沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

南こうせつコンサート

2011年04月04日 | 日々のこと
 去った日曜日「南こうせつコンサート」へ友人5人で行った。
  宜野座村「がらまんホール」は330人ぐらいの小さなホールだが、会場はこうせつ世代、フォーク世代の中高年で満杯だった。
 初めに東北地方太平洋沖地震で亡くなった方のご冥福と、被災者への一日でも早い復興を祈り全員で黙とうをした。
 若かった時代、私達のまわりにはフォークが流れていた。歌が流れると若かったあの頃の事が思い出される。胸ときめかせた若い日が思い出されて、一つひとつの歌、その歌にまつわる情景が瞬時に浮かんできて、なんともいえない幸せな気持ちに包まれた。
 私は「アビロード」が好き、「うちのお父さん」、「夢一夜」、「加茂の流れに」「愛する人へ」「ひとりきり」も好き。

 歌っているこうせつさんのバックでは、夜空と星のまたたきが演出され、良い音楽を聴いて夜空を見上げて幸福感を味わっているその時、被災者のことが突然思いだされた。いつになったら幸福だなと思える時を迎えられるのだろうかと。あまりにも大きすぎる被害。何もかも失ってしまった人の悲しみ、私は鼻の奥がつーんとなった。目頭が熱くなって落ちた。コンサート終盤に「神田川」を歌おうとしたこうせつだったが、声が出なかった。泣いていた。会場のみんながその分を歌った。私も泣けた。こうせつさんは、沖縄の温かい気持ちを頂いたと言った。彼もこの瞬間、被災者の事を思ったのだろう。悲しみが大きいので、声にならないのだ。
 自分が幸せであると思える時に、相手をおもいやる気持ちは起ってくるのだなと思った。
 
 (写真は宜野座村:古島遺跡のがじゅまる)

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