さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

ベランダに出る際の注意点! それは2ヶ所の窓の鍵を両方とも開けておくこと

2020-07-16 23:54:45 | 生活の一場面
我が家の間取りは2DK、2つの部屋はどちらもベランダ側にあります。
両方の部屋ともに、幅が一間の床からの窓が付いています。
どちらからでもベランダには出入りできますが、ほぼ寝室側ばかりを使っています。

ベランダに出る、しかもある程度の長時間出るとなると、僕の場合は2つのケースですね。
ひとつは洗濯物を干したり取り入れたりする時。
そしてもうひとつは、さっちゃんから逃げ出して一人になりたい時。

それらの理由でベランダに出る際の注意点がひとつだけあります。
それは2つの部屋ともベランダに出る窓の鍵を開けておくこと、です。
何故そうしなければならないのかと言うと、そうしておかないと僕がベランダに閉じ込められる危険性があるからです。

洗濯物を干していたりすると、さっちゃんは窓のところへ来て、僕の様子を窺っています。
たまにと言うよりはもう少し高い確率で、さっちゃんは窓の鍵を閉めてしまいます。
さっちゃんは季節を問わず、戸は閉め、鍵も閉める習慣があるのです。
ですから、僕がベランダに居るのを見ているのに、ついついそんな習慣の方が勝ってしまうんでしょうね。
鍵を掛けられたことに気付いた僕は、窓をドンドンドンドン叩き、鍵の辺りを指差して「開けて!」と叫びます。
さっちゃんには僕の意思がなかなか伝わりませんけれど、気長に続けると何とか鍵を開けてくれます。
こんなことが何回かあったので、その後は2つとも窓の鍵を開けておくことにしています。

昨日も、僕に纏わりつき続けて、ブツブツブツブツと僕に陰気に陰険に何やら喋りかけ続けて、僕の自由を奪い続けるので、
ちょっとは押しやったり、言い返したりはしたんですが、僕には絶対的に勝ち目がありませんから、最終手段のベランダへの逃走を選んだのです。
ベランダへ出る前に、両方共の窓の鍵を開けておくのですから、どこか間が抜けてますよね。
カア~ッとなった頭を冷やそうとベランダに飛び出した訳ですから、鍵のチェックなど出来る精神状態ではないはずなんですけどね。

自分自身の感情の動き様を無理やり抑えたり変容させたりすると、僕自身に大きなストレスがかかってしまいそうです。
ですから、感情の動き自体には無理な制限はかけずに自然な動きに任せています。
怒りたい時は大きな声を出して怒りますし、苛ついて僕から離れて欲しくて、さっちゃんの体を押して遠ざけたりもします。
ただ、何度も何度も同じようなことを経験する中で、次第に自分の感情のコントロール方法が少しずつ分かってくる面はあります。
そのコントロール方法が出来事ごとにマニュアル化されてくる傾向はあると思います。

暴力を振るったり、物に当たり散らして破壊したり、そんなことが出来る性格ではありませんが、そのすぐ手前までには近づいてしまいます。
そんなこともないように、自分自身の精神状態を無理なくコントロール出来るように成長していきたいものです。
でも、無理だろうなぁ。
コメント
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