今日は午前に1組、午後に1組でした。
午前は30代の男性Aさんです。伯父さんが経営する会社の負債の連帯保証をAさんのお父さんがしています。その額なんと20億。気の毒なことにその担保として住居兼店舗(牛乳屋さん)も差し入れています。
Aさんの願いはご両親がその住居兼店舗で余生を送ってもらうことです。ご相談の趣旨は、Aさんが事前に考えた幾つかの方法を専門家の立場で整理してもらいたいとのことでした。
通常ならば、20億の連帯保証なので住居兼店舗を諦めざるを得ないところですが、色々と事情をお伺いしたところ、Aさんの願いは叶いそうだと思いました。
幸いなことに、いざというときにはその住居兼店舗を購入してくれるご友人がいらっしゃるそうなのです。その方はAさんを心から慕っているそうです。Aさんのお人柄が伝わってきます。最強の武器と言えましょう。
もう1つは、担保権者のうちの1社がサービサーだということです。サービサーは不良債権処理を目的としていますので、債権額の一部(それも1割程度)を支払えば、残債を放棄してくれる可能性が非常に高いのです。今回は1億の債権額に対し、1千万円程度で話が落ち着くのではないかと予想しています。たとえ、伯父さんの会社が1千万円用意できなくとも、Aさんのご友人が用立てることができれば、まだ3つ担保が残ってはいるけれども、債権者は地元の金融機関とご商売の関連会社なので売却される可能性は格段に低くなりそうです。
終わってみれば、Aさんの解決案にちょこちょこっと助言しただけで、専門家なりの「さすが!」と思えるような提案はできなかったような気がします。役に立ったのか、立たなかったのか、もやもやした感じではありましたが、Aさんが帰り際に「先生と話をすることで、頭の中が整理され、今後執るべき行動が明確になりました。」と仰っていただけたので、多少は救われた気分です。
午後の相談については改めてご紹介させていただきます。
では、皆さん、特に被災された方々にとって今日よりも明日が良い日でありますように
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