
久々の休日、ということでムスメの相手をしながら趣味の読書などにいそしんでみたりいたしました。
野村克也『巨人軍論 ―組織とは、人間とは、伝統とは』
すべての勝負論、組織論は伝統の巨人軍から学べることは案外知られていない。強い球団と弱い球団の差とは何か?今期、楽天を指揮する現役監督が球界を斬る。
選手時代から特別な思いを抱いていた巨人に対する、ノムさん独自の組織論といった位置づけで良いのでしょうか。
実際、話の中身は巨人、特にV9時代の野球を理想とする野球論が中心になっているのですが、最終的には人間教育が肝要、となるのが興味深かったですね。
現役時代の王は偉かったとか、ON後の4番では松井くらいしかマトモな4番がいないとか、あとはフツーの野村本と大差ありません。
巨人との関わりからヤクルト時代のエピソードも多く、新書としてはお買得かと思われます。
最終的な結論も、いつものノムさん本って感じのようで。
読んでみるとするかぁ。
んー、普通のノムさん本という点は否定できません。
ただ、基本的に自分に関する話が多いノム本と比べると、
他のチームを論じている分、
ちょっと自慢話からは距離を置いた筆致でもあります。
まあ、700円前後の新書なんで
往年のヤクルトを振り返る歴史的資料として、いかがですかね。