葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

君が居ない人生

2004年06月30日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
君はまるで眠っているようで

もうおきてこないなんて

きっと誰にも信じられないことだった

真っ白な棺に中で

ただ静かに眠っているようで

ただ静かに横たわっているだけだと

少なくとも僕にはそう見えた

感情がなんだかまだわからない

「気を落とさないでね」

そういう言葉が掛かられるが遠い世界の
出来事のようだ


君の友達が泣いているのをみて

かろうじて時間が戻らないことだけは
理解できた

君にはいい友達が居た
それは僕にはつたわったよ

理解するまでに時間は掛かるけど

君が居ない人生を

君の残したものを一緒に生きていこう

少し時間は掛かるけれど

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これは昔、奥さんを無くした30代の旦那さんの姿を見て
作った詩です

最初、自宅に駆けつけると
喪主になるだんなさんは非常に冷静で
取り乱したところも無く
淡々とお葬式の段取りを決めてくれました。

お葬式まで3日ほど式場の都合で待ったのですが
お通夜の前日「佐藤さん、僕ねまだ寝てるんじゃないかってそう思うんです」
「まだ、実感とかなんにもなくてね、葬式ぐらいやってやんなきゃっておもって
こうやってお世話になってるんですけど、実感て・・・・・ないもんですね」

ぼくはそういわれて
「時間はかかりますよ。すぐに気持ちの整理がつく人なんて居ませんから」
そのくらいのことしかいえませんでした・・・


お通夜の当日、亡くなった奥さんの友達が
顔をみて泣いていました、いい友達だったんでしょうね
友達が泣いている横で、だんなさんも涙をこぼしていました

「来てくれてありがとう、、ありがとう」なんも、だんなさんは
その亡くなった奥さんの友人にお礼を述べていました。

いい人に囲まれて生きてこられたんだろうな・・・
僕はそのときそう思いました。


生活保護の人のお葬式

2004年06月30日 | 葬式豆知識
働けなかったり、高齢で収入が無かったり、病気だったりする人の中には
生活保護に掛かっている人が居ます。


この生活保護というのは、国がお金を出して人として最低限文化的な生活ができる
範囲で面倒を見ようじゃないかという福祉の制度です

生活保護にかかっている、お年寄りがなくなったりすれば一体どうなるのでしょう?

面倒を見る人が居れば、その人が葬儀をあげることになります。
しかし死後のことを見る人が居ない、居ないと認定された場合
福祉のほう(たいていは区役所など)から葬祭費として支給され
それで火葬を行うことができます。

生活保護で認定のお金が出ない人でも一応ダメ元で、火葬費などの「減額」手続き
ができないかどうか聞いてみるといいでしょう

「減額」されると火葬料や、寝台車の代金なんかがぐっと安くなったりします。

認定は区役所や民生の人がしてくれますので、生活保護でどうしよう
という人は相談するとよいと思います。

あっ、今気が付いたんですが

生活保護の人だとインターネット見れないかもしれない・・・・

PCって贅沢品ですからね

うーむ、まあ豆知識ってことでご勘弁を

ウチのHPも暇でしたら見てね!




骨まで燃やし尽くせませんか?

2004年06月30日 | つれづれ日記
プルル・・

ガチャ・・・

「お宅、散骨とかできるの?」

いきなりそんな一言である日の電話はなりました

いきなり前置きも無くそんな言葉から始まったので

少々面食らってしまったが

一応お客さんの希望もいろいろなので散骨業者とも取引しています

「ええ、大丈夫ですよ」とこたえると、電話の主は矢継ぎ早にこう続けた

「あっそう」
「じゃあさ火葬場で形も無く、燃やし尽くしてくれる?」
「なんかするの、もう嫌なんだよね」


・・・・・・・・・・・・・・・・

絶句しました(笑)

「あの、そういうのはちょっと火葬場でもできないかと・・・」

「そうなのお、なんだ。じゃあ他あたるわ」

ガチャ・・・


とまあ、そんな電話も掛かってきたりした今日この頃でした

正直なにあったかしりませんが
死んじゃったら、全部チャラで少しはやさしくしてあげたらどうかなと
思うのですが

人の人生にはいろいろあるんですね・・・( ̄  ̄;) うーん


日記書くのはじつは結構楽しい

2004年06月30日 | つれづれ日記
このブログってやつは実は反応があるので
結構楽しいということに気づきました(笑)

葬儀屋日記なぞ誰が見てくれるもんかと
おもっていたのですが

わりとみんな見てくれるものなのです

本当は遺産相続で祭壇のリンゴを投げつけた遺族の話とかも
したいんですが

守秘義務がきちんと守られる程度にしとかないと
葬儀屋としてダメダメですからねw

いえるて程度で、小出しに出していきます


夏場の葬儀

2004年06月29日 | つれづれ日記
今日も暑いですね

夏場の葬儀って、お通夜とかまだまだ明るくて
なんだかお通夜って感じがしないんですよね

最近は斎場とかセレモニーホールでやるのが多くなったんで
まだいいんですが

お寺とか、自宅とかだと・・・

これはもう、あついぃぃ

って感じです
僕らってどうしても式の最中はスーツ着てなきゃいけないじゃないですか
その格好で、あっちへパタパタこっちへパタパタ
会葬者の案内や、お寺さんのあんないで走り回るでしょ

スーツに塩吹いちゃったりしますもんw

でも、お葬式おわって有難うって言われると
そういう苦労も向かわれちゃうんですよね。

さあ、明日はお寺だがんばろう
p(´∇`)q ファイトォ~♪