清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

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ほうき

2015年02月11日 | 学び ・ すすめ

法諱。「ほうき」と読みます。説明は本文の中ほどにて。まずは「諱」について述べます。

「諱」は「いみな」です。

高貴なお方、主君など、偉いお方のお名前を口にするのをはばかる。避けるという意味です。

「天皇陛下」「今上天皇」「将軍様」「上さま」「お殿様」

こんな風にお呼びして、お名前で申し上げない。

「諱」とは、古来、高貴なお方や死者を、名前で呼ばないという習慣から転じて、

「本名」のことを指すようになりました。

「諱」で呼ぶのは、主君や親などにかぎられ、下の者などが用いるのは無礼であったようです。


 

「偏諱」という言葉があります。

貴人などの二字名の中の一方の字を忌(い)み避けること。また、その二字名の一方の字。

「偏諱をたまわる」とは、主君などから自分の名前に一字いただくことをいいます。

例えば、徳川歴代将軍の偏諱は、家康から、3代・家光、4代・家綱、6代・家宣、7代・家継、9代・家重、

10代・家治、11代・家斉、12代・家慶、13代・家定、14代・家茂、と続きました。

将軍や大名が後継者に対して、また功績のあった臣下や元服する者に、自分の名前の一字を与えたのです。

武士の世では、主君のお名前から一字いただくということは、とても名誉なことだったに違いありません。


ここで、表題の「法諱」(ほう・き)という言葉についてふれます。

法諱は、出家得度させていただく者が、恩師より一字たまわって、僧侶の名前をつけていただくことを指します。

弟子は、恩師から出家得度のご許可をたまわり、生まれた時に名付けていただいた名前を転じて、

僧侶としての名前を頂戴し、それを名乗ります。

文字通り出家で、恩師に全てをおたのみ申し上げて仏門に入ります。

ですから、師弟は、絶対の関係です。


お師匠さまとのご縁は絶対ですが、その他、お寺の法類も深遠な縁で結ばれています。

常住寺の創建は昭和19年です。本寺は乗泉寺です。乗泉寺から常住寺が生まれました。

ですから、常住寺にとって、本寺・乗泉寺は絶対の存在です。(もちろん。本山は宗門の頂点です。)

乗泉寺の末寺は、孫末寺や別院を含めると120ヶ寺を数えます。

常住寺から見ると、120のお寺すべてが「同門」(どう・もん)です。

北海道から中部・豊橋までの範囲にお寺が建立されています。

この、法類のお寺とヨコの絆をむすんで、本寺の下で一つになって信行ご奉公をさせていただいています。

恩師にお育ていただいたおかげ。本寺のおかげ。です。


 

お師匠さまが、益々法体ご健勝でありますように。

乗泉寺本末120ヶ寺が、益々ご弘通発展となりますように。

いや、1人でも多くの方がお題目で救われて、結果として宗門が繁栄しますようにと願って日常信行に励みます。

自分のところだけ良ければいいというワケにはまいりません。全体がよくならなければ、なんにもならないのです。

互いに応援しあって、ゆずりあって行きたいと、いつも願っています。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい (子ボンちゃん)
2015-02-11 11:07:13
記事です。よく解る。
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もう、仁義なき世の中 (高野清純)
2015-02-12 06:01:30
コメントありがとうございます。

今度、語り合いたいと思います。

マンスリーが楽しみです。
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