『クジラの彼』 有川浩

2013年08月07日 19時43分25秒 | 有川浩
今更感のあるこの作品です。



「『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。聡子が出会った冬原は潜水艦乗り。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんなクジラの彼とのレンアイには、いつも7つの海が横たわる…。表題作はじめ、『空の中』『海の底』の番外編も収録した、男前でかわいい彼女たちの6つの恋。有川浩がおくる制服ラブコメシリーズ第1弾。 」(BOOKデータベースより)

潜水艦乗りの冬原は、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、「海の底」の冬原です。
合コンで知り合った中峯聡子との「遠距離恋愛」(潜水艦乗りはつねに長期出張中)は、ほとんどメールのみの付き合いになってしまっている。
そんな中で、聡子の上司である社長の息子に交際を迫られるようになる。
彼はほぼ常に不在なことから残業を拒むこともなく、彼氏がいないのではないかと疑われていたのだった。
日々エスカレートして交際を迫られる聡子だったが、冬原の乗る潜水艦が事故にあったニュースが流れたのだった。
なかなか連絡の取れない冬原に聡子は。。。

と、この作品が表題作の「クジラの彼」で、そのほかに航空輸送機の製作に携わる女子の話の「ロールアウト」、自衛隊員同士の恋愛の「国防レンアイ」、こちらも「海の底」から夏木の話の「有能な彼女」、自衛隊の駐屯地から脱走する自衛官を題材にした「脱柵エレジー」、そして「空の中」から航空自衛隊の武田光稀と三菱重工業の春名高巳の「ファイターパイロットの君」の短編6話です。

どれも自衛隊を絡めたラブコメです。
もう甘ったるいです。
年とったかな?それとも有川作品読みすぎたかな?
有川さんの特徴あふれる一作です。

まあ、恋愛パターンが分かってきたような。
有川さんはこういう恋愛にあこがれているんでしょうかね。
それとも、世間一般にこういう恋愛が行われているのでしょうか。

そんな、甘い作品でした。

★★★☆☆

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