ちょいと用事で奈良市内へ。奈良町から、餅飯殿商店街、椿井町を巡っての帰り道。ふとなんの変哲もない商店を見ると、大和の麩なるものが、置かれているではないかいな。で、手前にはくるま麩がある。私たちは、麩が大好き。汁ものなんかにブワッと入っていて、その麩の中までしっかりと味が入っているのが好き。時々、中は味がなく、味も素っ気もないものがある。麩って、結構難しいんだよね。
で、さっそく夕食にはその麩が出た。麩とサヤエンドウを玉子とからめて、甘辛く煮たもの。どっちかというと甘めではあったが。ブワッとしていて、中までしっかりと味が染み込んでいて、サクサクのサヤエンドウと良く合います。この麩は吉野で作られたもの。
そういえば、ゴールデンウイークの吉野の旅館の話しが新聞に出ていた。遷都1300年祭で、近い奈良市のホテルはいっぱいで、吉野の旅館にも泊まる人はいたそうな。ところが宿泊した人は、朝早く旅館を立って、遷都1300年祭のある奈良市を直ぐに目指したそうな。吉野にも見所はいっぱいあるのにと、旅館の主は、恨めしそうに語ったという。せっかく吉野に宿泊したのなら、吉野の初夏も素敵だろうと思うけど。周りには目もくれない人が多すぎるんですね。奈良は、美しい自然がいっぱいあるのに。