愛読者の皆さん、こんにちは。
先日、大手不動産仲介会社が一昨年から導入している「キャッシュレスサービス」の研修を受けました。このサービスを簡単に説明をすると、通常の不動産決済とは異なり、売買契約時に司法書士が売主買主双方とお会いし、登記手続の説明や必要な書類をその場で預かることで、その後の不動産決済日には、俗に言う「立会い」は行わずに電話やオンラインで住宅ローンの実行、残代金の支払い及び登記申請まで済ませるという決済方法です。ちなみに、この決済方法による登記を受任するためには事前に研修を受けて名簿に登録する必要があります。均一的な良質のサービスを売主買主に提供するためです。
名簿に登録して1年経過した上での感想ですが、通常の決済方法と進め方の手順が多少は異なるものの、司法書士として提供すべきサービスの質に違いは感じません(ただし、かかる手間は大きく違います)。
ところが、このサービスを導入して以来、登録司法書士によるミスが少なからず起こっているとのことで今回の研修が開催されたわけです。私個人的には、どのようなミスが生じるのか、興味津々でした。なぜならば通常の決済と同様に注意してさえいれば間違いなど起きるわけが無いと不思議に思っていたからです。
さて、研修を受けた感想ですが…。
契約から決済までの売主買主への対応において問題が生じることは、相手が人だから必然としても、私が驚いたのは、依頼を受けた登記の申請内容(例えば、銀行から借りる金額、当事者の住所氏名の表記、抵当権を設定する不動産など)が間違っているという信じられない間違い。これはそもそもキャッシュレスサービス特有の間違いではなく、それ以前の司法書士としての仕事に対する姿勢の問題ではないかと思えました。
では、ブログの愛読者である皆さんもそうでない皆さんも、明日が今日よりも幸せな1日となりますように
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