清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

日蓮聖人 日隆聖人 日扇聖人 の 教えや お寺の行事などをアップします

お仏飯とお弁当

2013年02月15日 | 常住寺 行事 できごと 家族

小学3年の深秋、お導師におこされて寝ぼけたまま本堂にあがった。

そこには、いままで見たことのない景色があった。

まだ夜が明けておらず蛍光灯の明かりが灯る本堂は、まるで夜の景色だった。

徐々に明るくなって夜が明けるのが、とても不思議だった。

そんな中、兄弟子方が総出で、ご宝前のお給仕をされていた。

ボクが本堂に入ると、兄弟子方が歓迎してくれた。とても嬉しかったのを、

いまでもハッキリ覚えている。

6時近くになると、開門の参詣者が続々と本堂に入ってきた。

金子常太郎氏はからかってきた。「どうせ三日坊主だろう」と。

これが悔しくて、次の日もその後の日もずっと、5時30分に本堂に上がった。

いまでも金子さんには感謝している。

やがてお導師が、プレゼントだと言って、ボク用の改良服を下さった。

小学3年の身長で、足クビまで丈のある改良服だった。

これは、中学1年の終わりに得度するまで着続けた。

そしていま、これを着て、まさよしが早朝の本堂に出仕している。

当時、お給仕の最後は、お導師がお仏飯をよそうのをソバで見ていた。

お供えしたあとに、炊きたてのゴハンをお釜からすくって、食べさせてもらった。

とてもとても美味しかった。人生最高の、コメのうまさだった。

いま。これと同じことを、長男と次男にやっている。

やつらも、最高だと言いながら、嬉しそうにほおばっている。

そしてその日の晨朝参詣が始まる。まーとよしも、キットこの味を忘れないだろう。

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朝のお看経が終わって部屋に戻ると、保温の弁当箱がおいてあった。

こいつは中々優れモノで、うどんやお蕎麦なども持ち運びができる。

その弁当箱の上には、なにやらメモ書きがおいてあった。

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裕香からのメッセージ。よく見ないと読めない。

ヨコ書きとタテ書きの合わせ技で、さらに単語の途中で改行をしている。

訳すと、次のように書いてある。

【この青いの(弁当箱)は、おじやさんだよ。この中にはいってるよ。たべてね。】

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ボクは親バカだ。しかも、「超」がつくかと思う。

なにをやっても可愛い。目の中にに入れても痛くない。「あばたもえくぼ」である。

だけど、この慈しみのこころをわが子だけに注ぐのでは申し訳ないと思う。

みほとけが、一切衆生に慈愛を注いで下さるのと同じようにありたい。

たとえば、新しい見習いが入ったら、わが子の如く平等に慈しみ、

同じように、コメの美味さを分け与えてあげねばならない。


教化親のよろこび

2013年02月13日 | 常住寺 行事 できごと 家族

数年前にお教化になったご信者さんが、護持ご本尊を拝受しました。

ご染筆は、大本寺乗泉寺のお導師さまがおしたため下さいました。

それに併せて、お戒壇も新調されましたので、

護持ご本尊奉安とお戒壇建立の、御礼お講奉修となりました。

ご本人はもとより、教化親さんにとっても、この上ない喜びの瞬間です。

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朝参詣は毎日、教化親子の家族みなさんで、仕事に行く前に開門参詣です。

教化子さんは、去年はお教化を2戸成就しました。

【お教化した人が、佛立菩薩行を実践する人になる】

こんな、ご信者冥利に尽きることはありません。

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数日前から、お寺の境内に梅が咲いています。

今日は春一番のような暖かい風が吹きました。

まだまだ余寒の厳しい季節ですが、春はもうすぐそこです。

ありがたい気持ちで一杯です。