雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

寒波襲来  雪の朝

2023-01-26 06:30:00 | 季節の香り

寒波襲来 雪の朝
   日本付近の上空には、10年に一度といわれる寒波が、24~25日にかけて
  訪れるようです。天気予報では日本海側だけでなく、、太平洋側でも所によって
  は大雪になり、警戒が必要と報じられています。
   太平洋側の私のところでは、夕方から22時頃に雪がちらつくようでこれが初雪
  になるのでしょう。

 雪の朝二の字二の字の下駄の跡 ………  田捨女(江戸時代の歌人・尼僧)
  とてもわかりやすい句です。
 夜のうちに降った雪がすがすがしい朝を演出しています。
 その白銀の景色の中を誰か早起きの人がいて、雪の中に「二の字二の字」の下駄の跡が続いています。単純明快に、雪の朝の小さな感動を詠った良い句ですが、「田捨女」の
作というのは成立年代から考えて無理なようです。捨女が6歳の時の句とされていますが、
幼女にこの句が詠めるでしょうか。
 (兵庫県柏原町陣屋跡に建つ田捨女像・ウィキペディアより)
田捨女(でんすてじょ) 1634(寛永11)年-1698(元禄11) 名前は田 ステといい、「女」は女流歌人の名に添える接尾辞。
 捨女は、42歳で夫を失ったあと、夫の菩提をとむらうため、
 庵を構えて3年間も念仏行に明け暮れた。
 日数にすれば、およそ千日の念仏行であった。
 その後、出家し
名僧の盤珪禅師を生涯の師として仰ぎ、不徹庵を結んで仏道に生きた。
 興味をそそられるのは盤珪との関係だ。
 捨女に詳しい俳人坪内氏は「もしかしたら、捨女は盤珪を恋人のように慕ったのではない
 か」と言う。夫を深く愛したであろう捨女が、のちに盤珪に恋心を寄せたとすれば、
 凛(りん)とした品格を感じさせる捨女像が怪しい光彩をも放ってくる。
                                       
(丹波新聞2006.12.27より要点引用) 

雪三題                          

降る雪や明治は遠くなりにけり   中村草田男(なかむら くさたお)

限りなく降る雪何をもたらすや      西東三鬼(さいとう さんき) 

灯を消して障子にはかに雪明り                  上村占魚(うえむら せんぎょ)

わが町の天気予報は
 明日は寒いけれど快晴です。
         (季節の香り№39)                  (2023.01.24記)



  

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2 コメント

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二の字二の字 (グランマ)
2023-01-28 12:49:49
雨あがりのペイブメントさん

最初の句
今の若い人は
どうしてなのか解らないかもしれませんね
下駄の歯が付くほど雪が降ってほしい
雪大好きのグランマです

すっかりご無沙汰 読み逃げばかりしておりました
返信する
 (雨上がりのペイブメント)
2023-01-30 11:11:10
 返信遅れてすみませんでした。
 雪、大好きでしたが、最近は寒さのことを考えると
どうしても敬遠しがちになります。年のせいですね。
 10年以上も続いた、雪に埋もれた一軒宿の「雪見風呂」訪問も控えています。
 遠い雪国と露天風呂の寒さを考えると、二の足を踏む後期高齢者になり、数年がたっています。
 寒波襲来の折、健康に留意し御身ご自愛してください。
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