沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

49日

2012年02月13日 | 日々のこと
 49日法要は前に書いたような理由で繰り上げて行われたが、父が亡くなってから本来の49日が過ぎた。
 父は、彼岸へ無事に成仏できたでしょうか。
 先日、気分転換にと母をドライブがてら買い物に連れ出した。その際に車の中で、母から次のようなことを聞かされた。はっきりと聞き取れるような話が出来なくなっていた父が、
 「おっか、今までありがとう。91歳なるまで、おかげでいい人生だったよ。最後まで看病してくれてありがとう。」
といったそうだ。母は、
「だから私も言ったよ、私こそありがとう、おっとー。91歳になるまで元気だったから、あっちこっち連れて行かれてとっても、うれしかったさー。みんなに羨ましがられたよ、おっとーが頑丈だから、車の運転が好きだからいいねーって。とっても楽しかった、私こそありがとうだよ、おっとー」
そう言ったら、父の目から涙が流れたそうである。手を動かすこともできないから「だから涙を拭いてあげた」と。
 私は父はもうとっくに話すことが出来ないと思っていた。そんな事を、最後にはっきりと言ったと聞いて私は泣きそうになった。 
「おっとーそんな事言えたんだ・・よかったね・・おっかー」

 父と母は晩年、毎日のように車に乗って出かけていた。私は、50年も元気で連れ添える伴侶のいる二人が時々羨ましかった。先日、父とよく行ったというBIG 1(びっぐわん)に初めて入ったら、こんな所に来ていたのか~、ふたりで・・・・忙しい忙しいと言わずに、もっと付き合ってあげればよかったな~と、思ったら目頭が熱くなった。
 「孝行したくとも親はなし」 

 こんな感謝の気持ちを伝えることができて、逝った父。だから成仏できたよね、おっか。

  

(こんなブログに来て頂き感謝です)

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