NPO法人 三千里鐵道 

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全斗換を追い詰める元ベトナム参戦軍人たち

2013年06月19日 | 南域内情勢
▲枯葉剤戦友会"全斗換を逮捕しろ" 17日午前ソウル延禧洞、全斗換前大統領自宅の前で大韓民国枯葉剤戦友会会員たちが'全斗換を逮捕しろ!!'と叫んで自宅に走って行った。
彼らは、全斗換前大統領が執権当時越南参戦枯葉剤被害者の米国枯葉剤製造会社に対する訴訟を握りつぶして補償を受けることができないようにしたとし全前大統領を糾弾した。
また不正蓄財で財産を隠匿した点に対して全前大統領一家の財産を没収しなければなければならないと主張した。


全斗換が執権時の不正蓄財に対する追徴金を逃れようとしていることはこのブログでも何度か紹介してきた。
そしてこの問題がいよいよ大きくなってきたのが良くわかるのが、今回ののデモである。
70代から80代のハラボジたちの怒り。
連日続くこのデモに、韓国政府はますます頭を悩ませることだろう。
なんたって相手は、ハラボジたちなんだから(*^。^*)

しかし、この写真!!! ハラボジ達、走っているよ!!!!


maneappa
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http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0001876933&CMPT_CD=P0001


"[現場]二日目全斗換自宅近隣でデモ... "追徴金出して謝れ!!" 大韓民国枯葉剤戦友会が出動

13.06.18 15:06l最終アップデート


18日午前、9人乗車両27台がソウル延禧洞、全斗換前大統領自宅近隣の公園一帯を囲んだ。
車ごとに軍服を着た70~80代の男性たちが乗っていた。
ベトナム戦参戦軍人の集いである大韓民国枯葉剤戦友会会員たちだった。

この会の会員100人余りは全前大統領処罰と追徴金返還などを促してこの場で沈黙デモを行った。
車両周辺路地には蛍光色レインコート姿の警察兵力120人余りが配置されたが衝突はなかった。 会員たちは車の中に静かに座って窓を開いて周辺を見回した。

前日にも会員500人余りは全前大統領自宅に向かって"逮捕しなさい"と叫びながら全前大統領糾弾デモを行った。 来月4日まで毎日午前10~12時全前大統領家近隣で集会を開く予定だ。

現場を指揮するパク・クンキュ枯葉剤戦友会首席副会長は"昨日全斗換を逮捕しようとしたができなかった"として"今日雨が降るがここで家の前を監視して、虎視耽々逮捕する機会を狙っている"と説明した。 彼は引き続き"(全前大統領が)出てくるなら、直ちに逮捕する"と警告した。


"'保守の首長'と信じていたが"...
"将軍らしく追徴金も堂々と返さなくちゃ"


代表的保守団体である枯葉剤戦友会が、軍人出身である全前大統領の処罰要求集会を開いたことは非常に異例的だ。
この日会った朴首席副会長やはり全前大統領を"ベトナム戦当時連隊長だった全前大統領は私たちの戦友であり英雄で、保守勢力の首長"とほめた。

それでも彼らが全前大統領自宅を包囲してデモを行うのは'羞恥心'と'怒り'のためだ。

"全前大統領に期待が大きかったんだよ。 ところで玉ネギ皮はがすように度々問題があらわれたではないか。
大統領に執権した時不正に蓄財した財産も隠匿して。
子供にもお金をみんな譲ったって。 恥ずかしくて恥かしくて。今まで信じてきたが。
今、私たちの怒りは天を突き刺している。 期待した分失望が大きい。" (朴首席副会長)

"将軍出身らしく追徴金も堂々と返さなくちゃ。 家に閉じこもって何をするの。"(金ジミョン会員)

全前大統領の失敗で米国枯葉剤製造業者から損害賠償を受ける機会をのがしたとのこともこれらのデモの理由だ。
ニュージーランド・オーストラリアのベトナム参戦軍人は米国枯葉剤メーカーを相手に米国連邦裁判所に損害賠償訴訟を起こして1984年賠償受けた。
この時、政府が一方的に韓国人枯葉剤被害者の存在を隠したために賠償機会をのがしたと枯れ葉剤戦友会は主張する。


