学生時代は親の金で
気にすることもなく行っていたレカンやマキシムも
いざ、自分の懐具合と睨めっ子ということになると
そこは人間。
なかなか行くことができないのが世の常だ。
社会人になり自分への投資だと言い聞かせて行った
高級店が随分とカジュアルになってしまったのを見て
愕然としてしまったのは随分と記憶にこびりついているのだが、
客を選ぶ店は言語道断にせよ、
店は客を選べない分、客の方も店の敷居に合わせて
それなりのマナーは心得た方が良いのだろう。
客がお店の品を下げることを意識せよと言う訳だ。
どうも説教染みた立ち上がりだと
我ながらに振り返るとそれもそのはず。
部下のゴン太とエヴァのふがいなさへの叱責の延長で
活字が並び始めてしまったからなのだ。
営業マンが客の品を下げるなと!
怒り散らしていたのだが面目ない。
今日は今まで行こう行こうと思いながら
テレビやら雑誌やらの絵面だけで
お腹いっぱいになっていた有名店のお話を。
古川。
エビフライがドライカレーに2本刺さった
海老フライとドライピラフクリームカレー添え¥2,600や
魚介類のクリームシチュー¥2,400などが
よく紹介されるメニューなのだが、
こいつをブラウン管に向かって高い高いと
叫び続けるのもどんなものなのかと
節約令の出された我が家を省みず
奮発させていただいた。
メニューをざっと見ると最安値は
若鶏のカレー¥1,300だった。
気になったメニューは前述の2品に加え
牛タンシチュー¥2,300と
ハンバーグステーキ・シチューソース¥2,300。
悩み抜いた末、私はハンバーグステーキを。
同行したゴン太はノーマークの
ポークカツカレー¥1,800を
注文させていただいた。
ほどなくしてやってきたサラダ。
強烈な先制パンチをいただいた。
野菜の類の品質が良いの序の口で、
何と言ってもドレッシングの秀逸さ。
フレンチドレッシングにマスタードを合わせたような
上品な苦味を伴った程よいピリ辛さが、
野菜の旨さを補うような引き出し方。
ぐうの音も出ません。参りました。
続いて先にやってきたのが
ゴン太のポークカツカレー。
実はこのカレー。
カツがルーの中にも同じ位埋もれていた。
一舐めさせてもらうと
野菜や果実の甘さをクリームでのばして、
スパイスの辛さで引き締めたような味なのだが、
ゴン太に言わせると
スプーン一口では美味しいルーも
この肉量と合わせると見た目以上に腹に堪え、
ご飯足しましょうか?という神様のような囁きに対して
もう無理っすと返させてしまうそうだ。
私のお目当てがようやくやってきた。
ジャーン。
これが古川のハンバーグステーキ・シチューソースだ。
新香とごはんがお供をし、
残念ながら汁ものは付いていなかったが
それ以上に見た目の美しさに心を奪われた。
ちなみにこちらのお店。
お水代わりにスリランカだかの茶葉を使った
アイスティーを出してくれるのだが、
すっきりとした茶葉が一品一品の後味を
さらりさらりと流してくれる。
美しい球体の中の按配は
はたしてどのようになっているのだろうか・・・?
思い切ってぱっくりとやると
熱気と共に旨そうな香りが
私のデカイ顔を直撃した。
ナイフ&フォークでなく
お箸がセットされているのは
ニューメルサの客層が
年配だということを踏まえてか?
それともうちは洋食屋だという
気概の表れだろうか?
