つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

でもやっぱりいまいちなんだよねぇ

2008-02-07 23:09:26 | おしゃべり
さて、第944回であります。


鈴:健康診断で肝機能が正常値になってホッとしてるけど、冬の間は常に風邪気味のLINNで~す。

扇:4キロ痩せてて、おや? とは思ったものの、気にせずガンガン飲んでるSENでーす。

鈴:日本酒とビールとじゃなぁ……。
いちおう体重は増えてはおらんが、減ってもおらんかったな。
ただ……中華料理が大好きで、これすてろぉるだけはいかんともしがたかったが(爆)

扇:ビールと中華って太るには最高の組み合わせだよな。(笑)

鈴:それを言うなっ!!
だから血液検査がそうなってる、ってわかってんだが、やめらんねぇんだよ。
ビールにゃぁすんげぇ合うんだからよぉ~(T_T)

扇:まー、せいぜい太鼓腹になってから後悔してくれや。
××歳越えたあたりで、腹をちらっと見て、「うわっ、醜っ!」って言ってあげよう。

鈴:太鼓腹……それを言うならビールっ腹だろう。
それに、私がゆったりした服を好むからわからんだろうが、すでにその兆候は出ている(爆)
あー、歳ってやーねー(爆)

扇:ふっふっふ……LINNちゃんよ、日本酒はいいぞ!
アルコール度数は高ぇし、水のようにするする飲めるし、何より冷酒のキリッとした味が最高だ。
まー……安酒のハズレっぷりは、ビールの比じゃないけどね。

鈴:なんか、アル中のセリフっぽいな。
だが、日本酒は糖度高いから、血糖値上がるぞ(笑)
そんで糖尿病街道まっしぐら~……。

扇:別に毎週飲んでるわけじゃないから平気だも~ん。
飲む時は一升近く飲むが、せいぜい二月に一回ぐらいだ。
休みの前日は、カクテルパートナーで安く軽く済ませてるし。(爆)

鈴:あー、でもそれは確かに安くすんでいいわなぁ。
こっちは……。
やめよう、なんか墓穴掘りそうだから、その前に次のコーナー行くべ。


『振り返れば目録』


鈴:では、次のコーナー、「振り返れば目録」、略して「返録」です。

扇:どこに返すんだ?

鈴:素で答えんなよっ!!
……ったく、とりあえず今回の目録は、「2007年4月」です。
では、いつもどおり、お気に入りの作品から……って意外に多いな、この月、○が。

扇:私のオキニは――魔夜峰央の『毒師プワゾン』とアシモフ先生の『われはロボット』が二強だな。
どっちか選べと言われたら……毒師プワゾンかな。
アシモフ先生には悪いが、ほんとーに好きなんだよね、これ。
世にバトル物は数あれど、これほどいーかげんで格好良い主人公が活躍する漫画はそうそうない。
つーかそもそも、背中に薔薇の刺青彫ってる両刀使いの主人公自体、滅多にいないと思うが……。(笑)

鈴:あー、そっちが来るか……。
こっちも古本屋はもとより、新刊でも買うことを念頭にいろいろ探してるが、ないんだよなぁ、それだけは……。
しかし、ここはマンガで来たか。
こっちは小説とマンガと選ぶとしたら、ラノベにしてはそこそこ秀逸だった「お留守バンシー」、マンガでは、このひとの作品なら1冊で完結してるし、オススメできると言う意味で林みかせの「青色図書館」だろうなぁ。
まぁ、おなじマンガということで「青色図書館」に軍配を上げておこう(笑)

扇:みかせちゃんか……俺の天敵だな。
上手いとか下手とか以前に、何もかもが甘過ぎて話にならん。
同じような作品でも、斎藤けんの『花の名前』のように、もう少しキレが欲しかったところだ。

鈴:天敵って言うなっ!
でもまぁ、素直な甘い話を描いてるひとだから、さぶいぼ症候群の人間にはなかなかつらかろう、と言うのはわかるがね。
まぁ、耐性がある人間にとっては、そういう素直さがまたかわいらしくていいのだがね。
では、○よりも盛り上がるいつもの×に行くかね。

