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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

潮(しお)と醤(ひしお)の香り。

2021年09月19日 19時19分19秒 | 日記
                
今朝(2021/09/19)、海岸清掃のボランティア活動に出かけた。



午前6時半頃に家を出て、車で片道およそ30分。
清掃会場の金沢市「金石(かないわ)海岸」に到着。
ごみ袋片手に、60分あまり。
ひたすら俯いてゴミを拾い集めた。
標的は、プラスチック、ビニール、金属、ガラスなど自然に帰らないもの。
30リットルの袋をいっぱいにして作業終了。
顔を上げ後ろを振り返ると、日本海の波が砂浜を洗っていた。



沖からの風に乗って、潮の香りが鼻孔をくすぐる。
しばらく海を眺め、不規則に寄せては返す波の動きを観察するうち、
せっかくだから、散策していこうと思い立った。





金沢港に近い金石と隣接する大野(おおの)地区は、古くからの港町。
藩政期には日本海海運を担う北前船が寄港し廻船業が発達した。
また、もう一つ別の産業でも知られる。

【元和年間(一六一五~二四)には前田家から醤油造りを勧められ、
 以来、醤油の醸造が町の主要産業となり、
 「大野醤油」と銘を持ち今に至っています。
 町屋・旧商家・醤油工場や醤油蔵といった歴史的な建物が多く残り、
 今も醤(ひしお)の香り漂う風情あふれるまちなみが、
 この区域の特徴となっています。】

上記【   】内は、当時の面影を色濃く残した保存区域の一角に建つ、
立て看板から抜粋/引用したものである。









日本国内では、千葉・野田/銚子、兵庫・龍野、香川・小豆島が醤油の四大産地。
かつて、金沢・大野は、それらに肩を並べる規模だったという。
江戸時代、人口10万人を誇った金沢は大都市の部類。
大消費地の城下町に支えられ、最盛期には醤油醸造業者60以上を数えた。
現在は18社と少なくなったが、各蔵元が醤油や味噌を醸造。
伝統的な食文化が様変わりする中、
淡麗甘口な「大野うまくち醤油」は奮闘を続けている。



店頭ではためく黄色の幟には「大野醤油ラーメン」の文字。
橋の袂の町中華「大野湊食堂」である。

ここは2008年に公開された映画「しあわせのかおり」のロケ地になった。
「中谷 美紀」演じるキャリアウーマンと、
「藤 竜也」演じる中華料理店の店主との交流を描いた作品である。
小品ゆえにヒットメイクはならなかったが、
制作当時、多少の縁があり何度か撮影現場にお邪魔した。
個人的に、多少の感慨を抱く場所なのだ。
--- もちろん今朝は営業時間前。
残念無念。

醤の香りを思い出し急に空腹を覚えた僕は、
帰り道の途中「吉野家」に立ち寄り遅めの朝飯。
「豚丼大盛」と「味噌汁」をいただいた。


              

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2 コメント

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りくすけさんへ (Zhen)
2021-09-21 20:03:49
こんばんは、海岸清掃のボランティア、お疲れさまでした。

散策の写真、モノクロにされると、さらに味がでるのではないでしょうか?(Zhenの個人的な感想です)
特にヤマト醤油の煙突を中央に配した写真、目に焼き付く良い写真ですね。

最後の豚丼、美味しさが伝わります。

蛇足ですが、「人民中国の残影」は、肩に力が入りすぎて、ちょっとフリーズしてしまっています。今しばらく、お待ちを!

では、また。
返信する
Zhen様へ。 (りくすけ)
2021-09-22 04:48:54
コメントありがとうございます。

ご指摘の通り、実はモノクロしようか
どうしようか、迷いました。
写真撮影の素人ながら、
モノクロは雨天や曇天などより、
光が強い環境の方が深みが増すと感じました。
また次回近似ケースの参考に致します。

空腹は最高の調味料。
豚丼、旨かったです(笑)

人民中国の残影、焦らず楽しみにしています。
Zhenさんが納得のいくものにして下さいませ。

では、また。
返信する

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