さんでんじです。

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会話をしていない高齢者。

2006-12-06 21:09:16 | Weblog
昨日、何かの番組で、1カ月以上、誰とも会話していない高齢者が増えているという。

そこで、傾聴ボランティア、というのがいるそうだ。そんな老人宅を訪問して、とりとめもない話しにひたすら耳を傾けるという。

傾聴人は、けっしてアドバイスや自分の意見を言わないこと。ただ、うなずいて、聞くだけに徹するという。

そういえば、私も一年に一度だけ、正月に実家へ帰る。で、両親と食事の時や、テーブルを囲むときは、できるだけ話しをさせるようにしていた。

近所のあそこはどうなったか。誰々さんはどうした。できるだけ話題を切らぬように。様々な記憶を呼び戻させるように。ボケられても困るから。

前のアパートの大家さんも、そうだった。70才を過ぎたご夫婦お二人とは、よく話しもして、お断りはしたが麻雀にもさそわれた。でも、今から5年前にご主人はアルツハイマーで、1年の闘病後になくなった。

そんなわけで、お一人になられたおばさんとも、よく話しをした。はっきり言って、ボケられて、アパートを追い出されても困るもん。

その数年後、よく電話で呼び出された。すぐ下が大家さん宅だから、いいけど。エアコンが動かない。テレビがつかない。複雑なリモコン操作の、ちょっとした勘違いである。でも、なんとか接した。アパート、辞められても困るもの。その代わり、いろんなもの、食べるものです。いただきました。アツアツの煮物。お総菜。なんといっても、1年以上寝かしていた梅酒。とってもおいしゅうございました。

でも、それも2年前に終わった。大家さんのおばさんは、娘さんご夫婦の用意した家へ行くという。東京を離れて、遠い場所へ。元気にしてるかな。ちょっと、心にあたる心配はあるのですが。縁もゆかりもなくなった大家のおばさん。まさか、誰とも、なんてことないでしょうね。

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