真意は判らないが
箸置きが当たり前のように使われていることは
女将の気立てのよさと共に好感が持てた。
このつなぎは何だ?と思いながらも
まずは一口いただきたい・・・
旨い。
元々つなぎは極力少ないハンバーグが
私の好みだと言ってきたのだが、
その理由は肉汁がしっかりと馴染みきったハンバーグは
中々作れないだろうと思っているからだ。
肉には馴染む肉汁もつなぎと合わさると、
どうも触媒したようにあまり好ましく思っていない方の
肉っぽい臭みを伴ってしまうことが多かったのだ。
これは感覚的な問題なので中々判り辛いのだろし、
逆にこいつが良いと言う向きもあるのだから
あくまでも嗜好の問題と捉えていただきたい。
このハンバーグ。
つないだ部類の中では中々の代物。
牛ひき肉の塊炭火焼きが好きな人間に
ハンバーグという食べ物を勉強させてくれた。
このお皿。
付け合せのひとつひとつに
しっかりと下味が付けられている。
デミグラスソースに
つけてもつけなくても
にんじん、ブロッコリー、ナス、
ホワイトアスパラ、じゃがいもといった
一品一品をしっかりと味わせてくれたのだ。
こちらのお店はシチューやカレーが売りのお店だ。
初来店でウリにかすりもしないオーダーは
どんなものかとシチューソースのハンバーグで
何とか体裁を保ったのだが、
シチューのお味は赤ワインの利いた
万人が美味しいと答えるであろう平均値の上の方。
ハンバーグから溶け出した肉汁と併せて食べるも由。
純粋にシチューの味を楽しむも由。
パンがあるのかは知らないが
合わない訳は見当たらなかった。
食事を終えて考えた。
この料理で¥2,300。
全然高くない。
新香は塩梅を心得た絶妙な塩っ気。
ごはんの加減も問題なし。
アイスティーの減り具合を
見計らって訪れる間の取り方。
なにより柔らかい接客が心地良いのだ。
嫁のずるい!という言葉を
置き去りにしないように再び訪れたい。
ご馳走様でした。
古川 銀座5丁目ニューメルサ店
104-0061 中央区銀座5-7-10ニューメルサビル7F
TEL03-3574-7005
※お問い合わせの際に「銀座の甚平喰い倒れ日記」を見たと言うと
「何ですか?それ?」と言われます
11:00~14:30 17:30~20:30
不定休(ニューメルサに準ずる)
ハンバーグステーキ・シチューソース ¥2,300
(アイスティー、ごはんのおかわり無料!)
甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★▲☆
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それでは明日もお会いしませう
古川のドライカレーは以前食したことがありますが
割りとスパイシーで美味しかった記憶があります。
しかし、このハンバーグステーキもなかなか秀逸ですね~♪
腹が減ってきましたよ。。。
サービスが丁寧なのはママさんが宝塚出身?だっけな。
その事と関係があるのでしょうか。
僕が行った時には現役宝塚のお姉さん方がお花をちょうど持ってきたところでした~♪
おはようございます。甚平です。
人懐っこくて、
かといえしつこくないあの感じ。
宝塚出身者なのですか。
観客1人1人の反応を
受け止めていた人ならば
狭い店内のお客さんの状況を
把握することなどたやすいのでしょうね。
次はカレー系をいただこうと
思っております。
と2連発で私の気分はすっかりハンバーグに
なってしまいました…。
週末はハンバーグ作ろうかな~。
シンプルなヤツ…。
おはようございます。甚平です。
ハンバーグ。
私もシンプルなものが好物ですので
心置きなくご堪能ください。
土曜の夜は唐揚げよと
何故か水曜の段階で告げられました。
何かいい番組でも見たんですかねェ・・・
コメントしてなくてもいつもみてるママです。笑
ハンバーグ食べたい!
ちょうど義理の妹の結婚式でちかぢか
近所のホテルに行くのでこちらいってきます!!
前日から泊まって夜は家族の食事会があるので
(子どもは夜に入れないレストランのため夕食時は
預けてしまうので)
こちらに家族でお昼にいってきます。
(あやうくパークサイドダイナーで食べるとこでした笑)
教えてもらいよかったです。ありがとう!
レカンといえば昔ティルームありましたね。
とてもおいしかったしサービスもすごくよかったです。
そこは地下に降りる階段入り口に小さい字ではありましたが
ハッキリと「サンダル履き、ジーパン、お子様ご遠慮下さい」
って書いてありました。
甚平さんのおっしゃるように
私たち客の方もお店の敷居に合わせて
マナーを心得、品良くいきたいものです。
こんにちは。甚平です。
見過ごしてました。スミマセン。
客は金を払うのだから
TPOなんてどうだって良いだろうと
いう人もいらっしゃいますが、
自分勝手なならず者は他のお客の迷惑です。
古川。
ニューメルサ内のお店なので
内装はイマイチかもしれませんが
おもてなしはしっかりとしております。
なかなか親戚と会う機会も少ないでしょうから
話に花を咲かせてきてください。