、自分のキパフルへの思いを存分に語ってみた。


私のソロは大会二日目である日曜日。
今年はポートランドからプロのヘア&メイクさんをクムが雇いまして。
このヘア&メイク担当、実はクムフラでもあるので、もう控え室は彼らとアラカイであるShantiaに任せられていた。
去年は大変だったからねぇ。
とにかく。
このポートランドのクムフラ・カアウが時間をかけてヘア&メイクを施してくれた。
アイメイクが終わった時点で、ケイキちゃん達が

「…」

と見つめてくるように。
そしてティアに向かって

「もう誰か分からないね」

って。
ティアも

「…ママ?!」

ってさ。
ジョセフ君が妻の様子を見にケコアとやってきたときもケコアは全く母に気付かなかった。

「ケコア」

って呼ぶと反応するんだけど、どこにママがいるのか分からないらしい。
その様子に周りが爆笑。
そしてクムが控え室にやってきたとき、最初に完全に無視されたカアウとShantia。
数分後に戻ってきて、

「Shantia~!!すっかり変わって全然気付かなかったよ。
『誰だ、あれ?うちの控え室でうちのヘア&メイク担当を使ってるのか?!』って本気で思ってたよ。あはは~!!!」

って。
それほどまでの変わりよう。
私自身、鏡を見て

「…これ、誰だ?!」

って何度も思いましたけど。
でもね、プロの人にここまで徹底的にヘア&メイクをやってもらうのって初めてだったからすっごく楽しかった。
自分では絶対に無理。



こちら、カーラーで髪をきれいに巻いてくれているカアウとそれを楽しんでいるShantiaの図。
彼の魔法で身長が10cmほど高くなったから。
この素敵な髪型&フラワーアレンジメントに使用されたボビーピンの数は66本。
フラシスター達が4人がかりで数えながら外してくれたから。
明らかにハラウ内の新記録。


ソロの準備が出来て、控え室でスタンバイしているとフラシスターの1人が

「何かポーズして。写真に撮るから」

と言ってきた。
なので基本中の基本らしい素人がするモデルポーズをやってみたところ、大うけされてね。
レフア達が爆笑しながら写真を撮っているところにクムがやってきたのよ。
するとレフア達はクムもやれ、って。
で、これが結果。



ソロ前に緊張のかけらもないアラカイ&クム、そしてレフア達。
このポーズがこの日はもうShantiaのポーズとして定着してしまった。
誰かが

「航空会社のキャンペーンガールみたいじゃない?」

って言うとクムが

「日本航空のハワイ便で使えるかも?」

って。
なので

「日本からマウイ島キパフル地区への直行便始めました。楽しい空の旅をお届けします」

ってポーズと共に言ってみたらこれまた大爆笑。
これ、クムが気に入ったらしく、ソロの前後にクムの友達のクムフラに会うたびに

「Shantia、航空会社のキャンペーンガールやって」

とリクエストされた。
ユタからのクムに至っては、

「あ、こっちのポーズもやってみて」

と別のポーズもリクエストしてきて、希望通りポーズを取ると、うちのクムと大爆笑。




魔法使いカアウはソロダンサーをステージに上る直前まできれいに保つという方針なので、ステージ裏まで一緒に同行。
ステージ裏で髪とメイクの最終チェック。
これがまた普段は体験できない特別感で楽しいんだな。
ちなみに、カアウは今年のミスアロハフラのヘア&メイクも担当。
彼の魔法の10分の1でもいいから使えるようになりたいわぁ。


肝心のステージはとにかく楽しかった。
ソロの特権、審査員の目を見て直接訴えかける。
つけまつげとアイメイクの効果で目力アップしてますからねぇ、これを使わないわけがない!!
一度、審査員が下を向いているのを見かけたときなんて

「ちょっと、今私が踊ってるんだからあなたの仕事はちゃんと見ることでしょ?!」

と内心とても偉そうだった。
今回の審査員達、とても真顔で審査するのよねぇ。
なので私の目標は少しでも笑顔にさせること。
達成できたかは分からんが、少なくとも1人はミュージシャンと一緒に曲を口ずさんでいた。





審査員長は髪をとても気に入ってくれたらしい。
フラシスター達が言うには、周囲の観客の反応が

「…Beautiful」

の一点張りだったとか。
カアウの魔法のおかげです。


我がハラウのクプナカネ達が

「僕達の出番が終わったら是非一緒に写真を撮って欲しい!!」

と懇願(えっ?!)してきたので、彼らの出番の後に一緒に写真撮影。
最初は普通に撮ってたんだけどね、ノリのいい方々なのでこうなった。



通りすがりの人達までが写真を撮っていたのが笑えた。


ソロの結果は2位。
表彰式で各部門の結果をちゃんと聞いていたんだけど、なぜか自分のソロ部門だけまともに聞いていなかったらしい私。
3位の発表をなぜか1位の発表だと思い込み、

「私達の部門は1位だけなんだ…。う~ん、残念」

と思っていたところ、名前が呼ばれて全く事態が飲み込めなかった。
周りのフラシスター達が興奮するなか、

「…何の賞?!」

とボケボケのShantia。
もらったプラークを見て初めて2位を取ったらしい、と自覚しましたよ。
2位以上入賞が密かな目標だったから達成感はありますな。

で、ついでに言うと、審査員のメンバーが違ったら1位だったとハラウメンバー達と確信している。
だって、1位になったハワイのダンサー、みんなが口を揃えて

「…今の何だった?!」

っていうフラだったって言うんだもん。
とにかく観客を疑問の渦に巻き込んだらしい。
カヒコとアウアナが混ざったような、衣装の丈が膝上で目のやり場に困るような、という感想をいっぱい聞いた。
私はね、どのフラも見なかったから、1位のフラがどんなだったのかすっごく興味があったわけ。
DVDが届いて、レフアクラスでようやくそのフラを目にして実感。

「…なんだろう?」

だった。
ダンサーの技術は高いと思う。
でもあの衣装といい、曲といい…。
彼女がステージを降りた後の観客の拍手のまだらさがそれを物語ってると思う。
その点、私のは『ザ・フラアウアナ!!』『これぞフラ!!』って感じで、観客の反応もすごかったわ。
ってことで、自分の中では大満足。
少なくとも美しさでは絶対1位だった。
カアウの魔法の力はそれほど偉大なのだ。
クムも何度も

「すっごくきれいだった…」

と半分夢見心地のような表情で何度も言ってくれた。


大会が終わって、ホテルのバー&レストランでパーティに参加。
カアウの魔法を解くのはもったいないので、服だけレフアクラスの特製ワンショルダーに着替えた。



未だにケコアには誰だか分かってもらえていなかった。

「…なんかママの声が聞こえるんだけどなぁ」

という顔がとにかくかわいかった。



いろんなことが楽しくて特別だったソロ経験、ソロに選んでくれたクム、すごい魔法を使ってくれたカアウ、そして私の一番のファンであるジョセフ君(とケコア)に大感謝!!

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1 Comments

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Unknown (がちゃぴん)
2013-09-01 03:07:29
久々に訪問させて貰ったけど 思わず 「凄っ!!」って固まってしまったわ。

美しさにもだけど、6人の素敵なお子様育てつつ ここまで自分の才能を伸ばして花開いているShantiaちゃんって本当に素晴らしい 
尊敬するわ、友達であることが誇らしいわ~!
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