さんでんじです。

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母の入院から1カ月、病室に思う。

2008-09-05 17:10:35 | Weblog
脳梗塞の再発で、緊急入院してから1カ月が経過した。最初は、自分で起き上がることすらできなかった母が、今は自分で起き上がり、ベッドに横座りして、さらに自力で車椅子に移動することができる。

食事は、介護士の方か誰かが食堂まで押していくのだが、食堂では、また自分で車椅子から降り、椅子に座り直し、用意された食事をいただくのだ。自分の左手でしっかりと容器を取り、右手でスプーンを持ち、確実に口に運ぶことができる。その他には、目を離すことはできないが、ゆっくりと洗面台に移動し、手を洗ったりもできる。

母は、予想以上の回復ぶりだ。さすがに、しゃべり方が多少不自由で、記憶の部分も、かなり欠落しているいるが、それは徐々に私たちが埋めればいいと思う。母の回復、何がそうさせるのか。家に帰りたい。その一心だと思う。「おとうちゃんは、まだか~」と、私や妻、そして姉が付きそっているときに、出る言葉がある。「もうすぐくるから、安心して」と、私たちは言葉を返す。交代で病院に来る私たちとは違い、毎日必ず病院に来る父親は、大変な苦労だろう。父も母も88歳。しかし、歳以上に2人は元気だ。

母が食堂に行くとき、付き添おうかと思ったが、憚られた。食堂には、リハビリの一環として、他にも患者さんが大勢いらっしゃる。ほとんどがお年寄りの方。しかし付き添いと見える人は、他に誰もいない。私のように病室で待っているのだろうか。母が部屋に戻り、ベッドに横たわると、私はできる限り話しかける。「今日は何を食べたの、おいしかった」などなどから、いろいろな四方山話を話題とするのだ。

他の病室からは、そんな話し声は聞こえてこない。ひょっとして、他のお年寄りの患者さんは、放っておかれているのか。まさか、そんなことはないだろうけど。日々、何某かの会話を繰り返しことで、脳は活性化されるはず。病院スタッフの方も、できるだけ付き添っていただけると、それが刺激になり回復が促されます、と。母は父とともに元気だから、日常の会話もあることだろう。とにかく今は病院で、母と会話を重ねる。それが今の私たちにできることなんだ、と。