知人との昼食が急遽キャンセルになり
一人で銀座の街を探索することに。
集団で食べる際には中々過半数が得られずに
食べていなかったシチュー屋さんが歌舞伎座の裏手に
あることを思い出し熱々の洋食でも喰らおうと覗いてみた。
「エルベ」。
良くも悪くも噂を耳にしていた
ちょっとした有名店だ。
店の前の看板でメニューを確認すると
ビーフ、貝柱、海老、野菜のシチューは¥1,500。
ビーフとタンのミックスが¥1,700。
タンシチューが¥1,900とある。
一本築地よりにある銀の塔とは
¥1,000ばかしお安いわけだ。
タンシチューにしようかと迷ったのだが、
中に入って大盛りが¥300、玉子を落とすと¥100
であることが判明し、同じ¥1,900ならばと
ビーフ、大盛りに玉子を落としてもらった。
こいつがエルベのビーフシチュー。
シチューに合わせて程好い硬さのライスはおかわり自由。
私の実家の味にそっくりなあっさりとした白菜漬けがついてくる。
木のトレーに埋まったボールに入ったシチューは
ブクブクと熱々ぶりが見て取れる仕上がりだ。
ビーフシチューには牛肉、インゲン、
じゃがいも、たまねぎ、にんじんが入っている。
レンゲでシチューを掬ってひと舐めする・・・
フォンの作り方なのか?
はたまたデミグラスに合わせる赤ワインの種類や
アルコールの飛ばし方なのだろうか?
トマトの風味は感じても赤ワインのクセはほとんど感じない。
ここのシチューは濃厚なシチューというよりも
フォンの旨みをさっぱりと楽しむシチューなのだ。
3日かけて作っているとのお店の主張から
おそらく、ごく一般的な普通のビーフシチューを
作る手順のように、肉や野菜の旨みをシチューを作る
一連の流れで閉じ込めながら作るというやり方ではなく、
1日目に旨みを出すフォン作りを行い、
2日目にデミグラスなどを合わせてシチューを作る。
3日目に一晩寝かしたシチューに下茹でした根菜などを
合わせて完成させる。
じゃがいも、にんじんの火の通りが明らかに甘い(硬いです!)
ことも相まってこんな手順を勝手に想像させていただいた。
ただし、シチューのとろみは好みで人それぞれなれど
本当に3日も手間がかかっているかというと疑問が残るが。
シチュー自体はまずまずで、
¥1,000ばかしお高い銀の塔よりは美味しいと思う。
お肉の方はシチューの熱さもあって
煮込まれた柔らかさは感じられても
旨いのかまずいのか判断し辛かった。
だいぶ温度も馴染むと牛の正体もだいぶ掴める。
とびっきり美味しいとは言えないがまずくない牛肉だ。
ここの大盛りは具がしっかりと大盛りになっている。
普通サイズでもゴロゴロしているお肉が
これでもかと入っているのだ。
具材の量を考えれば
値段相応ということになりそうだ。
最初に良くも悪くもと言っていたお店の評判だが、
評判通り落ち着かない。
江戸っ子気質なおばちゃん2人と
それに怯えながら使われているおばちゃん2人。
狭い店内での客を無視した
(彼女たちからするとお客さんのためにと言う事なのかもしれないが)
やり取りは江戸っ子の私ですら気になってしまう。
ご馳走様でした。
エルベ
中央区銀座4-11-8
℡03-3541-2050
11:30 - 20:30(土曜11:30 - 14:00)
日・祝日定休
ビーフシチュー ¥1,900(大盛り¥300、玉子¥100を含む)
甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★★☆
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そのすぐ左隣のお店も気にはなるのですが
どちらも未食です。早すぎる時間にうろつくと
開いておりませんので。
代々木八幡に「せきぐち亭」という
こってりシチューのお店がありましたが
そこのは肉をがっつり食べる系で好きでした。
シチュー専門でなくワインも置いてるお店でしたね。
こんばんは。甚平です。
実はせきぐち亭は
イエンセンというデンマークのパンを
買いに行くついでに度々訪れている
お店なのでした。
エルベはシチュー自体よりも
具の処理に少しがっかりしてしまいましたが
栄華必衰になるのかならないのか
今後を見守りたいと思います。
それでは。