葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

葬儀業界最大手が赤字  やっぱりなぁ

2009年09月24日 | 葬儀特集の感想
http://mainichi.jp/life/money/kabu/nsj/news/20090924177899.html
記事の元はこちら


大阪の方を主力にする、公益社の持ち株会社「燦(きらめき)ホールディングス」
が赤字を計上、やっぱりなぁという感じです。

大きい会社は、これだけ葬儀単価が下がったら、やっていけないだろうなぁとは思っていました。葬儀屋さんが儲かる仕事って言われていたのも今は昔の話しで
公益社さんが状況を象徴しているだけでバタバタ廃業も倒産もしています。

怖いのは、適正利益が取れなくなって。葬儀屋さんをやろうという若い人が減っている、もしくはすぐ辞めてしまうこの状況です。

やる人が足りなくなったら、いったいどうなるんだろう・・・

でもその足音はすぐソコまで聞こえてきて来ている状況なんです
なんとかできるように頑張りましょう。

そうだマナー本を書こう!

2009年09月19日 | 葬儀特集の感想
今年は若い人の葬儀が多く変わった状況を目にしました

家族葬が多くなって葬儀の経験も減ったし
会社でも若い人に葬儀のマナーなんかを教えないんだろうと思います

と言うわけで、今年葬儀屋さんが見た

衝撃的だった会葬マナーランキング

1位 お香典の表書きが、故人の名前
   「おいおい、それは無いだろう」
    お香典を出す時に、ご霊前の下に佐藤とか自分の名前を書くでしょう
    そこが亡くなった人の名前が書いてあるの

2位 お香典の表書きが 無地
   「おいおい、名前ぐらい書いてこようよ」
    上と似ていますが、ご霊前の下に名前を書くところが無地・・

3位 無限焼香
    「お焼香は多くても三回ですから」
     何回やっていいか、わからないんでしょうね10回超えてたので
     止めました

4位 故人とのご対面で、写メをパシャ
    「家族の人が、やめてください・・」って怒ってました

5位 黒服なんだけど、下の靴は茶色
    「喪服は黒で揃えましょう」

とこんな具合です
いろいろあるんですけれど守秘義務のある仕事なので
書けるのはこのくらい

アナタの会社の新人君はこんなことして無いですか?
一度葬儀のマナーについて確認してみましょう。

というわけで、現在「やってはいけない葬儀のマナー」執筆中です
だれか出版してくれる出版社紹介してください<m(__)m>

家族葬という葬儀

2009年09月07日 | 葬儀特集の感想
家族葬という葬儀を考えてみることにします。

まず家族葬という言葉の意味ですが、これはここ20年かそこらで
出来た造語で正確な言葉の意味というのはありません。


ただ現状をみると主に下のような意味で使われているようです
仕事上の付き合いや、町会などに知らせず
家族・親族だけか、もしくは近しい故人の知り合いだけで
お葬式をすることです。

直葬(火葬のみ)ではなく、通夜・葬儀という形式をとることが多く
やることは通常の通夜・葬儀とあまり代わりはありません

人を呼ばないので、そのぶんの「おもてなしの費用」飲食・返礼品が
なくなり。見た目上の支払金額はへりますが

この金額は、通常葬儀でも来た人のお香典で大半まかなわれるものですから
遺族としての実質負担はあまり代わりがないと思います。

それなりに、故人や家族の付き合いが多いと思われる人は
家族葬ではなく、通常の普通の形式を取ったほうが
後々の来訪が少なくてラクになるとは思われます

逆に100歳を超え、あまり声をかけても来てくれないだろうといった場合には
家族葬になってしまうと思われます。

家族葬をするコツとしては、親族以外を呼ぶ場合には
あっちだけは呼んで
こっちは呼ばないということをすると、角が立つ場合があるので
家族の中できっちりどこまで呼ぶのかを話しあっておく必要があります。

また、家族葬にしたばあい。葬儀が終わってから
何時までも秘密ということにしておくのも、心が痛むでしょうから
49日をめどに、故人の関係のあったところには
死亡通知を送るとよいでしょう


文例は

故○○が平成21年5月21日をもって永眠いたしました
ここに謹んで生前のご厚情に対する感謝と共に
お知らせを致します

葬儀は故人の意思により近親者にて相済ませました
無事49日を迎えることができました事を
御礼申し上げます
                佐藤 信顕

とこんな感じです

他に香典辞退の方は「お香典は謹んでご辞退もうしあげます」と添え
供物も頂かないという方は「お香典お供物誠に勝手ながらご辞退させていただきます」と書いておけば良いでしょう

会社関係は、自分の関係だから故人の縁のあった方だけにしようとか
選択のしかたはいろいろです、一度しかできないことですから
自分にとって後悔の無い選択をすることがコツになります

祭壇の脇に飾るお花なんかは、会葬者が少ないので
さびしくなりがちになりますので、自分たちで負担して
少し多めに出しておくご家族も多いですね

お坊さんがきっちりしたかで、火葬だけでは難しいとか
お葬式はしてあげたいけれども、本人が質素にという希望が
あれば、家族葬という選択しがよいでしょう。