扇:安心しろ、同じ天敵でも筑波さくらより数億倍マシだ。(笑)
んじゃ、今回の説教部屋行きは……光の帝国 常野物語で決まりでしょう。
ここまで酷い連作短編には滅多にお目にかかれません。
じゃあバラバラにして、個別に評価出来るかと言うと――二作除いて、ほぼ評価外という素敵な結論に至ります。
しかし、本当、恩田陸って当たり外れ激しいよなぁ。

鈴:まぁ、筑波さくらは……甘々耐性がある人間でも、あのご都合主義全開、主役級は必ずくっつきますぜ、あんた。
ついでにその経過も全部ヒロインが男を好きになるための過程でしかねぇぜ、ってくらいだからなぁ。
まぁ、そういうお約束で甘々、わかっていてもそれでもOK! って人間でなけりゃ読めねぇわなぁ(毒)
じゃぁ、こっちの×と言えば……「痴情小説」の岩井志麻子か……。
このひとは、感性派の人間にとっては、独特の濃ゆい雰囲気を醸し出す稀有な作家として評価してたんだけど……これはダメだったな。
やっぱり長編か、短編連作くらいのでないとなぁ。
個人的にはかなりオススメなんだが、この雰囲気がつらいひとにはオススメできないって欠点はあるんだけどな。

扇:俺は読んだことないから何とも言えんが、『魔羅節』に比べるとタイトルはインパクトないわな。
同じホラー畑ってことで、小池の真理子ちゃんと比べるとどーかね? こっちの方が濃ゆいのかな?

鈴:どっちが濃ゆいって、どー考えても岩井志麻子のほうが濃ゆいわい。
小池真理子は、ふつうのホラーだな。

扇:真理子ちゃんでは相手にならんか……んぢゃ、洋子女王様は?

鈴:女王って感じかよ、あれが
まぁだが、濃ゆいと言う意味では小川洋子のほうが真理子ちゃんよりは勝ってるが、タイプがぜんぜん違うからなぁ。
甲乙つけがたいところはある。
ただ、「博士の愛した数式」だけは、きっと小川洋子の気の迷いだったんだろう。
他とタイプ違いすぎるし。
……っと、とりあえず、○×△……△はないにして(ひとりボケひとり突っ込み(寒))、いい頃合いだから次のコーナーに行っとくかね。


『今週の一冊』


鈴:では、今週の一冊は、そろそろ恒例になっているので、ボケる必要なしと言うことで、十二国記シリーズ「黄昏の岸 暁の天」(上下)であります。

扇:略して『黄天』ですね。

鈴:ええいっ、すっころんだみたいな略し方をすんなっ!!
……はて、どっちかって言うと、「黄」は「こう」の黄泉のほうが一般的か……?

扇:「よてん」?

鈴:……確かに、なぜかそんときだけ読みが「よ」なんだよなぁ……。
って、もっと一般的でない読み方を出すなよ!!

扇:ん~、「よそら」?

鈴:また妙な読み方を出しおって。
ったく、結局最初にボケをなくしたってのにボケツッコミ丸出しじゃないか(爆)
さておき、十二国記シリーズも長編は現時点ではこれがいちばん新しい「黄昏の岸 暁の天」(上下)であります。
ストーリーは……過去記事を参照してください(爆)

扇:まぁ、一言で言って、中途半端な作品ですね。

鈴:……まぢでそのまんまだなぁ。
だから実際、記事書いてるとき、すんげぇ書きづらかったんだよなぁ、この話。
いちおう、陽子が主人公の正編なんだろうが、いろいろごちゃごちゃネタが入って、ラストも引いたまんま終わりだったからな。
レビューにも書いたが、十二国記シリーズの中では最悪の出来、としか言いようがない。
陽子もいまいちかっこよくなかったし(爆)

扇:正編なのに、陽子が作者にいたぶられてないのが一番問題だな。
月影』では、会う人会う人に小突き回されて人間不信街道まっしぐら!
万空』だと、王になったはいいが、部下は従わねぇ、補佐役は五月蠅いだけ、おまけに反乱まで起こって、もうグレるしかないよねって状態!
なのに今回は……普通~に、王様やってるだけとは……駄目だよ! もっと陽子虐めなきゃ!

