茅場町1丁目に「電燈供給発祥の地」があります。明治20年(1887)11月21日に
東京電燈会社がこの地にわが国初の発電所を建て、付近の日本郵船会社、今村銀行、東京郵便
局などに電燈を供給開始したものです。
発電設備は直立汽缶と、30馬力の横置汽機を据付け、20キロワットエジソン式直流発電
機一台を運転したといいます。文明開化のシンボルですね。街灯にはガス灯があったといいま
すが、水力も火力も原子力発電所などあるわけもなく、灯油に行燈からパッと点灯する電燈で
すから、びっくりしたり喜んだりだったでしょうね。