昨年の12月に受任した女性2人(AさんとBさん)と半年ぶりにお会いしました。
東京でグラフィックデザインの株式会社を経営していますが(代取はBさん)、受注減で会社はもとより個人の借金の返済もままならなくなっていたところ、ある経営コンサルタントの紹介で私のところに来たのです。
受任時の話では会社の継続も含めてお2人ともどうしたら良いのか迷われていたので、新年度(22年度)の業況を見てから判断しましょうということになっていました。実際、負債総額だけ見たら、Aさん約800万円、Bさん約1500万円と破産してもおかしくなかったのです。
しかし、例年暮れから春は受注が減るとのことなので(予算の問題で)、それが本当ならば受任時の損益計算等を基に方針を決めることはできないと考え、では暫く待ちましょうということになったのです。もちろんそれだけではなく、別の目的もありました。時間を掛けて現実を見つめながら考えてもらったほうが、選択した方針に納得しやすいと思ったからです。仮に受任時に「破産が妥当」と伝えても受け入れてはくれなかったでしょう。
決めるのはご本人です。私はその意志決定を尊重したい。
だから、受任してから方針を決めるまで私の場合は時間がかかるのです。
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では、また明日。
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--司法書士 松鵜孝之(HN:佐季papa/サキパパ)--
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借入先は3社と少なかったのですが、借入利率が当初何%か不明だったので、減るのか減らないのかの見込を受任前につけるため、利率だけ電話で確認しておいてくださいと最初の時点でお願いしておいたのです。私としては、確認するだけだから造作も無いことだろうと思っていました。
ところが、半月経過しても連絡が無い。心配になって電話してみたところ、「借入先に電話をすること」が本人にとって非常に大きな負担だということがわかりました。別に返済が滞っているわけではないのです。既にそのような状態になっているのでしたら、負い目から抵抗があるのは容易に想像できます。しかし、まだ正常返済しているのですから、心理的負担は無いだろうと思っていました。
私にとっての○(マル)が誰にとっても○(マル)だとは限りません。わかっていたつもりでした。配慮が足りなかったと反省しています。
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給与所得者等再生を勧めたのは債権者に信用保証協会がいるからです。
信用保証協会は原則として不同意をしてくるそうなので、
もしここが不同意をしたきた場合にどうなるのかを想定した上で進めていきます。
今回は債権額のほとんどを信用保証協会が占めていたので給与所得者等再生を勧めたわけです。
ちなみに以前は日本政策金融公庫も原則として不同意と聞いていたのですが、公庫関係者からの話では必ずしもそうではないそうです。
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続きです。
地銀へのリスケの申込みは既に今年の初めに行っていたのですが、担当者が新米なのか、言うことが二転三転し、挙句の果てには途中で別の人になり、傍から見ていると振り回されているような気がしたので、どのような方針で進めたら良いのかの再確認のために出向いたのです。
奥さんのお兄さんがこの住宅ローンの連帯保証人になっているので、その方も含めて話をしました。登記簿や公図及び固定資産評価額などを確認しながら対策を練りました。その結果、相続登記や接道の持分移転及び移転部分の担保解除が必要なこともわかりました。これらのことは当初の相談の際にはわからなかったことでもあり、聞いていた話と事実が異なることも1年経過してやっと気付いたのです。
自分の目で確認することの大切さに改めて気付かされました。
でも、これで共通の認識ができたので良かったと思います。
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昨日は初めて東我孫子という駅で降りました。京成大久保駅から約1時間半です。受任している方のご相談に乗るためでした。
当初は、この方ご自身の破産手続だけだったのですが、毎月の収支を見る限りではご主人の債務整理も必要だと思い、受任後は任意整理手続を進めていました。
しかし、利息制限法引き直しで総額は減ったもののやはりきつい。社会人の子ども2人を含めた4人家族なので、普通ならばある程度の余裕を持った生活ができるところなのですが、色々と事情があって暫くはカツカツのようなので、現状では住宅ローンのリスケを行う必要がありました。
相手は地元の地銀です。1年ほど前はけんもほろろに追い返されましたが、昨年末に中小企業金融円滑化法ができたことで金融機関の対応は手のひらを返したように変わりましたので今回は勝算がありました。その打ち合わせのために行ってきたのです(長くなりそうなので明日へと続きます)。