慰安婦被害ハルモニ ベトナム戦争性暴行被害者 助ける

2013年06月19日 | 東北アジアの平和
日本軍'慰安婦被害者であるキム・ボクトン、キル・ウォンオク ハルモニが去る5月26日午後、日本 奈良県の奈良人権センターで '何度でも語る 歴史の真実はこれです’を主題に最後の日本巡回証言集会をしている。 奈良/イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr


韓国現代史の汚点。朴正煕独裁時代にベトナム戦争に参戦したこと、そして現地の女性に集団的暴行を加えたことは許し難いことだった。
日本軍がウリナラの女性たちを蹂躙したことを想うとより一層、怒りがふつふつとわいてくる。
新聞などで慰安婦問題を取り上げられるたびに、古傷がうずくようだった。
日本がウリナラの女性を従軍慰安婦という名の性奴隷にしたことを糾弾すればするほどに、ベトナム女性たちのことを想起するほかなかった。
日本を糾弾する以上に、自らの歴史を糾すことの必要性を感じてきた。

このたび、性奴隷にされたハルモニたち自らが立ち上がったことに深い共感を覚える。

maneappa





ハンギョレ新聞日本語版より転載
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http://japan.hani.co.kr/arti/politics/14996.html


慰安婦被害ハルモニ ベトナム戦争性暴行被害者 助ける

登録 : 2013.06.18 20:26修正 : 2013.06.19 09:44


日本軍慰安婦被害者のハルモニが、ベトナム戦争性暴行被害者のために支援基金を出した。

 韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は、日本政府から受ける法的賠償金である「ナビ(蝶々)基金」から、ベトナム人のグエン・バン・ルオン氏(43)、グエン・ティ・キム氏(女性・43)にそれぞれ6千ドル、4千ドルを送ったと17日、明らかにした。

 挺対協は、日本軍慰安婦被害者の金福童(キム・ボクトン)ハルモニ(87)、吉元玉(キル・ウォンオク)ハルモニ(84)の意思により、ベトナム戦当時、派兵した韓国軍による性暴行で生まれたルオン氏とキム氏を助けることになったと明らかにした。日雇いでエビ獲りの仕事をしていたルオン氏は、挺対協の支援により、30年契約で畑を借り、農作業をすることができるようになった。キム氏は建物を借りて商店を開く予定だ。挺対協関係者は「ベトナム現地にいる韓国軍性暴行被害者は、大部分が(正式に)結婚できずに一人で子供を育てたり、二世も日雇い労働者や街頭での行商などをしながら、不安定な生活を送っている」と話した。

 挺対協は、昨年3月慰安婦被害者ハルモニが、日本政府から法的賠償金を受けることになれば、戦争性暴行被害者を助けるのに使う予定だと明らかにした。しかし、日本政府が依然として賠償しておらず、ハルモニの意思に賛同する市民の寄付金でナビ基金を用意した。歌手のイ・ヒョリ氏が初代推進委員として500万ウォンを寄付し、約300団体と個人が参加して7千万ウォン以上が集まった。挺対協は、昨年コンゴ民主共和国の内戦での強姦被害者であると同時に他の被害者や子供たちを助けているレベッカ・マシカ・カチュバ氏を初の支援対象に選定して、毎月500ドル以上の活動費を送っている。

挺対協関係者は、「ハルモニの夢は平和だ。その意思がよく伝わるよう、必要なところに基金を送っていく」と話した。

チェ・ユビン記者 yb@hani.co.kr

韓国語原文入力:2013/06/17 15:07
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/592116.html 訳M.S(940字)

『6.15共同宣言』13周年記念講演集会

2013年06月19日 | NPO三千里鐵道ニュース
 6月16日、名古屋市の名進研ホールで『6.15共同宣言』13周年記念の講演集会が開かれました。講師は元韓国統一部次官の李鳳朝(イ・ボンジョ)さんです。
 NPO法人・三千里鐵道が主催した集会は、大阪や横浜からの参加者も含め、約90名の同胞と日本市民が集まる盛況でした。

 講演のタイトルは『南北新体制の現状と展望』。直前に予定されていた南北の当局会談が中止されたこともあって、参加者は講師の明快な解説と分析に耳を傾けました。
 以下の内容は講演の要旨を整理したものです。


 講師は先ず、北の金正恩体制が「先軍」政治から「先民」政治への転換を模索しており、これは党と国家の主な関心が政治から経済へ移動している状況の反映だと解説しました。
 そして、昨年末から今年初にかけての長距離ロケット発射と核実験は、国際社会を圧迫し対米交渉の突破口を開くことが目的だったと分析しています。

