通勤途中、大川を通ったら、クロヨナの落ちた花でじゅうたんのようになっていた。去年その光景をアップしたので、調べたら10月5日であった。私が気がついたのは先週6日の事だった。今年はデジカメを空に向けるようにして大木の花を写した。写し方が悪いので、紫の小花はわからないよね。しみじみと思った、植物でもきちんと自分の花を咲かせる時期をしっているのだと。
そこでこんな琉歌があったのを思い出した。
「巡て春くれば 木草でも知ゆり
人に生まれて 節よ知らね」
歌意:めぐって春が来れば木草でさえ、その役割を心得ていて芽吹いたり花を咲かせたりする。まして人と生まれて、この大事な節
を知らないですまされようか。
解説:組踊「伏山敵討」の棚原の若按司」が親の敵を討つために出かける時の歌である。
まさに「人に生まれとて、節を知らね」である。野に咲く草花が見事なほどに節を知り、芽を出し花を咲かせるのを見ると、人
間の愚かさと切なさを思い知らされる。チャンスと知りながら逡巡し、大きなため息をつき、今日の成すべき事を明日にまわ
し、酒におぼれる凡人の悲しさを思わずにはいられない。
いかな凡人といえどもも「巡り春来れば」、胸は騒ぎ、血は踊る。勇気を持とう、野に咲く草花ほどの知恵もない凡人でも、
時として、奮い立ち、敢然と自らの信ずる道を突き進みたいものだ。「時は得がたく失い易し、好機逸すべからず」というでは
ないか。
(残しておきたい昔言葉「沖縄の名言」解説:伊良波長傑)より抜粋
そこでこんな琉歌があったのを思い出した。
「巡て春くれば 木草でも知ゆり
人に生まれて 節よ知らね」
歌意:めぐって春が来れば木草でさえ、その役割を心得ていて芽吹いたり花を咲かせたりする。まして人と生まれて、この大事な節
を知らないですまされようか。
解説:組踊「伏山敵討」の棚原の若按司」が親の敵を討つために出かける時の歌である。
まさに「人に生まれとて、節を知らね」である。野に咲く草花が見事なほどに節を知り、芽を出し花を咲かせるのを見ると、人
間の愚かさと切なさを思い知らされる。チャンスと知りながら逡巡し、大きなため息をつき、今日の成すべき事を明日にまわ
し、酒におぼれる凡人の悲しさを思わずにはいられない。
いかな凡人といえどもも「巡り春来れば」、胸は騒ぎ、血は踊る。勇気を持とう、野に咲く草花ほどの知恵もない凡人でも、
時として、奮い立ち、敢然と自らの信ずる道を突き進みたいものだ。「時は得がたく失い易し、好機逸すべからず」というでは
ないか。
(残しておきたい昔言葉「沖縄の名言」解説:伊良波長傑)より抜粋