さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

「オオムラサキの里」へオオムラサキを見に行く

2018年07月16日 | 昆虫
このところの暑さ、異常な状態が続いてますね。お互い熱中症には気を付けましょう!!
これだけ暑いと、どこに出かけるのも億劫で、家に閉じこもってしまいそうです。
今回は、6月の在庫から、オオムラサキの様子を載せてみたいと思います。

6月29日、そろそろオオムラサキの羽化が始まるころ、久しぶりに嵐山町の「オオムラサキの森」に出かけてみました。
現地に到着したのが午前9時前、「オオムラサキの森、活動センター」の駐車場に車を止め、早速、林の中へ・・・・
いつもの樹液が出てる樹に、居ましたよ!!
まずは2頭のオオムラサキが、餌場の場所取り合戦からです。左の個体が、折角確保した場所を取られまいと頑張ってます。




オオムラサキ(大紫)
タテハチョウ科に分類されるチョウで、昭和32年(1957年)日本昆虫学会で「国蝶」に選定されました。
日本に分布するタテハチョウ科の中では最大と云われていましたが、
その後、マダラチョウ亜科もタテハチョウ科に含まれたため、今は、オオゴマダラが最大と云われています。
でも、沖縄を除いた地域では、まだ最大級の蝶に間違いないですね。
以前は、雑木林で、よく見られたオオムラサキも、環境の変化で、最近は数が減っています。
環境庁では自然環境を測定する目安になる指標昆虫の一つにオオムラサキを選んでいますが、各地でも保護活動が始まっています。
ここ嵐山町周辺でも、雑木林を残すなどして、保護活動が盛んで、毎年7月には、たくさんのオオムラサキが放蝶されています。
ここ「活動センター」でも、毎年30~50頭程度のオオムラサキが放蝶されてるとのことです。



この周辺の雑木林では、毎年シジミチョウの仲間もたくさん見られるようですが、時期的には遅くて、この日は何も見つかりません。
ノアザミ(?)とノカンゾウが咲いてますが、ノカンゾウは、時期的には少し遅かったようです。



道を歩くと、あちこちにハグロトンボがいます。まるで、道案内をしてくれてるようです。


周辺を一周した後、再度樹液のポイントを覗いてみると、相変わらず、数頭のオオムラサキが集まってますが、すべて雄ばかり。


活動センターに戻って、管理人さんに、雌の情報を聞いてみると・・・・・
今朝羽化した雌が、まだ居るはずですよ!!とのこと。
管理棟の周辺には、食樹のエノキがあり、幼虫がネットで守られてるのですが、そのうちの1頭が今朝、羽化して残っていたようです。
早速行ってみると、まだ飛び立たずにいてくれました。


暫く待ってみましたが、飛び立つ様子も無く、翅もなかなか開いてくれません。


少し近づいて、マクロレンズで撮ったものをトリミングしてみました。
なかなかの美人さんでしょう!!羽化したばかりで、綺麗です。一瞬だけ翅を広げたのですが、すぐに閉じてしまいました。


実は、このオオムラサキ、雄の方が、雌より約10日ばかり早く成虫になるため、6月下旬から見ることができます。
管理人さん曰く、「今まではほとんど雄のため、雑木林では、雄ばかり」なのだそうです。
女の子たちは、少し遅れて、彼氏探しに飛び立つんですね。





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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (ロメオ)
2018-07-16 15:16:42
毎日毎日、暑い日が続きますね。
豪雨の次は猛暑・・・まったくこうも激しい天候の変化が続くと、野生の動植物にも影響が出そうです。

オオムラサキ、黒蝶らしい美しさですね。
お写真を拝見して、私もどこかで見られないかと調べました。
丹波の森公苑という所で、オオムラサキの舞う里山を目指す取り組みをしているそうです。
我が家からでは片道3時間近くかかり、しっかり予定を組まないと・・・
今回も、ソングバードさんのお写真で堪能させて頂きますね。
いつも素敵なお手本や知識をありがとうございます。
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オオムラサキ (nampoo)
2018-07-16 16:48:23
こんにちは。