 次に、南の朴槿恵政府が登場して100日が過ぎた現段階で、その間の対北政策は、戦略的というよりも感情的かつ即興的な側面が強いと分析しました。
 朴槿恵政府が掲げる「韓半島信頼プロセス」が北に対して説得力を持つには、言葉よりも具体的な行動が必要だと述べ、南北対話の実現に向け、長期的・戦略的・包括的な視点で「韓半島信頼プロセス」の内容と方向を再定立すべきだと主張しています。

 講師はまた、南北の周辺国家(米・日・中・ロ)もすべて指導者が交替した東北アジアの現状に鑑み、今後の朝鮮半島情勢は南北や米朝などの二国間対話だけでなく、四者(南北米中)会談や六者(南北米中日ロ)会談など、多様な対話フレームを活用する中で変動すると展望しました。
 だからこそ朝鮮半島問題の主導権を周辺国に渡してはならず、そのためにも、南北対話の再開と合意事項の誠実な履行が緊要であると強調しました。

 質疑応答を含め三時間に及んだ集会は、南北の両当局に宛てた決議文を採択して終了しました。決議文の全文を以下に紹介します。 (JHK)


『6.15共同宣言』13周年記念集会の決議文

 今から13年前、南北の両首脳は平壌で『6.15共同宣言』に署名しました。不信と対決から和解と協力への転換を謳った『6.15共同宣言』は、南北海外の同胞だけでなく、平和を愛する世界の人々からも熱い支持と賛同を得ました。

 私たちは今日、祖国の地で高まる軍事緊張を緩和し平和統一への道を切り開くために、ここ名古屋の地で『6.15共同宣言』13周年記念集会を開催しました。
集会を主催した「三千里鐵道」は、『6.15共同宣言』を支持する在日同胞と日本市民によって2001年6月に発足したNPO法人です。

 「三千里鐵道」はその間、南北の鐵道連結や北側地域の緑化事業に取り組んできました。
2007年5月に試運転が行われた京義線の再連結にあたり、「三千里鐵道」は非武装地帯区間のレール敷設資金を南北双方に提供することで、一定の寄与を果たしてきたと自負するものです。

 7月27日、わが民族は『6.25朝鮮戦争』の停戦から60周年を迎えます。すべての同胞が、一日も早い戦争の集結と恒久的な平和を願っていることでしょう。
 しかし、平和の『6.15』ではなく戦争の『6.25』が祖国の地を覆いつつある現状に、集会に参加した私たちは悲痛な心情を禁じ得ません。

 南北の政府当局に、相互の批難と中傷を即刻中断し、誠意を持って政府間対話を再開するよう訴えます。そして、民間次元での交流・往来を保障し、その実現にあらゆる協力と支援を惜しまないよう要請します。

 「三千里鐵道」は今年、南北の和解・協力事業の一環として、在日同胞が誇る民族画家、呉炳学先生のピョンヤン個展開催を企画しています。
1924年に平安南道順川で生まれた画伯は42年に渡日し、この地で民族的な情緒が息づく数多くの作品を描きました。今年卒寿を迎えた画伯の夢は「ピョンヤンとソウルで念願の個展を持ち、母国の同胞たちと喜びを分かち合うこと」と語っています。

 幸いにしてソウル個展は2006年9月、三千里鐵道の主催で実現し、画伯の作品はソウル市民に深い感動を与えました。それから7年を経た今、南北関係は極度に悪化し、開城工業団地すら存亡の危機にあります。
 だからこそ私たちは『6.15共同宣言』を蘇生させる事業として、「呉炳学画伯のピョンヤン個展」を実現させたいと思うのです。平壌市民にもぜひ、画伯の作品からわが民族の力強い息吹を体感してほしいのです。

 残念ながら、日朝関係の現状では、日本からピョンヤンに直接作品を運ぶことは不可能です。まずソウルに輸送し、軍事境界線を越えてピョンヤンに運ぶしかないのです。南北両政府の協力なくして、画伯の作品をピョンヤン市民が鑑賞することはできません。

 「三千里鐵道」が南北を往来できるよう、そして画伯のピョンヤン個展が開催できるよう、南北両政府の全面的な協力と支援を切に願う次第です。

     
2013年6月16日  『6.15共同宣言』13周年記念集会 参加者一同
          NPO法人・三千里鐵道