葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

事前相談

2004年08月30日 | 葬式豆知識
生きている内に、いろいろ葬儀の準備をすることを
事前相談と言います。

最近の内の仕事の半分ぐらいは、事前相談があって葬儀という流れになってきました。

「父がお医者さんに、後一ヶ月って言われて」

「もう覚悟を決めなきゃ行けないって、、、思いまして」


みんな自分の家族を亡くすことをどうにか踏ん切りを付けて
うちまでやってきてくれます

家族の死をかたちとして認めるのは、すごく勇気がいることなので
そんな中で「葬儀の準備というのを事前にする事は
すごいことなんだなと思います。

でも確かに、事前に準備することで
落ち着いてどういう風に予算をかけるのか

どんな業者さんがいいのか調べることもできるので

事前相談をした人の方が、しなかった人よりも
納得いくお見送りが出来るようになるのは確実なことです

確かに葬儀は高い買い物ですから
事前相談などで後から「こうすればよかった」「ああしてあげればよかった」
と思うよりもきちんと納得の上行う方がいいと思います

でも大きな勇気がいるのは、確かなことです
家族の存在が大きすぎて、なかなか一歩が踏み出せない
人たちの気持ちも大事にしていきたいなと思います。



仕事と休み

2004年08月28日 | つれづれ日記
仕事が休みの日はこうやって日記を書いたり
HPを更新したりしています

あと、取材を受けたり・・
たまに飲みにいったり

ほんとは一人でしんじゅくあたりでブラブラして
映画でもみて、喫茶店で本でも読むのが好きなのですが

ここ一年は死後が忙しかったので
そんな生活とは無縁でした(笑)

そんなこんなしている間に
社員さんにも入ってもらって、だんだん仕事も任せられるようになって

すこーしづつ、すこーしづつ自分の時間が取れるようになってきました

そういう、日常がある生活ってやっぱりいいですね。

人といても楽しいし
一人でいても楽しい

そういうのがなんだかシアワセ



受け入れてもらうことで

2004年08月26日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
上手くいきたいんじゃない たださびしいだけ

だれかに じぶんがいるってことを確かめたくて

「そうだよね」っていって欲しいだけ

誰かが受け止めてくれるって分かれば

私は私でいいんだって わかれば

正しい選択だって きっとできるようになるから

いまはそのまま受け入れてください

雨降りの私を受け入れてください

ひとしきり雨が降ったら きっといつか晴れるから

だから一言


「そうだよね」


そんな言葉が聞きたい・・・・

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ご無沙汰しております、ノブアキです。

こう見えて私、心理学を勉強するのが好きで
高校時分から心理学の学術書などを読み漁っておりました

大学なぞも、一年浪人して心理学科などというところにはいりまして
(ま。当時のウチは学費が払えないぐらいの程よい貧乏で、卒業はできなかったんですけどね)

とまあ、いろいろありましたが

高校時分のころ、ロジャースという心理療法家の本に出会いまして

ひとは自分で立ちなおることができるので、カウンセリングは
本人が本当に望んでいることを明らかにしたり、受容してあげることで
人間は本来の成長する力を取り戻すのだというのが

すごくランボーなロジャースの学説です。


日常で考えても、「そうだよね」ってあんまりいわないと思うんです
「そうじゃなくてさ」って言葉よりも誰かに何か言われたら

意見するよりも「そうだよね」っていって上げられるようになったら
きっと人間同士ってもっとステキになれるんでしょね。


24時間営業

2004年08月24日 | つれづれ日記
人がいつ死ぬか、それは誰にもわかりません

とうわけで、僕らの仕事はいつでも24時間営業になっています。

仕事が無い時は当然寝ていますが
はいれば、どれだけ寝むくても
スクランブルです


寝起きで機嫌が悪いなんて
そんな葬儀やダメですから

幾ら眠くても、きちんと対応できるように心がけています

それでも、3日ほど夜中の出動が続いて
昼間も仕事をしていると
ついついアクビが出てしまうこともありますね。

眠らなくてもすむ、機械・・・いわばドラえもんの
道具で言うと「眠気吸い取りマシーン」とかあれば
すぐに買っちゃうんですけどね

ま、このご時世に仕事が沢山あるだけで


ほんにまあ、ありがたいこっちゃ です。

それではまた


葬儀の時半そでOKなのか?ダメなのか?

2004年08月12日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
以前こんな質問がHPに届きました

4月の終わりに葬儀に参列したのですが、少し暑かったので上着をぬいで半袖のワンピース姿で参列してしまいました。ところが、回りを見たら誰も半袖はなく、以前肌を出すのは良くないと聞いた覚えがあったのをおもいだしました。
しかし、なぜ悪いのかが分かりません。夏でも、半袖はいけないのでしょうか?
教えてください。


今年の夏を経験した皆さんならお分かりですね
半そでは絶対にダメというのなら、倒れる人が続出してしまいます

「半袖はなしか、どうか?」という質問ですが私の個人的見解は
マナー的にはぎりぎりのぎりぎりでセーフという所でしょうか?

上着を持っているところがセーフの原因です

暑いですからね、半袖でも致しかたないでしょう
汗だらだらしながら長袖なんて着てられないでしょうから・・

それでも正式な場所は、肌の露出禁止というのがマナー本での見解のようです

しかし、マナーなんていうのは今年の子の猛暑なんて想定していませんし

ただマナーというのはそういうものです
カトリックの教会では「ノースリーブ(半袖含む)や短パンは入場禁止」っていうのが当たり前ですからね(ハワイとかではどうなんだろう?)

仏教文化的にも、女性のの肌の露出は男性がむらむら来るのでダメというのが古来の考え方です
文化なんてそういう理不尽なものだと思いますが、それでも合理的でないところに文化の意味が
あるのだと思います

神様仏様の前では、性的に興奮するような事はやめておきましょう
というのが「肌を露出しない」ということの本当の意味だと思われます

暑い寒いの感じ方は個人差がありますからね
上着を持っていて、半袖なのはいつでも羽織ることが出来るのでセーフだとおもいます

きちっと上着を着たり長袖でいても、暑くて倒れてしまうような
自己管理の出来ない方はチョット問題があるかと思います。

なんにしても、夏場のお葬式の参列は大変ですね。