そんな母の若い頃の、一枚の写真。母の女学校時代の写真です。おそらく同級生と写っているのでしょう。撮影時期は、たぶん昭和10年代前半の頃と思われます。この時代から数年経つと、太平洋戦争ですから。
着物や袴の時代だったんですね。写真に写っている皆さんもお元気ならば、今年で90歳を迎えるはずです。皆さん、いいおばあちゃんになっているといいんですけど。
その頃の時代と、今の時代を比べると、今は確かに便利になりました。当時は、電話だって、すべての家庭にあるわけでもないし、商売をしている家か、大金持ちくらいでしょうか。人と連絡を取り合うには、手紙か電報か。
この頃の時代の良さを、母からもっとしっかりと聞いておけばよかった。しかし今の時代は、この写真だってスキャナーに取り込んで拡大はできるし、プリントは何枚でもできるけど。便利さの反面、何かを失っているんですね。失っていても、気付かないもの、なんだろうね。
今日は久しぶりに暖かい日。さっきはお墓にいってきました。お寺の白梅は満開状態ですが、紅梅はまだ真っ赤な蕾のまま。本当に、くつろげるいい日和。今日は、母が亡くなって9カ月目の命日ですから。