ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

リハビリの記 11 ~一言のうれしさ~

2015-04-17 | 日記
私が尊敬する金平敬之助さんは、何気ない日常のやりとりの
中から、たくさんの思いやりの言葉を拾い集め、何冊もの
本にされました。

入院中、私も素敵な言葉を味わうことができました。

教えてくれてありがと

 廊下の向こうの、ちょっと離れた病室から、「看護師さん、痛いよ!」
 と、大きな叫び声が何度もなんども聞こえてきます。
 なかなか看護師さんがこないようでした。
 
 ますます叫び声は高くなり、フロア中に響くような感じになりました。

 やがて小走りにとんできた看護師さんが

 「教えてくれてありがと」
 「ごめんねなかなか来れなくて」

 患者さんは安心したのでしょう。すぐに穏やかなやりとりに
 なりました。

みんなで助けてるからね

 これも看護師さんの一言です。

 「助けて」と痛みを訴える患者さんに、看護師さんが、

 「みんなで助けてるからね」

希望があってこそ

 リハビリで、足の筋力を回復し、少しでも歩けるようにするためには、
 メタボの体を減量したほうがいいのですがー。

 食事を配りに来た看護師さんに、「ちっとも体重が減らなくて」と
 私が自嘲気味に言うと

 「希望があってこそ、エネルギーになるんです。」

 名言でした。

百人はいます

 リハビリを続ける毎日ですが、なかなか足の腫れはひかず、
 思うように、歩きを取り戻せません

 リハビリの先生に、つい私が、

 「どこまで回復するか、わかりませんよね。私には"応援団”もいませんしー。」
 とこぼすと
 
 先生は、

 「百人はいます。私だけでなく、看護師さんだってー。
  みんな応援してます。」

 先生、ごめんなさい

見守ってます

 うるっとした看護師さんの言葉です。

 休日に、病棟の廊下や階段を杖を突きながら、黙々と自主トレの歩行を
 していると、通りかかった看護師さんが、

 「頑張ってますね。みんな見てますよ。私も見守ってますからー。」

退院よかったですね

 翌日の日曜日には退院という日の朝早く、売店に新聞を買いに
 行きました。

 土曜日は病院はお休みで、売店には他にお客さんがいません。
 
 新聞を買いながら、レジの女性に、明日退院ですというと、
 「よかったですね」

 新聞をいつものように、レジ袋にいれて渡してくれた後、
 彼女はレジから出て、売店の入り口のところで、笑顔で
 見送ってくれました。
 
 見送られることがこんなにもうれしいとはー。

晴れてよかったですね

 退院の朝は晴れでした。朝7時、いつものようにおしぼりタオルを
 持ってきてくれた介護士さんが、

 「晴れてよかったですね。すっかり治ったら顔を見せてくださいね」

 本当にお世話になりました              (続く)

 
 

 
 
コメント
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