ジャワ島東部の中心地であるスラバヤ上空を通過したころ、機窓には見事な“クレーター”が飛び込んできた。
ブロモ山(Gunung Bromo-2,329m)である。
ブロモ山は、マランの北東約30kmに位置する火山で、テンガー山脈(テンガー・カルデラの一部を構成し、ブロモ・テンガー・スムル国立公園(Bromo Tengger Semeru National Park)内に位置する。
その南方に聳える円錐形の火山はジャワ島最高峰のスメル山(Gunung Semeru-3676m)である。
過去の大噴火により火口付近が陥没してカルデラ地形となり、外輪山の直径は7.5km、その火口原にバトゥッ山とブロモ山が聳えている。
外輪山に囲まれたカルデラの中は砂漠のように砂で覆われており「砂の海」と呼ばれている。
テンガ-の砂地、“砂の海”は、標高2000メートルの地に海と砂地が広がる珍しい場所で、1919年、インドネシアでは唯一の保護地区とされてた。カルデラ周辺にはワタンガン山(2,661m)、クルシ山(2,581m)、スメル山などの山がある。
この壮大な景色は「神々の庭」と称され,インドネシアで最も素晴らしく感動的な風景の一つとされている。