『トッカン 特別国税徴収官』 高殿円

2012年09月01日 09時33分08秒 | 読書
久しぶりの更新になってしまいました。



「税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者、徴収官。なかでも特に悪質な事案を扱うのが特別国税徴収官(略してトッカン)である。東京国税局京橋地区税務署に所属する新米徴収官ぐー子は、鬼上司・鏡特官の下、今日も滞納者の取り立てに奔走中。カフェの二重帳簿疑惑や銀座クラブの罠に立ち向かいつつ、人間の生活と欲望に直結した税金について学んでいく。仕事人たちに明日への希望の火を灯す税務署エンタメシリーズ第1弾。」(BOOKデータベースより)

主人公は「特別国税徴収官の鏡雅愛」付きの新人徴収官である鈴宮深樹。通称ぐー子。言いたいことを「ぐ」と飲み込んでしまうことが多々あるため、鏡にあだ名をつけられたのだった。
鏡は京橋の死神とよばれる(京橋は税務署のある地名)、何でもかんでも差し押さえする特別国税徴収官で、高級犬さえも差し押さえの対象に。
その他、さまざまな徴収官(お金を集める人)や調査官(脱税を調査する人)、そして滞納者たちが出てきます。

国税という仕事は一般住民にとってはよくわからないところであって、このトッカンの物語がどこまで本格的なのか我々には判断できない。
ただ、徴収官っていうのが基本的に悪者にされることはよくわかる。ないお金を取りに来られるからね。
ただ、そんな徴収官も悪いことばかりじゃなく。やっぱり一人の人間なのであって。
そこが物語になるんだよね。そんなアクション映画みたいに悪徳商店に拳銃持って押し寄せるような物語ではありません。
あくまで、徴収官と滞納者だったり、それぞれの人間関係の物語。
そしてぐー子の成長物語であったり。

一度国税の人に読んだ感想を教えていただきたいですね。
よろしくどこかの国税の方!

★★★☆☆

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