葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

密葬のやり方

2007年08月04日 | 葬式豆知識
ありそうでない、こういう題名のコンテンツ
さて今日は密葬のやり方について考えて見ましょう

現実的、実践的がウリの佐藤葬祭のコンテンツ
難しい定義や文化をとりあえずすっ飛ばして考えていきましょう。

さて、乱暴な話し方をすれば密葬は2パターンに分かれます

○火葬だけ(直葬)のタイプ
○普通の通夜・葬儀というタイプ
 
と二つの選択しがあります

どれも「呼ぶ範囲を制限する(葬儀があることを秘密にする)」わけです
すると結果的に一般的なお葬式よりは少人数になって行きます
会社などには「遺言で近親者で行いますので、出席などご遠慮させていただきたいと思います」といった形で断ります

もちろん、日程や時間・場所なども通知する必要はありません。
会社からどうしても生花を出したい、代表者だけでも焼香させてもらいたいという場合だけ。お知らせします

さてまず、通常タイプの場合
これは人数が少なくなるだけでやることは変わりません
「えっ!」と思う方もいるかも知れませんが、実際、棺に納めて祭壇を飾って
お坊さんを呼んで火葬場に言ってお骨を拾ってとやるべきことは少人数でも
大人数でも大きく変わるわけではありません。

香典辞退にしない限り、お香典も後で自宅に持ってきてしまいますし。
お香典返しも必要になります。だったら普通に呼んで即返しという方法を取った
ほうがラクだしお金も掛かりませんね。

小規模のお葬儀にしても変わるのは、ほぼお返しものや飲食費や接待費といった
部分で・・・

お香典の収入を考えた場合、密葬のほうがお金もかかって生花も集まらなかったりして
寂しいなんてことも実際にはあるわけです


自宅でやっても、斎場でやっても通常の葬儀
「お坊さんが来て、普通に通夜告別式がある場合は手間も実際の掛かるお金もそんなにかわらない」ということだけ覚えておいたください。
やり方にもよりますがお布施(20万円)を含んで考えるとやっぱり100万円超といったお金が掛かります

少人数ですから規模に見合った小さな祭壇を飾ることが多いですが
実際に一般葬儀と変わる費用はそれくらいですね

手順は単純化すると
お坊さんの都合を聞く>日程と場所を決める>皆に連絡する>葬儀屋と打合せをする>人数を予測する>料理や生花を注文する>当日行く

とコレだけです


さて話がわき道に反れましたが・・・


もうひとつの選択肢である直葬(火葬のみ)の場合
これはもう、誰かを呼んでソコで歓待するということもなく

シンプルに身内だけで、火葬だけ行うといったプランです

最近は火葬の後に食事などの予約をとって皆でタクシーで移動といった
パターンが多いようですが

あまりに少人数の場合は食事なども無いようです
代わりに、四十九日の法要などに縁の会った人を招いてそこで
手厚く法事を行います

こちらの場合は料金などはグッっと押さえられて
20万円から30万円ぐらい(お布施は別)

また一般的な葬儀の方法ではないので
菩提寺にお墓がある場合は事前にご住職に
こういう方法で葬儀を行いたいのですが・・と相談しておかないと
「寺に連絡もよこさないで、お墓には入れてやらんぞ!」といったリスクも考えられます

さてこちらの手順は詳しく書いても短いので
書いちゃいましょう

亡くなる>葬儀屋さんに連絡して安置場所に運ぶ>納棺する>打合せをして日程時間を決める>来て貰う人に通知する>当日行く>お別れをして火葬する>骨を拾う

とこれだけですね

いろんな方法がありますが、どんな方法でも一長一短です
何をどうしたいのか考えて、人のよさそうな葬儀屋さんに相談してくださいね。

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