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6月18日に貸金業法が全面施行とはなりましたが、
私の事務所はマイナーなせいか施行前とたいして変化がありません。
そこで、貸金業者から電話が来る都度、どのような状況なのか確認してみたら、
担当部署は受任通知の山で大変みたいです。
ところで、消費者の皆さんはATMにカードが吸い込まれた時点で司法書士や弁護士に債務整理を依頼して、という手順になるのでしょうが、事業者の皆さんは果たしてどうでしょう。
あなた方が経営や借金のことで困った時にどこに相談するのか、それこそ種々雑多色々とあるとは思うのですが、私のお勧めは吉田猫次郎さんが運営するメーリングリストです。昔は有料でしたが、今は無料。そのためか、現在の会員数は1500名を超えるほどにまで増えました。百聞は一見に如かず。皆さんも是非一度覗いてみたらいかがでしょうか?何かしら得るものがあると思います。10年前の私がそうであったように…。
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68歳の男性だったのですが、53歳の時に30年ローンで住宅を購入したそうです。完済時の年齢が83歳です。
それも悪名高い「ゆとり返済」ですから、現在の毎月の返済額は約20万円にも上ります。何て言うか、購入するほうも購入するほうですが、貸すほうも貸すほうです。途中で返済できなくなることぐらいわかりそうなものです。
いつものように最初はリスケを考えましたが、年齢から見てもそれは対症療法にしか過ぎません。そこで、どなたか資金面で援助してくれる方がいらっしゃらないか尋ねてみたところ、「妹だったら。」と答えが返ってきました。住宅ローンの残債が約2千万円で、ご自宅の時価が約1千万円とのことでしたので、その1千万円が用意できるのであれば、セール&リースバック方式で住環境を変えずに住み続けることが可能です。そこで、妹さんに、協力できるのかできないのか、できるとしたならば幾らまでか、を直ぐに確認するように伝えて電話を切りました。
そして、昨日その結果が届きました。1200万円まで協力できるとのこと。そのうえ、これは知らなかったのですが、本人は約800万円以上の貯えがあるとのこと。だったら、リスケではなく、完済してしまえばこれからの利息を節約できます。「先生に背中を押してもらえて良かった。」相談者の方からこのようなお礼の言葉を頂戴してこの問題は解決しました。
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「どうも雲行きがよくない。このままだと廃業せざるをえないかも。債権者は、信用金庫Xに1200万円(保証協会付き)、信用金庫Yに800万円(保証協会付き)、日本政策金融公庫の連帯保証債務100万円、そして住宅ローン2000万円(時価1700万円で、奥さんが連帯保証人)です。もし廃業した場合どうしたら良いのか?自宅は残したい。」とのことです。
もちろん本当に廃業しなくてはならないような業況なのかどうかは別途検討しなくてはなりませんが、残念な結果となった場合の債務整理の方法として、私は給与所得者等再生を勧めました。
なぜだかわかりますか?
時間が無いので続きは明日にします。
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1人目は売掛金の請求、2人目は訴状の送達、3人目は家賃の滞納、4人目は住宅ローンの返済についての電話相談でした。1人当たり約30分ほど。
5人目はメールでの相談だったので、その返信に約1時間ぐらいかかりました。電話ならば、言い間違いや相手方の勘違いをその場で訂正することができますが、メールだとそうはいかないので、短い文章にも気を遣います。普段は一言で済むような場合であっても、メールでは二言三言と言葉が増えるのです。小難しく言えば、質問者からのメールではなるべく行間を読むように努め、質問者へ返すメールでは極力行間を読まなくても済むように努めるということです。
ただ、言い訳に聞こえるでしょうが、他にも仕事があるので、なかなか満足のいく返事ができた試しがありません。どこか抜けています。
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少なかった理由として考えられるのは、21年度の司法書士試験合格者向けということで事前に本講義の案内を出していたのですが、12日まで彼(彼女)らは研修詰めで非常に忙しかったから、疲れて休みたかったのだろうと思われることと、そもそも債務整理手続に魅力が無くなってしまったからなのかもしれないということです。
これまで過払いビジネスと揶揄されてきましたが、そのビジネスモデルも崩壊しかけてきています。中途半端な気持ちではモチベーションは持続しないでしょうし、依頼者にとっても、それはそれは迷惑な話です。これからは心から真摯に取り組もうと考えている司法書士にしか向かない分野でしょう。
元々、私が債務整理手続に興味を持った頃(平成10年頃)なんて、過払いを当てにしていたわけでもないし。これからも資格と知識を活かしてがんばります。
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