葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

夢のある生き方

2005年09月27日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
ふと考えてみた
流行りも無く、ヒーローもいない
なんだか退屈な時代だなあと・・・


世の中が何でもありになって
みんなで共有できるものが少なくなってしまった
からでしょうか?

一人で何かをしても面白くはありません
一人ぼっちは、さびしいものです

誰かと何かを共に感じられるから
きっと楽しいのでしょう

自分とは違う誰かと
同じものを持っているという
奇跡が人生を豊かにするのでしょう

苦しいことでも
楽しいことでも

一人じゃないから
それは夢になるのでしょう

いろんな方法がありますが

僕はこの仕事を通して
夢を見ようとおもいます。


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葬儀のコツをおしえます葬儀・葬式・密葬の佐藤葬祭
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涙の意味は・・

2005年09月23日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし

お父さん 私ね

お父さんに心配かけたくないから

精一杯しっかりしてたよ

お葬式の最中は泣かなかった


お母さんは泣いてたけど

あたしまで泣いてたら

心配になっちゃうでしょ




だから


あたしがしっかりしておくから

安心して休んでね


と、遺影に話しかけて

その娘さんは僕の前で

一すじ、二すじ涙を

流していた


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涙というものはとても不思議なもので
泣かないと決めていても
流れてしまうもので

ふと安心したときやほっとしたとき
溢れてきてしまうものなんだなあ

人が亡くなると、かなしいから泣くのだろうか
辛いから泣くのだろうか・・・

きっとそれだけではなくて
こころにたまった、今までの思い出
やありがとうが流れ出すのだろう


きっと、お葬式の涙はそういうものなのだろう
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葬儀のコツをおしえます葬儀・葬式・密葬の佐藤葬祭
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縁は異なものと申しまして

2005年09月21日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
今日のお坊さんの話はこんな感じ

おしゃかさん、って人は
亡くなる時に、

「私は縁が尽きて向こうの世界に
旅立つけれど、必ず同じところで会えますから
また向こうでお会いしましょう
ちょっと先に行くだけです」

そういって、お亡くなりになったそうです


この世に命を預かって
命がつきたので、こっちの娑婆世界から
本来の世界に帰るだけなんですよ

とそういって、旅立たれたそうです


おしゃかさんは、残されたお弟子さんたちが心配しないように
そういわれたのかも知れませんし、本当にそうなのかも知れません


でも残された人は、向こうでもう一度会えると思えば
寂しさも和らぐし、亡くなった人に会った時に胸を晴れるように
生きていけるのだとおもうのです

だから、私たちは今日縁あって、この葬儀という場に
集まらせていただいたわけですが、亡くなった人のためにも
しっかり生きて、心の中に手を合わせてください
そしたら、向こうでもう一度会った時に
きっと故人さんも「よくやったね」って笑ってくれますよ。

仏様のおかげでこうしてご縁をいただいて
お話させていただきました。

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宗教ばなれが進んでいるけど
いいお坊さんっていうのはまだまだ本当はいる訳で

悪いお坊さんに、目を向けるか
いいお坊さんに目を向けるか
それによって、自分の中の答えが決まってしまうと思うのです

きちんとしたお坊さんの、お話はやはり何より
暖かいなあ

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昔の人のように・・・・

2005年09月20日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
昔々の話です

さびしい さびいしいといってばかりいると
成仏できないよ

歳をとったおばあちゃんが言いました

その子はは夫を亡くして
とてもさびしかったので
こういいました


「でもおばあちゃん

あの人がいなくなって 私本当にさびいしの」


おばあちゃんは
静かに優しい目をして・・・
こういったそうです


「わかってるよ

人間ていうのはそういうもんだね


だからね

しゃんとして

仏様が安心できるように

あたしらはしっかり生きなきゃいけないんだよ」


この話しは今ではおばあちゃんになった

その娘さんが、そのまたおばあちゃんにいわれた話で

こういわれてから

ずっと何十年も何十年もおばあちゃんはだんなさんのために

毎朝お線香を欠かしたことはないそうです


「だからね佐藤さん仏様が安心できるように
あたしは、死ぬまでしゃんとしてるよ 
人間て言うのはそういうもんらしいからね(^.^)」

だそうです。

気持ちのいいおばあちゃんです

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葬儀のトラブルシューティング

2005年09月17日 | 葬式豆知識
日記のネタもだいぶ尽きてきたので
葬儀のトラブル実例とその解決法を書き綴ってみようかなと思います
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Q、葬儀の時葬儀屋さんの紹介で、お坊さんを紹介されました
同じ宗派のお坊さんを紹介できるということで、頼んだのですが

いざ納骨になったら、「同じ宗派でもウチの寺で戒名をつけたわけではないので
ウチの寺の墓地に入れることは出来ない」といわれました。

どうしたらいいでしょうか?
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A、お寺に墓地がある場合は原則として、そのお寺に葬儀を依頼しなくては
なりません。檀家というのは、そのお寺を共同で支える義務があるからです

とはいっても、紹介した葬儀屋さんの説明不足というか
確認不足というかそっちの責任のほうが多いような気がします。
文句のひとつぐらい言って、葬儀代金を少しまけてもらえるように
交渉しましょう。

さて、解決策ですが
まず、菩提寺のご住職にお詫びをいれましょう
そして、改めて戒名をつけてもらい墓地に入れてもらえるように
お願いします。もういちど戒名料はかかりますが、お墓に入る場合は
実際問題としてはいたし方のないことで

そういう、お寺との付き合いが嫌だ、メンドクサイと思う人は
新たに霊園墓地を購入するのが得策だと思います。

お寺にお墓を持てば、僧侶がいて毎日お経も上げてくれて
供養できる安心感があります。ただしそれは、檀家としての
お勤めをきちんとすからこそ手に入るもので檀家としての
お付き合いが出来ない人、しないひとは
寄付もないし、僧侶の制限といったこともありませんし
民営や公営の霊園墓地の
ほうがよいと思います

墓地はどういうスタイルでしていくか、それはそれぞれが自分に
ふさわしいスタイルで決めていくことなのだと思います。

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