オオムラサキまだ実物は見たことがありませんが、
綺麗なチョウですね。
表翅と裏翅が大きく違っていて面白いです。
ハグロトンボはこちらでも見られますので、
行ってみたくなりました。
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おはようございます (ソングバード)
2018-07-17 06:51:35
>ロメオさん
毎日うだるような暑さで、フィールドに出ていく気になりません。
自宅にこもってますよ!!
蝶も鳥に劣らず、綺麗でしょう。
オオムラサキ、関西でも、以前はよく見られたようですが、少なくなってるんですね。
蝶たちも、鳥と一緒で、環境の変化を受けやすいので、保護活動が大切になってきました。
もっといろんな蝶を撮ってみたいと思ってるのですが、上手くいきません。


>nampooさん
比較的大きな蝶なのですが、気性が激しいのか、時には甲虫にも向かっていくようですよ。
飛び方も激しくて、成虫を見つけても、翅が傷んでることが多いです。
そのため、羽化した直後の6月末から7月初めが、観察には、一番良いようです。
ハグロトンボも、綺麗ですよね。
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こんにちは (ポージィ)
2018-07-17 17:44:25
国蝶なのに一度も実物を見たことのないオオムラサキ。
こうして保護活動が行われている場所もあるんですね。
自然の林の中で見られるというのは魅力ですね。
いつかどこかで出会ってみたい蝶のひとつですよ。
こうしてお写真で見せていただけるのも幸せなことだと思っています。
美しい蝶ですね。かってのように、いろいろな所で見られるまでに
数が回復してhしいものですね。
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Unknown (country walker)
2018-07-17 20:39:48
昆虫には全く疎い自分です。
オオムラサキが国蝶であることも知りませんでした。鳥でいえばキジのような存在ですね。
蝶のことは分かりませんがハグロトンボは我が家の庭や駐車場にも沢山居ります。
トカゲも数匹居るので心配していますが幸いな事に被害に遭ったところはまだ見た事がありません。
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Unknown (noharatugumi)
2018-07-17 21:25:52
オオムラサキ、国蝶に選ばれるだけのことはありますね。
青色がとっても素敵です。
地元埼玉でみられるというのもありがたいです。
なるほど放蝶されているんですか。
見沼の雑木林でも見られるようになればですね。
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綺麗ですね~ (てっちゃん)
2018-07-17 23:16:27
オオムラサキ、流石に綺麗ですね~ハグロトンボも、シックで美しいです。
オオムラサキは、北海道の栗山町が北限らしいですが、まだ見たことないです。
国鳥も国蝶も、まだどちらも見たこと無いです。。。
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おはようございます (ソングバード)
2018-07-18 06:53:34
>ポージィさん
この周辺では、保護活動によって、毎年こんな光景が見ることができます。
地道な活動によって、徐々に数も増えてるようで、これからが楽しみです。
大型の綺麗な蝶ですが、気性は激しいですよ。
ポージィさんも、どこかで見れるといいですね。
樹液で、食事してる時が一番見易いので、樹液の出てる樹を探すことが一番かもしれません。


>country walkerさん
蝶の世界も、鳥の世界と同じで、いろんな物語がありそうです。
鳥以上に奥が深い世界かもしれませんが、たまにこんな綺麗な蝶を見かけると、写真を撮りたくなりますよ。
ハグロトンボも、もうすぐ産卵シーズン、水を求めて飛び回る姿が見れますね。
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おはようございます (ソングバード)
2018-07-18 06:58:46
>noharatugumiさん
この周辺では、毎年こうして放鳥されてます。
7月1日には、寄居で100頭以上の一斉放蝶があったのですが、あまりの暑さに、見に行くことを断念しました。
見沼周辺では、食樹のエノキが少ないかも知れませんね。
見沼で見れれば有難いのですが・・・・・


>てっちゃん
オオムラサキ、綺麗ですよ。
北海度では、一部の地区でしか見れないんですね。
それは残念。
そういえば、キジもそうでしたね。
せめて、写真ででも楽しんでくださいね。
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オオムラサキ (kogamo)
2018-07-18 10:15:22
こんにちは。
国蝶のオオムラサキ、さすがに美しい姿ですね。
翅を広げた時の青い色が上品でとても素敵です。自然の中で見られるのが良いですね。
羽化して間もないオオムラサキの、翅がしなやかで初々しさが感じられます。美人さんですね。
こちらでは、滅多に見れないオオムラサキです。
じっくり見て楽しませていただきました。(^^)

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