つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

今度は日本の古典

2004-12-18 20:48:47 | 古典
さて、今度は日本の古典の最高峰(だと思っている)の、

タイトル:枕草子 全訳注(上)(中)(下)
著者:清少納言(訳者 上坂信男 神作光一 湯本なぎさ 鈴木美弥)
出版社:講談社学術文庫

であります。

清少納言、最高!!

ではなくて……

「春は曙」という書き出しで有名な、随筆と言うジャンルの先駆けとなった作品で、清少納言が好きなもの、気に入っているもの、嫌いなもの、興ざめなことなどなどを、自らの視点で描いています。

また、中宮彰子に仕えた女房としての宮廷生活を鮮やかに描いた珠玉の作品でもあります。

つか、中宮さま、LOVE!!なところが笑えてよし!

清少納言のほうが年上にも関わらず、中宮彰子はほとんどお姉さん。
とにかく、「中宮さまはなんて素晴らしいの!?」と言う雰囲気がかなり……と言うか、出まくり。

「香炉峰の雪」の段(中宮彰子が雪の朝、「香炉峰はいかならん」とおっしゃって、清少納言だけが意を汲んで簾を上げて、内裏の雪景色をお見せ申し上げた、と言う話)雪景色をは有名だけど、こういうところにも「中宮さま!」と言うのが出ている。

この本は、原文、語釈、現代語訳、余説の構成で、古典アレルギーの人には向かないとは思う。

訳文オンリーのものは読んでないので知らないけどね。

ちなみにまたこの本のこと、書いたりして(爆)


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