鈴:いたぶられるってな……。
まぁだが、大した事件なかったし、補佐役の嫌みは苦笑いで躱してたし、とにかく盛り上がる要素がなかったってのが確かだよなぁ。
その「野○陽子を思い出すからやめい」のときはさんざんっぱら剣客商売でかっこよかったし、「なんかタイヤの心配したくなるからやめい」のときも叛乱に加わったりと、盛り上がるネタがあった。
今回はとにかく、へーたんにする~と進んでったし。
まぁ、いちおう西王母とか出てきたりはしたけど……ネタとしてはねぇ……。
全編通して伏線って感じなのに、続きが出てないから余計これだけとして見るとダメダメ感が漂ってんだよなぁ。

扇:未解決の問題が多すぎるんだよなぁ。
消息不明になってる『戴のえらい人』について何も情報がないし、泰麒見つけたはいーけど何の解決にもなってないし、頼みの綱の『暴れん坊将軍』はずっと不機嫌ヅラで大したことしてくれねーし、上下巻かけてこの内容の薄さはどうよって感じだ。
せめて巻末に潜伏中の『戴のえらい人』が虎視眈々と復活計画を練ってるシーンとか入れとけば、まだワンパック作品として評価できたかも知れんのにねぇ。

鈴:復活計画があったところで、結局、未解決は未解決だし、続きが出てないからなぁ。
ホント、上にも書いてるけど、とにかく続きが出て、「戴のえらいひと」の話が決着すれば……なんだよなぁ。
しかし……暴れん坊将軍は……あれは完全に北方で大王朝を築いてしまったがための苦労だよなぁ。
だいたい、もう一個の「王様家族」は南だから、少々近くの国が荒れようが凍死するこたぁないし、二毛作で食糧は作れるしで、暴れん坊将軍のとことは環境が違いすぎるからいいよなぁ。

扇:本来なら、ここで決着を付ける必要があるのだがね。
まー、拗ねた『暴れん坊将軍』はほっといて、一応、『陽子総長』が泰麒のために動いたのがイベントと言えばイベントか。
本宮ひろ×調に、「グタグダぬかすんじゃねぇ~! さっさと麒麟全員集めやがれぇぇぇっ!」とか言って、集会開いた……だけで終わったけど。(爆)

鈴:つか、正編なのに、陽子絡みってそれだけだもんなぁ。
しかし、その本○ひろ志調ってのはなぁ……。
ある意味、暴れん坊将軍がやると似合うんだが、陽子がやるかのぅ……(想像中)
似、似合わねぇ……
初手の巻で、山賊の頭目なんかにいっぺんでもなってりゃ、それはそれで似合ったかもしれんが(爆)

扇:でもさ、このまま素直に陽子の成長物語を書くとしたら、絶対どっかで彼女は十二国全部をシメると思うけどね。
そいでもってオーラ力が暴走し、ハイパーになりかけた所で『どっかのネズミ』に止められるわけだ。

「陽子、それ以上憎しみのオーラを増大させるな!」
「お前に王の何が解るっ!」
「この分からず屋っ!」

何か、赤い髪の娘と輝くネズミが空中戦やってる姿を想像してしまった……。(爆)

鈴:全部……か、元締めだな、シメるのは。
つーか、もうそういう話にしかならん気がするわなぁ、西王母に逢った時点で。
だが……。
どー足掻いてもオーラ力なんかでシメやせんぞっ!!
つか、なんで十二国記の話がダン○インごっこになるんだ!

扇:え?
十二国がバイストン・ウェルで、胎果は地上人だろ? そのまんまぢゃん。(素)

鈴:そういう極めて危険な発言をすんなぁぁっっ!!!
だいたいどっちのファンにもケンカ売ってる気がするぞ。



to be continued……



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